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初心者だけど個別株について勉強してみた【4選】

あくまでこれは私の備忘録として書き残そうと思います。ここで書くのは推奨銘柄ではないです。投資は個人の判断で行ってください。

景気をざっくり読む

2024年5月2日現在、日本はスタグフレーションと呼ばれています。これは簡単に言うと物価が上昇しているにも関わらず、景気が停滞しているため企業が設備投資や労働者へ賃金の支払いの増加ができない状態です。景気が停滞した背景の一つにウクライナ侵攻による原油の値上げやアベノミクスにのゼロ金利政策があります。日銀はマイナス金利を解除しましたが、依然として円安状態が加速しています。金利上昇値として微々たるものであったためです。ドルと円の金利差を縮めることができれば円安が緩和されますが、現在アメリカはインフレ状態なのでFRB(アメリカの日銀みたいなところ)がドルを利下げするはずですが、これも市場予測より後退しており円安状態はしばらく続きそうです。

一般的に、利上げを行うと企業の借り入れ金が上がるので株価は下落し、利下げを行うと企業の借入金が下がるので株価が上がります。そのため短期的に見れば、利下げを行う前に米国株を購入するという選択肢はあるかと思います。逆に日本株は利上げしてから株価を購入すると損する可能性は低くなります。

じゃあ日本株ではなく米国株を購入すれば良いかというと、そうではありません。むしろ、今後は米国株より日本株の方が長期的に成長する可能性があるという見方もあります。

現在日経平均は過去最高値を更新しています。これは証券取引所がPBRを1を
超えるように企業に働きかけているからと言われています。PBRとは、企業が倒産したときに株主の手元に残る株価の割合です。例えば企業AのPBRが1.2の場合で株主が企業Aの株を1000円分保持していた場合、企業Aが倒産した時に株主の手元に残る金額は1200円です。企業AのBPRが0.8だと、株主の手元には800円しか残りません。企業がPBRを1以上にするには、企業が株主の意向を聞いて改善してく必要があります。日経平均の成績はたまたまではなく、数字に裏打ちされたものと言えます。この状態を継続すれば、多くの日系企業の業績も向上すると予測できます。企業の業績が良くなれば、スタグフレーションが改善されインフレになります。インフレ状態になれば、物価や賃金と共に株価も上昇します。このように考えると、インフレになる前に日系企業の株を購入するのが得策ということです。

市場をざっくり予測

では、どの個別株を購入するかです。私はこれから伸びそうな市場を分類分けしてみました。1と2は微妙でしたが、分けてみました。

  1. AI関連

  2. 半導体関連

  3. 医療

  4. 宇宙

1は去年から賑わっている生成AIにより、AIの計算に必要なGPUが特需になりNVIDIAの株価が大きく上昇しました。生成AIは今のところChatGPTやAzure AIといったサービスで利用されています。これらはクラウドに内蔵された膨大な学習データを使用することによってチャット形式でアウトプットを自動生成することができます。そのため、クラウド事業の大手であるマイクロソフト、Google、AWSの株価が上昇しました。また、ガバナンスクラウドサービス事業者に認定されたさくらインターネットも今年に入って大きく株価が上昇しました。しかし、今年に入ってから、この銘柄が落ち着いてきたように感じます。「AIバブル崩壊か?」と言われていますが、AIバブルとしてはまだ序章なのではないかという意見があります。

例えば自動運転です。話し言葉で自動運転車に指示をする場合、AIは聞かれた内容をわざわざクラウド側で処理すると、応答までの遅延時間が大きくなってしまいます。そのためリアルタイムで指示を応答できるようにするためにはデバイス側で処理する必要があります。このようにリアルタイムでチャットを行う場合、デバイスに生成AIの機能を組み込む必要が出てきます。この領域はまだ未知数ですが、デバイス側で処理が行えるブレイクスルーが起きた場合、AI関連の銘柄はさらに成長していくでしょう。

2について、CPUを生産するための半導体が供給不足のため、半導体関連の銘柄が何倍にも伸びています。レーザーテック、ディスコ、東京エレクトロンといった半導体製造に必要な技術を持つ企業や信越化学のような半導体の原料になるシリコンを製造する企業の株価の上昇が著しいです。1の説明でも述べた通り、AIの需要が収まらない傾向であるため、これらの企業の株を長期にわたって保持し続けることが重要だと思います。また、TSMCの半導体工場を熊本に建設することにより、九州の銘柄が軒並み上昇しバブルが起きています。例えば九州電力、九州ファイナンシャルグループなどです。

3について、日本は人口減少が加速しており、それに伴って医者も不足しています。都会では感じないかもしれないですが、地方はその傾向が著しいです。そのため、今後の医療は病気になってから治療するより、予めワクチンを接種したり定期健診を行うことによって未然に病気を防ぐ「予防医療」の考えが浸透すると考えられます。

