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長距離ドライバーの話。

みなさんお疲れ様です。
今年の冬は暖かくて過ごしやすいです。
首都圏で運転手をしている者としては雪が降らないのはとてもありがたい事なのですが、趣味のスノーボードも行けてません。
 貞山放送 鉄生です。

  あまりテレビを観ることのない僕ですが、
 最近やたらと不祥事を出す芸能人が多い気がします。
薬や不倫、反社会的勢力との付き合いなど。
SNSって怖いですね。
悪い事は必ず誰かが見ていてすぐに証拠を押さえられる時代になってしまいました。 

 そもそもあまりテレビを観ない僕には関係のない人たちの話で、
 正直、勝手にやってれば?
 批判しないかわりに、係わりも持ちたくないよ。
 そう思ってます。

 はい、前置きが長くなりましたが、
 今日は長距離運転の話をしようとおもいます。

 みなさん長距離トラックドライバーはどんなイメージでしょうか?

 ①時間が長い
 ②ずっとトラックに乗っている
 ③柄悪い
 ④仕事が大変

 こんな感じですかね?
 だいたいイメージ通りの仕事です。
 一番知りたい給料の話が出てないじゃないか?
 と言われそうですが、長距離運転手の給料は仕事内容と会社によって大きく違うので、
 一概には言えないんです。

 ただ、簡単に説明すると、給料がいい会社は確実に存在します。
 ブラック企業であることは置いといて、単純に給料だけみれば、
 地場の三倍くらいのお金が貰える会社もあります。

 逆に本当にブラックな会社は、
 時間が長く人使いが荒く、その上給料が安くて、事務所に戻ると節約しろと言われる会社で、
 その割には社長は高級外車乗り回してます。みたいな。
 そんな会社が本当のブラックで、実際にたくさんあります。
 みなさん気を付けてください。

 話がずれましたので戻します。
 
 ①時間が長い
 これについてはしょうがない部分もあります。
 長い距離を移動しますので、あまり余裕を持った運行も難しいと思います。
 みなさん高速道路で遅いトラックが、
 さらに遅いトラックを右車線から抜こうと頑張っている姿を見たことないですか?
 
 「邪魔だよ。遅いんだから無理に追い越しするなよ」
 
 これが周りの一般ドライバーの本音だと思います。
 わかっています。
 無理に追い越しするドライバーもわかっているんです。
 でも、自分が出せるMAX速度で走りたいんです。

 長距離運行は時間との勝負です。
 仮に自分より3㌔遅い車の後ろを我慢して走るとします。
 一時間で3㎞、つまり10時間で30㎞かわってくるのです。
 たかが30㎞ですがその30㎞が運転手の貴重な休憩時間になるのです。
 その積み重ねが非常に大切になることを、長距離運転手は経験的に知っているので、
 周りに悪いと思いながらも、右車線からのトロイ追い越しをしてしまうのです。
 
 どうか温かい目でみてもらえると幸いです。
 ちょっと余談が長くなりました。

 ②ずっとトラックに乗っている
 これも当然ですね。
 長距離トラックの中はほぼ家とおなじです。
 テレビ、DVDはもちろん、ポットや冷蔵庫もあります。
 自分好みに社内をカスタムするのが運転手の楽しみでもあります。
 長距離を専門にやっている会社はそのへんおおらかな会社が多いです。
 なるべく居心地のいい空間を作ることは、結局安全運転にもつながります。

 ③柄悪い
 見方によります。
 時間に追われて仕事をしているケースが多いので、
 イライラしている人もいますが、基本悪い人間ではありません。
 人付き合いが苦手で、喋りも上手じゃないひとが多いのは事実ですが、
 中身は優しく親切なおじさんがほとんどです。
 道で困った時はトラックのおじさんに話しかけてみてください。
 時間に余裕があれば、必ず助けてくれます(断言します!)
 
 ④仕事が大変
 逆に大変じゃない仕事はありませんが、
 それでも長距離トラックドライバーは大変な仕事だとおもいます。
 
 3日運行のような、わりかし楽な長距離もありますが、
 本当の長距離は一回の航海で一週間から10日家に帰れません。

 話を深堀りするまえに、
 【3日運行】
 【一回の航海】
 について説明しましょうか?

 3日運行の長距離とは、荷物の着日の前日に出発して、次の日荷物を降ろし、休憩。
 そこから(近くから)荷物を引き取ってベース基地に戻る。
 都合3日工程の長距離運行を繰り返す仕事のことですね。
 わりかし楽と書きましたが、本格的な長距離に比べての話なので、トラック初心者の人は甘く見ないでください。
 逆にこの3日運行の長距離をやってみてキツク感じるなら、長距離運転手は向いてないかもしれません。

 一回の航海とは?
 僕の打ち間違えではありません。
 
 理由は分かりませんが、長距離トラックの運行は船に例えることがよくあります。
 『遠洋漁業』みたいなノリなのかもしれません。
 『面舵、取り舵』なんて言う人もいます。
 業界用語みたいなものでしょうか?
 ついでに、運送業界用語をひとつ。
 船とは関係ありませんが、プラス、マイナス、セット、みたいな言葉もよく使います。
 プラスは積み込み、マイナスは積み降ろし、セットは積み置きのことです。
 例えば
 「横浜港10トン プラス完了!」なんて使い方をします。
 横浜港で10トン分の荷物の積み込みが終わりましたよ。ってことです。

 話がだいぶ逸れました。
 
 本格的な長距離は日本全国をまわります。
 これは間違いなくの仕事です。

 とは言っても今は女性もいますが、つまり大変な仕事という意味です。
 基本、食品関係が多いですが、雑貨物もあります。
 部品関係、特殊な重機や精密機械なんかもありますね。

 地場の仕事と違って、とにかく運転が仕事です。
 時間を計算し、道の状況を読み、安全運転で荷物を運ぶ。
 言ってしまえばこれだけですが、
 毎日この安全運転を積み上げるのは正にプロのしごとです。

 運転が好き、トラックが好き。
 日本全国回るのが面白そう。
 自分の腕一本で大きく稼いでみたい。
 そんな人がいるなら、ぜひやってみてください。

 長く長距離ドライバーをやっている人は、この仕事が好きだといいます。
 地場でちょろちょろしてるより楽だ、とも言います。

 向き不向きが顕著に出る仕事だと思いますが、
 もし向いているならあなたの天職になるかもしれません。


 
 はい。
 今日はこのへんでおしまいにします。
 貞山放送 鉄生でした。
 ごきげんよう。

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