[各競馬場コース別傾向]第35回 中京芝1,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は3/16(土)に行われるファルコンSの舞台でもある『中京芝1,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


中京芝1,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年4回

[サンプル数] 全 181レース
北西寄り2m/s以上の風 67レース
南南東寄り2m/s以上の風 30レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が10%弱[Mペース]が50%強[Hペース]が40%弱となっており、前半は平均~速めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別でみたときの『全体』の傾向と比較すると、『南南東』寄りの風では[Sペース]の割合が若干大きくなってはいるものの、平均~速めのペースになっていることには変わりなく、風による依存性はあまりないと言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が15%弱[先団]が40%程度となっており、これらを合わせると50%強の割合となっています。基本的には前につけられる馬が有利ではあるもののそこまで顕著な傾向とは言い切れないでしょう。これに対し、[中団前]は30%強[中団後]は10%強[後方]は3%程度となっており、後方一気は厳しくとも、中団位より前目に位置を取れる「差し」タイプであれば十分チャンスがあることが表れています。

 風向き別に見てみると、多少の違いは認められますが、風による依存性はあまりないと言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[7番]と[8番]の間に境界線が存在しており、[1~7番]の成績が良く、[8~18番]の成績が悪くなっていることがはっきりと現れています。ここまで明確に違いが現れているのは非常に珍しく、この傾向は頭に入れておきたいところですね。

 風向き別に見ると、『北西』寄りの風においても[7番]と[8番]の間に境界線が現れてはいるものの、『全体』のグラフほど明確な違いは現れていないことがわかります。また、『南南東』寄りの風についてはかなりのバラつきが見受けられ、グラフからでは傾向を掴むことは困難であると言えるでしょう。


【結論】

 中京芝1,400mのコース傾向は、以下の通り。

●前半は平均~速めのペースになりやすい。

●基本的には前有利の傾向も、中団位前あたりの差しならチャンスがある。

●[7番]より内の成績が良く、[8番]より外の成績が悪めな傾向。

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