映画日記12/2

「クラム」を観た。

アメリカの漫画家、ロバート・クラムを追ったドキュメンタリー映画。
昨日観た「ゴーストワールド」の監督作だ〜、と気軽に観てたら、どんどん厳しい展開になっていった。過激な表現者ロバート・クラムの自由奔放な話かと思ったら、アメリカの毒が家族にいく話だった。クラム家にきた毒を親がスルーしてあたりまえみたいに子供たちにいくのがつらかった。飄々としているように見えるクラムがギリギリで頑張っていた。みんな個々に頑張っているのはわかる。クラムの頑張りはたぶんまわりからそう見えないタイプのやつで、ヘラヘラしている戦術だから憎まれやすいタイプのやつ。間ですごく戦っているのに。それをテリーツワイゴフ監督がしっかり見ているのが救い。この人がクラムの親だったらよかったのに、と思った。クラムのお兄さんに届きますように祈る。


「クラム」
(監督 テリーツワイゴフ / 1994年)