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「自分では掴み切れないほどのエネルギー」TEDxUTokyoの広報担当としてのチャレンジ|Passions Worth Spreading vol.6

「広報なんて、ぶっちゃけ無くても回るんだよね。」
これは、私の所属する部活(ボート部)のミーティングでメンバーが放った一言です。
この言葉から、私の挑戦は始まりました。

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初めまして、TEDxでPromotion(広報)を担当しています、東京大学3年の小栗 舞桜です。
Promotionチームは、主にInstagram, TwitterなどSNSの投稿を作成したり、ウェブサイトを作ったりしています。

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2月末のTEDxUTokyoSalonの時から今までに、Promotionチームはメンバーが3人から6人に増えて、毎日楽しく活動しています。

Passions Worth Spreading ということで、今回は私がTEDxUTokyo、とりわけPromotion(広報)に懸ける思いを綴っていきたいと思います。

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「いなくてもいいんだよね」が悔しくて

広報について語るには、私と広報の出会いから始めなくてはなりません。

私はTEDxUTokyoのメンバーであると同時に、運動会ボート部のスタッフでもあります。
スタッフって何するの?マネージャー?とよく聞かれるのですが、一言で答えると「なんでも屋」です。
選手のご飯作り・練習のビデオ撮影・モーターボートの運転などの練習サポートから新人勧誘・イベント企画&運営、試合幹事、そしてSNSやHP更新・ポスター作りなどの広報に至るまで、全てに関わるのがボート部のスタッフです。
適切な仕事分担がされていないのは組織としてどうなんだろうとはいつも疑問に思いますが、それは置いておいて。(笑)

スタッフになって最初に力を入れたのは、まさに広報の仕事でした。
当初ボート部のSNS更新は半年前からほぼ止まっており、かろうじて部員がブログを書いたときにTwitterが動く程度でした。それも月に2回ほど。
当時は(今もですが)スタッフの人数が少なくて、広報にまで気を配れる状態になかったんですね。
それでも選手が練習をして大会に出て、という活動自体は問題なく行われていました。
まさに冒頭の「広報なんて、ぶっちゃけ無くても回るんだよね」という、今思えばかなしい発言がなされる状態だったわけです。

しかし、もともと練習のサポート業という必要最低限の仕事だけでは満足していなかったのもあり、広報という未開拓分野を見つけた私はやる気に燃えました。

広報の可能性を見出した「毎日投稿」

まずは止まっているSNSを動かなきゃ始まらないよね、と始めたのがInstagramの「毎日投稿」。夏休みの約2ヶ月間休まずに部活動の様子をアップしていきました。

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実際の投稿の様子。部活の良さを伝えようと投稿を重ねるうちに、自分もさらにどんどん部活が好きになっていきました。

おかげで2年生の夏休みの思い出はほぼ部活です。
写真を撮るために毎日部活に行き、選手が川で練習するときは、ここぞとばかりに一眼レフを携えてモーターボートに乗り込み、素材を集めました。

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さて、2ヶ月間「毎日投稿」を続けてみた結果はどうだったか。
自分でも予想していなかったことが起こりました。

ひとつは、投稿がボート部のイメージアップにつながっていたということ。
ボート部は合宿という活動形態ゆえに、「きつそう」「ストイック」というイメージばかりが先行しがちです。
でも部員が笑顔で過ごす様子などの合宿生活の楽しい瞬間を発信したことで、保護者の方から安心したというコメントをいただくことが多くありました。SNSを見て楽しそうだと思った、と言って入部してきた部員もいるのですから、新人勧誘にも一役買ったわけです。

もうひとつは、部活を応援してくれる人が増えたということ。
SNSの投稿をみて、引退した先輩や保護者の方々が、メッセージや差し入れを送ってくれることが多くなりました。夏休みのボート部はそれはそれは豊かでした!牛肉やフルーツがたくさん届いた記憶があります。差し入れで喜んでいる姿を発信して、それを見た他の先輩方から差し入れが届く、という好循環も生まれていきました。

コロナ禍で練習や大会の制限があったこともあり、保護者や先輩方のメッセージや差し入れは選手たちのモチベーションを上げて練習に向かわせる、大切な役目を果たしていました。

「広報は必要不可欠」

このような思ってもみない効果を得て、私の中では「広報」はなくても回るいわゆる「プラスαの要素」ではなく、自分が居たい部を目指すための「必須の手段」であると考えるようになりました。もともとが見栄っ張りなのもあって、自分の所属する部活のイメージが悪かったり、誤解があったりするのがとても嫌なので、広報はそれを解消するための手段でした。

現在は広報チームを部活で作り、常時発信が行われる体制を整えて動き始めています。

「自分では掴み切れないほどのエネルギー」
TEDxUTokyoの広報として

さて、面接でこのような経験を話して運よくTEDxUTokyoの広報担当になったわけですが、TEDxUTokyoの広報はかなり試行錯誤しながら、がむしゃらにやっている気がします。

参加当初からの悩みのひとつは、自分の言葉でTEDxUTokyoを語るのが難しいということです。

自分の言葉で団体を語れるか、というのは、自分が広報をやっていて特に大事にしたいポイントです。
広報は団体の顔であるからこそ、団体の中身や魅力を十分に知った上で、団体を魅力的にアピールする必要があります。
自分の言葉で語れないということは、中身や魅力を十分に知らない証拠であると思っています。

この点に関して、ボート部には既に2年間所属しているということもあり、ボート部は何を目指していて・どういう活動をしていて・どういうメンバーがいるのか、というような内容や魅力は、ある程度は自分の言葉で伝えることができます。当然、広報活動をするときも伝えたいイメージや文章に苦労することはあまり無いのです。

しかし、TEDxUTokyoはそう簡単にはいきません。
参加当初は特に、他のメンバーの思考の深さや広さ、エネルギーの大きさに圧倒され、TEDxUTokyoはボート部とは異なり、自分には掴みきれない組織だと怖気付いていました。

メンバーと打ち解けた今でも、依然としてTEDxUTokyo実行委員会のメンバーの考えていること、TEDxUTokyoの全体像を把握することにはなかなか苦労しています。本当に優秀でエネルギーに溢れたメンバーが集まっていると思います。

組織のMission/Vision・イベントのテーマを伝えるべき広報担当がそんなんじゃダメだ、と思いながら、Slackのメッセージを追ったり、議事録をのぞいたり、、
それだけではもちろん足りず、メンバー各人がどういう人で・どのような気持ちでTEDxUTokyoをやっていて・どのようなイベントを目指しているのか、一人一人とじっくり話をして初めて、TEDxUTokyoという団体の全体像をつかむスタート地点に立てるという気がしています。
このPassions Worth Spreadingは、まさにメンバーそれぞれの背景や思いが読み取れる、とても良い企画だと思います。全員分出したいな…!

このような、自分では掴みきれないほどエネルギーのある団体を背負って広報活動をするのはとてもプレッシャーがかかることではありますが、裏を返せばそのくらい大きなチャレンジに向かっているという誇らしさもあります。
また、素晴らしいメンバーたちのいるこのような環境で広報をやれることはとても良い経験だと思っています。
この機会を無駄にせず、まずはメインイベントまでの期間、精一杯広報担当を務めていきます。


ここまで読んでくださりありがとうございました。
こんな思いから、私達Promotion teamが熱意を持って動かしているTEDxUTokyoのSNSも引き続きぜひチェックしてみてください!

■Twitter: https://twitter.com/TEDxUTokyo
■Instagram: tedxutokyo
■新歓サイトはこちら


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