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mtosm315
ない、という感覚
その感覚を
話には聞いていた。
頭でなんとなくわかる、という
感じがしていた。
頭だけだし
なんとなくだから
体感は無理っぽい?と
かなり放置してた。
*****
ない、というか
溶けている、というか
自分という存在が
個体として存在してない、みたいな感覚。
その時に
寂しさ、切なさ、のような
悲しみまではいかないけど
ちょっと・・・っていう想いもあった。
*****
あの時
同じ感覚だったんだ、と
数年経って気づくことができた。
強制的に
「ない」という状態。
寝不足とか
空腹とか
体調がイマイチなのかと思っていた
体に力が入らない、というか
ボワンボワンとする感覚。
痺れた、というほどではないけど
ちょいビリビリした状態。
結構なショッキング的出来事が起きたのに
心は壊れなかった。
きっと
「ない」という状態だったからなんだろう。
******
「ない」ってのは
「ある」より安心なのかもしれない。
「ある」を感じていると
なくなるという不安を常に持ってしまう。
だけどね
今回感じた「ない」は
「在る」なんだと思う。
「在る」は
なくならないと思うから。
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