[各競馬場コース別傾向]第33回 阪神ダート1,200m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『阪神ダート1,200m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


阪神ダート1,200m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年5回

[サンプル数] 全 411レース
東北東寄り2m/s以上の風 69レース
南西寄り2m/s以上の風 84レース
北西寄り2m/s以上の風 103レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が2%程度[Hペース]が8%程度に留まっているのに対し、[Mペース]の割合が何と90%程度となっており、平均的なペースにはなりやすい傾向と言えます。また、風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較しても、多少違いはあるものの[Mペース]の割合が大半を占めており、風向きによるペースへの影響は小さいと言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が20%強[先団]が50%程度の割合となっており、これらを合わせると70%強の割合を占めることになります。[中団前]が20%弱で、[中団後]は7%程度[後方]は2%程度となっており、前で運べる馬がかなり優勢で、中団より後方からの差し込みはかなり厳しい傾向となっています。

 また、風向き別において目につくところでは『東北東』寄りの風における『勝利数』のグラフで、[中団前]の割合が低くなっていて、より前有利の傾向が強まっている点です。ただし、これは『勝利数』のグラフだけに現れている傾向であることからも、そこまで気にしなくても良いとも考えられます。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、特定の馬番では[1番][13番]の成績が悪くなっているのが目につきますが、全体的にはフラットな傾向になっていることがわかります。

 風向き別に見ると、基本的には凸凹が目立っていて傾向をつかみ取るのが難しいところですが、敢えて挙げるとするならば『南西』寄りの風の時において[1~4番]の成績が悪めになっているところで、内目の枠が不利になっている点には注意を払いたいところです。


【結論】

 阪神ダート1,200mのコース傾向は、以下の通り。

●平均ペースになりやすい傾向。

●前目がかなり有利で、中団位より後ろの位置取りでは非常に厳しい傾向。

●馬番別成績ではフラットな傾向も、『南西』寄りの風の場合では『内枠(1~4番)が劣勢』の傾向。

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