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2024年5月の記事一覧
【犯行動画提供】なぜ?急増する「銅線窃盗」 狙われる太陽光発電所、外国人による組織的犯行か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
太陽光発電所の「銅線ケーブル」が盗まれる事件が急増しています。被害額は1億円に上ることもあるということで、なぜ、太陽光発電所ばかりが狙われるのか、実態を取材しました。 ■「買取での価値はありません」 銅→アルミへの動き 井上貴博キャスター: 銅は電気を通す性質が高いので、銅線ケーブルが使われています。では、他のもので代用できないか、という動きが広がっています。 銅ではなくて、アルミケーブルに取り替える動きです。根本的に、銅よりも価格が安いのもあり、転売価格も低く、転売数も少ないということです。 例え、盗んで転売しても、お金になりませんよということになるわけです。 太陽光発電の設計・保守を担当する方は… 「VICTORY」 担当者 「去年の秋から問い合わせ数が急増してます」 アルミケーブル取り替え件数は、2023年10月と2024年5月を比較すると、約5倍になっているそうです。 実際に設置した場所には、看板に「買取での価値はありません」「売却すると目立ちます」と書かれています。 販売数が少ないので「目立ちますよ」「すぐ足がつきますよ」ということもつづっている場所がありました。 自治体としてできることについてです。 茨城県は認知件数が全国ワーストということもあり、茨城県警察のHPには、買取業者への注意喚起が書かれています。 〈金属リサイクル業者の方へ〉 ・買い取る時は、持ち込んだ者の身元確認(住所、氏名、職業、年齢)をしてください。 ・帳簿に取引内容(年月日、品目、特徴、数量、相手方など)を記載してください。 ・不正品の疑いがある場合は、警察へ通報してください。 ※茨城県警察HPより 「買い取る側、買い取らないでください」というアプローチです。 このように、様々なアプローチで、何とか被害を少なくしていこうという取り組みです。 ■「盗んでも売れないようにする」 ホラン千秋キャスター: 対策をしても結局は県外で売る、警報が鳴ったら次の手を考えるなど、イタチごっこのような状況で組織的に犯罪が続いてしまいます。事業者としては、かなりの痛手ですよね。 田中ウルヴェ京さん: 「とにかく盗まれないようにする」という一重の防犯システム、そして二重目として「盗んでも売れないようにする」、買取業者に認知をしていく。その両方をやっていくことしかないということだと思います。 そもそも、アルミが広まっていくといいんですね。 井上キャスター: アルミは軽いので、保守・点検も行いやすいというメリットもあるようです。 ========== <プロフィール> 田中ウルヴェ京さん スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授 アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰
銅線盗難動画をFNNへ提供
2024/05/03 千葉・長柄町で目撃されたのは銅線泥棒。 2日午前1時ごろ、太陽光発電所の前の道路に現れた1台の車。 すると1人が、慣れた様子で柵を乗り越え侵入し、奥からも、もう1人侵入。 1人の手には、大きなはさみのようなものが握られている。 2人が迷うことなく向かったのは、一番太い銅線がある太陽光パネルの下。 工具で銅線を切断し、盗んでいった。 銅線は、長さにして10メートルほど。 約35万円分が盗まれたという。 犯行中には、電話で話すほどの余裕を見せていた。 発電所を管理する関根利仁さん「誰かと連絡を取りながら、そういうふうにやっているのかなと。組織的に盗難するグループっていうんですかね。本当にやめてもらいたいというのが、正直な気持ちですよね」