[各競馬場コース別傾向]第32回 中山芝1,800m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は2/25(日)に行われる中山記念の舞台でもある『中山芝1,800m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


中山芝1,800m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2024年1回
[サンプル数] 全 216レース
南南西寄り2m/s以上の風 42レース
北北西寄り2m/s以上の風 35レース
北東寄り2m/s以上の風 36レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が70%強[Mペース]が20%程度を占めており、[Hペース]は5%程度基本的には前半のペースが緩くなりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、『南南西』寄りの風では[Mペース]の割合が大きくなっていること、『北北西』寄りの風では[Hペース]の割合が大きくなっていることが見て取れますが、それでも[Sペース]の割合が大半を占めているのには変わりなく、風によるペースへの影響は小さいと判断できます。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が15%強[先団]が50%弱の割合となっており、これらを合わせると60%強の割合を占めることになります。[中団前]が25%弱で、[中団後]は10%程度[後方]に至っては2%程度となっており、基本的には前で運べる馬が優勢な傾向と言えます。また、『全体』の『連対数』『3着内数』でも似たような傾向となっています。

 風向き別で見てみると、南南西』寄りの風について『勝利数』の観点でみると、[先団]の割合が小さくなっているのに対して[中団後]の割合が若干大きくなっており、多少差し寄りに有利に傾いていることがわかりますが、それでも基本的には前有利には変わりありません。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~10番]までの成績がやや良い傾向。[13番]のみ突出した傾向になっていますが、総じてみると[11番]より外の成績が若干悪い感じになっていることがわかります。

 なお、風向き別に見るとややバラつきが見受けられることから、傾向を掴むことは難しいと言えるでしょう。


【結論】

 中山芝1,800mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは緩くなりやすい傾向。

●前目で運べる馬が有利な傾向。

●馬番別傾向では『1~10番』がやや優勢で、『11~16番』がやや劣勢な傾向。

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