4について、宇宙が将来的に大きな市場になると考えられます。Google Earthやフォートナイトで有名な「Unreal Engine」はゲームで使用する3D画像データは衛星で撮影したデータを使用しています。つまり、リアルなメタバース空間を作成するには人工衛星が不可欠になります。基地局が無くスマホが使用できないエリアでは「スターリンク」のような宇宙空間で展開される衛星群を活用した回線を使用するようになります。宇宙へ行くコストが下がれば、宇宙旅行も夢ではありません。この分野はJAXAを中心とした宇宙産業ではなく、SpaceXのような民間企業の方が需要があると予想します。

個別株投資のポリシー

私の候別株の投資ポリシーは「10年後に大きく成長しそうな企業に投資する」です。その中で、私は株価が安価な日系企業を中心に投資します。

個別株をざっくり選定

私は初心者なので、下記の動画を参考に著名な投資信託の銘柄を調査しました。

上記の投資家で日本成長株を取り扱っており、私が興味を持つ市場とマッチしていたのは以下の2つでした。

DIAM新興企業日本株ファンド
ひふみプラス

これらの銘柄は以下で確認できます。

ひふみプラスについて、藤野さんの本を読むと選定理由について納得感が出ます。また、この本で紹介された銘柄も選定候補に入れます。

この中から気になった銘柄をピックアップします。

メドレー

DIAM新興企業日本株ファンドでは2024年3月時点で3位の構成比となっていました。1位と2位が高配当目当ての株であることを考えると3位にこの企業があるのは浮いており、成長性の期待があると考えました。メドレーは日本最大級の人材採用システム「ジョブメドレー」やオンライン診療システムである「CLINICS オンライン診療」を手掛けており、医療従事者不足という課題に取り組んで切る企業のようです。私は医療関係者ではないのでサービスの質はわからないのですが、とりあえず株を保有しようと思います。

M&A総研ホールディングス

2024年3月時点、ひふみプラスは多くの大企業で構成される中で2位の構成比であり、近年中小企業がM&Aが活発化していることもあり株を保有することにしました。何より藤野さんの本を読み、創業者が大変優秀であることがわかりました。

SHIFT

藤野さんの本で紹介されていました。ソフトウェアテストの受託ビジネスを行っています。ハードウェアの製造工程ではファブレスなど細分化が進んでいますが、ソフトウェア開発工程も同様に細分化が進み、各企業が利益を出せる分野に注力していくと思われます。また、この領域は生成AIとも相性が良いビジネスです。2024年5月現在、株価は急落していますが、持ち直していくことを期待します。

ispace

2023年月面着陸失敗によって株価が急落しましたが、着陸失敗の原因は高度計の故障によるものでした。月には到達できていたので、次回の打ち上げには月面着陸は成功するものと思われ、多少株価は上昇するものと見込んでいます。とは言っても収益の確保ができておらず、正直そこまで期待値が高い企業ではないです。

選定した銘柄の成績をさらにざっくり見る

今回選出した銘柄のROEとROAを見てみます。ROEとは純資産に対する当期純利益であり、純資産を活用して企業がどの程度利益を得たかを見る指標です。純資産には株主から得た資本や利益余剰金など、誰かに返済する必要のない資本が該当します。そのため株主の投資したお金で効率よく運用できるか評価することができますが、負債を考慮しないためROEが高くても借金で経営しているか判断ができません。
そこでROAです。ROAは総資産残高に対する当期純利益であり、純資産だけでなく負債も考慮して企業がどの程度利益を得たか評価できます。
ROEもROAも10%を超えていれば効率よく運用できているといえます。
それでは選定した企業のROEとROAを見ていきましょう。

メドレー        ROE: 14.6%    ROA: 10.1% (2023.12)
M&A総研HD ROE: 47.3%    ROA: 31.8% (2023.9)
SHIFT               ROE: 21.5%    ROA: 12.6% (2023.8)
ispace               ROE:    -         ROA:    -
   

ispaceはまだ収益が出るビジネスを生み出せていないですが、メドレー、M&A総研、SHIFTどれも高い利益率であることがわかります。ROEとROAの差がSHIFTは約9%、M&A総研は約16%ある一方でメドレーは4.5%と少なく、負債に頼らず利益を計上できています。SHIFTについて、M&Aののれん償却分が利益から差し引かれていることを考えると、本来の実力はこの数字以上かと思われます。

続いて時価総額です。2024年5月現在、以下の通りです。

メドレー         1163.86億円
M&A総研HD     2696.96億円
Shift                2518.12億円

どれも1000億を超えておりテンバガーになる可能性は低いですが、かと言ってまだまだ成長の余地がありそうです。

番外

Tesla

Teslaは米国株ですが、現在EV市場が下降気味であることと、今後自動運転技術で使用されるAIが注目されたときにTeslaの株が上昇すると予測し購入しました。TeslaはEVだけでなくAIの企業だと認識しています。

運用方針

購入した株は基本的に売却せず、積み立て投資で長期保有するつもりでいます。株は見ると買いたくなるので、このまま放置します。1年後に確認しに来ます。

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