[新各競馬場コース別傾向]第12回 阪神ダート1,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『阪神ダート1,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


阪神ダート1,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回

[サンプル数] 全 478レース
東北東寄り2m/s以上の風 81レース
南西寄り2m/s以上の風 101レース
北西寄り2m/s以上の風 106レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Mペース]が約35%[Hペース]が約65%となっており、[Sペース]はほぼ皆無。スタートからしばらくは芝を走ることになっていることから、前半が速めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見た際に『全体』の傾向と比較すると、『東北東』寄りの風では[Mペース]の割合が少し高くなっており『南西』寄りの風では[Hペース]の割合が少し高くなっているのが特徴として現れています。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が18%程度[先団]が47%程度の割合となっており、これらを合わせると約65%の割合を占めることになります。[中団前]が23%程度で、[中団後]は8%程度[後方]は3%程度ペースが割と速くなりがちのコースの割には、前目で運べる馬がやや優勢な傾向と言えるでしょう。差してくるにしても、4角では中団前あたりの位置取りにしておきたいところ。なお、『全体』の『連対数』『3着内数』も似たような傾向となっております。

 また、風向き別に見ると、差異が見受けられるところとしては『勝利数』『南西』寄りの風の場合で、[中団前]の割合が低く、[中団後]の割合が高くなっている点。前述の①ペース傾向でも触れましたが、『南西』寄りの風ではよりペースが速まる傾向にある分、後ろからの差し馬にも多少チャンスが生じるということでしょうか。それでも前目につけた方が優勢であることには変わりありません


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~4番]の成績が若干悪めな傾向で、[5番]より外に関しては突出した成績が見受けられずフラットな傾向と言えるでしょう。

 風向き別に見るとややバラツキのある非連続的なグラフとなっていることからも、傾向を掴むのが難しいと言えるのですが、敢えて触れるとすれば、『南西』寄りの風では外枠にあたる[14~16番]の成績が若干良いといったところでしょうか。


【結論】

 阪神ダート1,400mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは速くなりやすい傾向。風向き別では『東北東』寄りではややペースが緩まり、『南西』ではややペースが速まる傾向。

●前目が有利な傾向。『南西』寄りの風では中団より後ろからの差しが届くケースもある。

●[1~4番]が若干劣勢で、[5番]より外はフラットな傾向。

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