ポケットいっぱいの秘密

書くか書くまいか迷って迷って、やっぱり思いが溢れて止まらないから書くことにした。


昨夜それほど早い時間に寝たわけではないのに、今朝4時に目が覚めた。
何となくスマホを開くと、Twitterに「#霜降り明星ANN0」の文字が踊っている。あの一件直後のラジオでどんな放送になるのか、みんな固唾を飲んで見守っているのだろうと想像した。

もう遠い過去のようだけど、バナナマンの日村さんに良くない方向の記事が出たとき、やっぱり不安な気持ちでラジオを聞き始めた。

私は基本的にずっと聞いているラジオだけを聞き続けていて、普段から聞いていないラジオは何かあったからと言って聞くことはほとんどない。
だからこそ、何年も聞き続けている番組が終わってしまうこと、変わってしまうことの不安は計り知れない。

バナナムーンはいつも通り始まり、記事のことは触れずに終わった。設楽さんが「色々ありますけどね、頑張っていきましょう」と力強く言ってくれ、心底ホッとした。
触れずにいることが一番鎮静化に繋がる。リスナーが聞きたいのは謝罪や弁明ではない。二人の、いつもの元気な声だけ聞ければそれでいい。
パーソナリティがいつでも私たちに寄り添ってくれたように、リスナーだってパーソナリティの味方なのだから。


今回の一件は日村さんのように遥か昔の出来事ではないし、今を輝く大人気のコンビだからこそ注目も集まる。
それでも、二人にとっては大打撃だろうけどラジオのリスナーは記事を見てちょっと呆れてちょっと笑うくらいの話で、とにかく今まで通りの楽しい放送をして欲しいと思っているはず。

それが蓋を開けてみればどうだ。
頭から終わりまで聞いた人なら言葉にせずとも分かる、最高に最高を重ねて最高で包んだような放送だった。
リスナーの一番好きな二人を、リスナーの一番求めているものを、2時間たっぷり届けてくれた。

番組をずっと聞いている人なら分かる、逆に初めて聞いた人にはなんのこっちゃ分からない、リスナーの、リスナーのためだけの放送だった。
私たちの、どうか楽しい放送を、どうか変わらない二人を、という願いを軽々と叶え、俺たちもリスナーを信じてると言ってくれているような気さえした。


結果的に記者を撒いた形になったのかも知れない。
それでも、どんな目的でこのような放送にしようとしたのかなんてどうでもいい。
ラジオという閉ざされた空間の楽しさを、パーソナリティとリスナーという特殊な関係を信じて、二人は伝えてくれた。

正装に身を包み、思い切り投げてくれた素晴らしい「秘密」を、リスナーもボロボロになりながら必死で受け止めた。
これでいい。これがいい。
ずっと聞いてきてよかった。二人のリスナーで良かった。

完璧としか言いようのない戦い方で、文句の付けようのない勝ち方をした二人に、心からお礼を言いたい。
リスナーを仲間だと思って、信じてくれてありがとう。
振り落とされるな、付いてこいよ、と全力で走ってくれた二人。本当にありがとう。

私も含め、リスナーの大半は脳が溶けたり腹が千切れたりして瀕死の状態だと思うけれど、また来週もこの時間に。
お疲れ様でした。


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