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EC2にOSパッチを自動で当てられる機能があるなんて..「Patch Manager」

私は以前、一般的な3層アーキテクチャ(Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバ)のEC2の運用を担当していました。

ここで大変なのは、OSへセキュリティパッチを適用すること!
これが以下の様に、結構手間がかかるのですよね。。

1) 1ヶ月に1回OSパッチの更新情報(かなりある)を確認し、重要度が一定以上のものをリストアップする。(ちなみにWindowsサーバLinuxサーバの両方を運用していたため、OSパッチの更新情報は両方収集しリストアップ)

2)対象のOSパッチをダウンロードし、まずはステージング環境から実施。
念のため当日のスナップショットから試験用ボリュームを作成しアタッチし、OSパッチをインストールする。
サーバを再起動し、以前と同様に通信できるか試験。問題なければ現行ボリュームに戻す(試験用ボリュームからデタッチし、現行ボリュームにアタッチする)。
これを、全てのサーバに対して実行する。

3)1週間後に問題がなければ、本番環境に適用。2)と同じことを実施。

4)半期毎に、重要度が低く適用していなかったパッチ全てを適用する。手順は1)〜3)と同様。

なんと、このOSパッチに関わる手間を、AWSではかなり軽減してくれることを、SAAの学習時に知ったのです。その名は、

Patch Manager !


Patch Managerは、第1回で登場したセッションマネージャーと同様に「AWS Systems Manager」の1機能であり、
パッチを提供するプロセスを自動化してくれます。

具体的に言うと、
OSパッチの重要度が一定以上のものを一括で適用するためには、
・パッチマネージャー→パッチベースライン→承認ルールのSeverity (重要度)で設定
・パッチグループの作成→パッチ適用の設定(対象インスタンス、スケジュール等)
で可能な様です。素敵な機能ー!!


中規模~大規模システムで、パッチ適用を完全に自動化するといった、様々なニーズにも対応してくれる機能もある様です。

せっかくAWSがサービスを提供してくれていて、これらを使うと運用の手間が減るのですから、初期設定は少し大変そうではありますが、積極的に使っていきたいものですね。


<SAA合格に向けて補足>
AWS Systems Managerの中にPatch Managerがあり、EC2インスタンスにパッチを適用する機能、だと覚えておきましょう。


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