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ライター業に必要なのは語彙力ではなく経験の多さ

ママライターてちこです。ライターとしてご依頼いただく案件も安定し、文章を書くことの楽しさを日々感じているところですが、ライターという仕事に出会うまでの私は、これまでなかなかに面白い体験をしてきた自負があります。例えば海外旅行の地として訪れたのは、ツバル共和国、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、バヌアツなどなど。

また、ワーキングホリデーで滞在していたカナダでは都心のワンルームを借り上げ、ろくに英語も話せないままシェアメイトを募集してルームオーナーになってみたりと、少しユニークな経験から自分の引き出しを増やし続けてきました。新卒で鉄道会社に勤務し、特殊な仕事だっただけに随分と図太い性格の持ち主にもなり、ある種経験値の高さがライターとしての仕事に一役買っているようにも感じます。

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さて、ライターという仕事は文章をきれいに整え、日本語ならではの微妙なニュアンスや正しい言葉遣いで、読み手に伝わる文書を作成していくものですが、実は技術的なところはさほどなく、ネタとなる話題や各分野の情報をどれだけ集められるかが大きなポイントとなります。

ライターはそれぞれ得意なトピックを持ち、専門性の高い記事を作成することもありますが、豊富な話題の中からオールマイティに書き上げるスキルも必要とされます。美容系、ビジネス系、就活系、旅行系、地元ネタ、教育関連記事など、WEB上でも紙媒体でも情報が尽きる事はなく、多くのジャンルに精通していればそれだけ仕事の幅も増え、もちろん収入にも直結していく事となります。

例えば「私ツバル共和国に行ったことあるよ!」と聞けば、「それどこ?」と相手の興味を引きますね。ツバル共和国は南太平洋に浮かぶ小さな島国であり、地球温暖化による海面上昇で数十年後には水没すると予想される、いわば気候変動に脅かされる国です。

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現地を訪れた際、地上から10mほどの高さにあるはずの椰子の葉が海面から頭をのぞかせていた光景には、この国の将来に危機感を抱かずにはいられませんでした。ツバルの海はそれは見事なコバルトブルーであり、空と海の境界線が分からないほどの感動的な景色が広がりを見せます。穏やかなさざ波と海辺にコロンと落ちているココナッツ、そのココナッツを拾いながら”数十年前までは海岸はもっと広かった”と話す現地の方の話は切なく、ツバル共和国が抱える問題の大きさを肌で感じました。

「ツバルって海がキレイなんだよ」とそれだけを伝える事は誰にでもできますが、現地を訪れるとネット上では知り得ないリアルが見えてくるものです。自分が感じた想いや誰かと触れ合った体験は自分だけのものであり、そうした引き出しの多さが、ライターの武器になります。

今の世の中は情報に溢れ、似たり寄ったりの記事が多く見られます。ライターとして走り出したとき、私もどこかで見たような記事を書いていましたが、それではものの一瞬で埋もれ、契約先の企業に言われるがまま高くない報酬で記事本数を稼ぐ状態に陥いると学びました。

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ライター業は時間も労力も費やす仕事でありながら、1文字0.5円や1円といった出来高制で報酬を支払われることが多くあります。「正直割に合ってない」と思った時には、ぜひ自分だけの体験や経験を思い起こし、自分だからこそ書ける得意分野を見つけることを強くオススメします。

オリジナリティある記事は多くの企業が欲しているところであり、独自の視点で記事の執筆ができれば高単価に結び付くメリットも期待できます。”ライター業は語彙力の前に経験の多さが武器になる”この仕事を続けて大きく感じているところです。


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