『俳句年鑑 2018年版』に私が出ているはずなんですという話題。

 いつか俳句に関してやりがいのある仕事を持ちかけられたら、『玉藻』創刊を虚子に勧められた立子よろしく「私に出来るでしょうか。出来ることなら……」と答えたいと、ずっと思っていた。だが今回、鼎談へのお誘いを受けた私の口をついて出たのは「無理です!」というなんとも情けない言葉だった。こんなに立子のセリフにうってつけのシチュエーションは滅多に自分の身に降りかかってこないだろうに…!思い出すたびに悔しさが募る。しかし、S編集長に励ましていただき、結局10分後には「何を着ていこうか迷いますね…」とのんきにつぶやいていた。現金なものである。鼎談を引き受けた直後にこんなことを言ったのは私くらいであろう。

という冒頭部を、スペースの関係でごっそり削る羽目になった(ちゃんとカウントしてない私が悪い)「私に出来ることは」という文章が載っています、『俳句年鑑 2018年版』が12月7日に発売です。仕事の合間に本屋に行って「今年は紹介してもらえているかな」とこそーっと立ち読みしてから買っていた20代の日々が懐かしいですね。読んでいただけたら嬉しいです。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321707000966/



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