平成最後の日だというが、、、

私の心には さほど変化も、揺らぎもない。

至って通常運転だ。

昨日と変わらないし、たぶん明日も同じだ。

だけど、今日の仕事を終えて、帰路につき、

車から自宅までの坂道をのぼっているときに

【 平成最後 】に 惑わされている人に出会った。

その人は【 お寿司の配達員 】

本当に困った様子で 私に近づいてきて

こう声をかけられた

「すみません、、、配達のバイクのカギを無くしました。

中に入れてもらえませんか?」

あ~~~なんか、前もあったなぁ~こんなこと。

オートロックの弊害ね。

カギを忘れた住人が、

ちょっと外に出たら 誰かが通りかかるまで入れないって

ずっと寒い中外で待ってたことがあったなぁ~~

私はあの時は仕事に行く途中だったから

深夜に声をかけられて「ビクッ」となったけど、

あの人にとっては 私を逃したら次はいつになるかわかんないから

必死だったんだろうな…

なんて、一瞬でその時のことを思い出しながら

「どうぞ~」と中へ入れた。

まぁ、それが実は殺人犯!!!なんてのは

顔を見たり、様子でわかるから。。。

って、ダメか!若いお嬢さんたちは お気をつけくださいね💦

そんなこんなで、配達の人を3階でおろし、

私は 自室に入ったのだけど、

どうにも こうにも 気になって仕方がない。

《 あったのか??? 》あの人の履いていたズボンには

やたらとポッケがあったが、ちゃんと見たのか?

っていうか、2基あるエレベーターのうち 

すんなりと右に乗ったが、ちゃんと前に乗ったエレベーターは見たのか?

もうね、あれやこれやと 気になりだして

結局、部屋を飛び出てロビーにおりました。(笑)

バカよね~、お節介もここまでくると、

ほんっと、馬鹿だなぁ~って、思いながらも

バイクのカギを無くしたと思い込み 途方に暮れていた

父のもとへ スペアキーを届けたときのあの姿や表情を思い出してしまい

「いったん店へ帰るなら 送りますよ」と声をかけた。

「いや、大丈夫ですよ、歩いて戻ります」というものの

外は小雨、店までは徒歩なら30分以上はかかるだろう。

「大丈夫、とりあえずスペアで動かして、落ち着いて探したら

あるかもですよ?」と なかば強引に 車に乗せ、

こんな時ほど《女でよかった》って思うことってなかなか無いな、って

思ってみた。これが逆ならきっと警戒されるだろう。

困っている女の子に声をかけるおじさん。。。(笑)

だけど、おばちゃんならね、ほんの少しね、

警戒もされずに済むってもんです。

あ~~~。それでも前に 雨の中ずぶ濡れの女子高生に

「傘あるよ。あげるね」って差し出したら

めちゃくちゃ警戒されたな(笑) 

「いや、いっぱいあるからど~ぞ」って本当にいっぱいあるのを

見せたけど、それもそれで、

「え?あの人 傘泥棒?」とか「ああやって声をかけて誘拐?」とか

思われたんだろうな~~と、、、

親切が 有難迷惑になってしまう このご時世。

なんと生きづらいことか・・・

って事で、配達の人をお店まで送ったわけですが、

今日は平成最後だからか、ゴールデンウイークだからか、

とにかくお寿司のデリバリーは大忙しらしい。

次から次へと入る注文、そして連休だから休みを取る人も多く

人員不足。

なのに、お前ってやつはカギを無くしやがって!!!って

怒られたかどうかは わかりませんが、

でもね、誰も 無くしたくって無くす訳じゃないってのもわかるし、

忙しいときに!!!ってイライラする気持ちも解るし、

なんならお客さんだって 誰かを招待してたりしたら

「お寿司が遅い!!!」って怒りたくもなるだろうし、

もうね、【 不運 】だとしか言いようがないのよ。

誰も望んでいなかった 不測の事態なんだもん。

【 仕方がない 】としかいいようがない。

でも、これを当人が言っちゃうと

また、それはそれで良くないから

一番関係がないところにいる 私が言ってやろう。

「そんな日もあるさ。」

そして、歩いて帰らずに済んだ、一分でも早く仕事に戻れた。

また配達に出れる。それだけでも良かったと

良かったことを考えればいいよ。

たぶん、あの人は 次からは気をつけるだろうし、

もし、同じことを誰かがした時には

「俺もそれやって、すごく焦ったよ!」って優しく出来るだろう。

それだけでもいいじゃん。めっけもんだよ。

人が困ってるときに怒鳴らなくて済むって、最高じゃない?

困って落ち込んでる人に、その人の気持ちがわからずに

「なにしてんだ!!」って怒鳴るのなんて

出来れば無い方がいい。

そう考えたら、こうして一回失敗しておくことは無駄じゃない。

まぁ、私は私で「はぁ?何してんの?」って旦那に呆れられたりしますけど

それも 想定内。 通常運転です。

彼には人の痛みがわからないんだもん、仕方がない。

私はね、いつだって思い出すよ。

もし、これがお父さんだったら、お母さんだったら、

困った時に誰も手を貸してくれなかったらどうしよう、って。

だからね、見ぬふりはしません。

いき過ぎないように気をつけながらも、出来る範囲で手は貸し続けたい。

あれは明日の私かもしれないし、明後日の旦那かもしれない。

そう思えば お節介にだって 意味はある。

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