[各競馬場コース別傾向]第36回 中京芝1,200m
毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は3/24(日)に行われる高松宮記念の舞台でもある『中京芝1,200m』の傾向について紹介します。
※本コーナーの概要はこちらを参照
中京芝1,200m傾向
データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。
[データ集計期間] 2018年1回~2023年4回
[サンプル数] 全 138レース
北西寄り2m/s以上の風 46レース
南南東寄り2m/s以上の風 21レース
※風のサンプルについての概要はこちらを参照
①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』で見ると、[Sペース]が10%強、[Mペース]が50%強、[Hペース]が35%程度となっており、前半は平均~速めのペースになりやすい傾向と言えます。
風向き別でみたときの『全体』の傾向と比較すると、『南南東』寄りの風では[Sペース]の割合が若干小さくはなってはいるものの、平均~速めのペースになっていることには変わりなく、風による依存性はあまりないと言えるでしょう。
②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が25%程度、[先団]が40%程度となっており、これらを合わせると65%程度の割合となっており、基本的には前につけられる馬が有利と言えるでしょう。これに対し、[中団前]は20%強、[中団後]は10%程度、[後方]は3%程度となっており、位置取りが後ろ寄りになってしまうほどチャンスは薄れる傾向にあると言えます。
風向き別に見てみると、『北西』寄りの風では[先頭]の割合が小さく、[中団前]の割合が大きくなっていて、差し寄りの馬にもチャンスが生まれる傾向にはあるものの、大きな違いがあると言うものでもないでしょう。
③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
まず、『全体』のグラフを見てみると、多少の凸凹は見受けられるのですが、[10番]と[11番]の間に境界線が存在しており、[1~10番]の成績が良く、[11~18番]の成績が悪くなっていることが現れています。これは、スタート位置から3角までの距離が比較的短くなっているコース形態が影響しているものと推測されます。
風向き別に見るとかなりのバラつきが見受けられ、グラフからでは傾向を掴むことは困難であると言えるでしょう。
【結論】
中京芝1,200mのコース傾向は、以下の通り。
●前半は平均~速めのペースになりやすい。
●基本的には前有利の傾向が強い。
●[10番]より内の成績が良く、[11番]より外の成績が悪めな傾向。
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