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「家のドアをあけた瞬間、凍り付いた」面白い文章は情景がイメージできるかどうかで決まる

本当にあった怖い話。買い物から帰宅をした私は、リビングの扉を開けた瞬間凍り付いた。新築の一軒家。白で統一されているはずの壁。しかしそこはまるでエリック・カールの世界に飛び込んだかのような彩に染まっている。ピンクや黄色で残された小さな手の平の跡、動物とおぼしき謎の生物、床に散乱するクレヨンと絵の具の数々...筆を持って無邪気に跳ねる4歳のひなたは、頬に緑色のペイントをつけたまま私の足元まで近づき大きな瞳でこちらを見上げた。「ママぁ~おかえりなさぁい。あのね、おばあちゃんが...」

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こんにちは(^^)ママライターてちこです。さて上のお話、「続きが気になる!」と思って頂けたらとても嬉しいです。新築の一軒家で何が起きているのか、この先子どもは何を語るのか、母親(私)はどのような反応を見せるのか、そもそもこれは本当の話なのか...

文章とは人を惹きつけ、物語の世界へと誘う”興味の入り口”です。

フィクション、ノンフィクションに関わらず、人はメディアや本を通して様々ある物語に触れ、共感や感嘆、憧れや同情、反発など気持ちの高ぶりを感じることがあるでしょう。言葉が持つ力は大きく、そこから何を読み取るのかは人それぞれで異なり、人との感性の違いがまた面白かったりもしますね。

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ライターとして約4年活動をしてきたなかで、これまで多くの文章に目を通してきましたが、上手い文章、面白い文章にはちょっとした工夫が施されていることに気がつきました。

簡単に言ってしまえばそれは、「情景を感じられるか」というところであり、私が記事を作成する際には表現の上手いライターを手本にし、文中に装飾を加えていきます。例えば冒頭の例では、たった200文字程度の文章の中で物語の簡単な情景がイメージできたのではないでしょうか。

新築の一軒家・真っ白な壁紙に子どもが落書きをした・それを見た母親が茫然と立ち尽くす様子。(もしかすると母親はシニカルな表情でいるかもしれませんね)なかなかにシリアスな場面です。

さて、好まれる文章や読まれる文章の共通点、それは”胸にストンと落ちるような分かりやすい言葉で表現されたセンテンス”であり、物語の背景が想像しやすければしやすいほど読み手を惹きつけます。そのため、背景や登場人物の立ち位置が分かるよう、文中に言葉の飾りをつけていきます。

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”言葉の装飾”とは私が勝手に名を付けたものですが、例えばこのようなイメージ。

「真っ白な壁がまるでエリック・カールの世界さながら色とりどりになった」

このように書かくと、”壁は油絵の具で描かれたような鮮やかな色彩に染まった”と想像したり、”そこには動物やけむしが描かれているかもしれない”など読み手の知識からイメージを膨らませることができます。

私は記事を作成する際に、人物や状況を説明する場面で”言葉の装飾”をよく使います。そうすることで記事にオリジナリティがでるだけでなく、読み手の想像力を掻き立て次の文章への期待値をあげていく仕掛けが作れるのでは、と考えています。

ライターとして多方面から記事の執筆依頼を頂きますが、表現の豊かさが成功へのちょっとした秘訣なのかな?と、そのように感じています★

さてさて、最初のシリアスな物語ですが、実は私の体験をもとに書いております(笑)人との繋がりが多いからか、いつか様々な立ち位置で頑張る人に焦点を当てたヒューマンドラマを書いてみたいと密かに思っています。混迷の中にいる私たちですが、文章で元気になれる作品を創造してみたいですね(^^♪


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