データキャッシュのスヌーピング

アウトオブオーダー実行のマイコンは、データキャッシュを内蔵し、更に、マルチコア(MPUを複数持つ)の構成で性能向上に努めている。その際、気になるのが、MPU間のデータキャッシュのデータの受け渡しである。この操作は、ソフトウェアでなく、マイコン内のハードウェアが実行し、スヌーピングと呼ばれている。

例えば、MPU0とMPU1のデータキャッシュが同じアドレスのデータを持ち、MPU0とMPU1のそれぞれで処理をしていた場合、MPU0がデータを書き換えると、その結果をMPU1にちゃんと伝えなければならない。これをサポートしているのが、「内部バス内で、データキャッシュのタグ情報を管理している機能」であり、MPU0のデータキャッシュのデータが書き換わると、MPU1のデータキャッシュのデータと一致するように処理する。

図.データキャッシュのスヌーピング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?