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自粛中に試す100のコト【アウトドア編】

ついにきたアウトドア編。
書き渋っていたのは、筆者がとにかくおうち大好き陰キャ人間だからだ。
10個書くのに1年以上要したぜ、推して参る。

41.パラグライダー
はじめに伝えると、全く怖くないから誰でも挑戦してほしい。

昨年10月、中学の友達の結婚祝いもかねて高知に旅行にいった。
グループ通話でやりたいことを探していて、1日目はパラグライダーをして、2日目はカニ漁をしようという流れに決まった。

しかし、旅にハプニングは付き物である。

1日目に予約していたパラグライダーは山の上まで車を走らせたが、強風で吹き流しがあらぬ方向に向いており断念。

2日目に予定していたカニ漁は、問い合わせ先に電話をすると「今年は不漁でここ最近でも二匹くらいしか捕れんのや……」と申し訳なさそうな土佐弁のおじさんの声。

弊社で培ったのは行程変更を諦めない心である。

結局は1日目に仁淀ブルーを見ることのできる中津渓谷をぶち込み、ひろめ市場でたらふくカツオのたたきを食べ、夜は日本酒を呷る。

「飛ばないかもしれないよ」というインストラクターの弱音を無視して、もう一度翌朝吾川スカイパークをリベンジするバイタリティで2回飛ぶことができた。大満足。

そしてパラグライダーは案外難しい。
今だ!というタイミングで小走りして、キャノピー(布製の翼)の中に風を蓄える。そのまま走り去ると気付いたら浮いている。飛翔後は、左右のブレークコード(操縦桿)を行きたい側を引き下げる。

「自転車だと一緒だよ」と言われたけれど、それなら2022年の道路ではパラグライダーが移動手段になっていないとおかしい。2122年に期待だ。

42.ウィンドサーフィン
サーフィンはイケイケ色黒鬼パリピの方々がするスポーツだと信じて疑わなかった15の夜。

ウィンドサーフィンに行こうと誘われなければ存在さえ知らなかった。ウィンドの英語がわからない。やってみたら何でも楽しいやろ。

迎えた当日、私が見たのは透明なヨットの帆が付いたサーフボードだった。

実はこのスポーツをテレビでよく見る、船がサーファーを引っ張ってくれる遊びだと勘違いしていたので、サーフボードを見てクソビビった。
(調べたら上記はウェイクサーフィンらしい)

自分で操縦するの?どうやって?
頭にハテナを浮かべながら海の男の説明を聞く。

詳しく知りたい方は調べると出てくるが、体重をかけて帆を引き上げたり、重心とバランスが大切なマリンスポーツだった。
要するにめちゃくちゃ体力ゲーなのだ。引っ張ってくれない……。

なんやかんやで操縦できるようになるのだが、キツイのは帆を引き上げる瞬間だ。

この帆が約10キロある

高校生の頃、一学期分の置き勉を持って帰ったときも10キロあったことを思い出していた。

とっても楽しいが、日焼け止めは最強のやつにしろよ!スプレータイプは死ぬ!

43.サバイバルゲーム
お祭りの300円宝くじで、エアガンを当てたい時期が誰にでもある。

実家のマンションの屋上は、木製の遊具が置いてあり、タイルの隙間にはうすだいだいや白色のBB弾がよく転がっていた。
誰かのお兄ちゃんや先輩のお古のエアガンで撃ち合いをして、近所の子と遊んだ遠い記憶。

今はきっと危なすぎてできないが、ネスタリゾート神戸には合法で撃ち合いができる施設がある。サバゲー場だ。

黒タンクトップに迷彩のパンツを履いたセクシーな軍曹が率いるチームに所属して、計3チームで陣地取り争いをした。

おじいちゃんや子どもも混ざりながら、発泡スチロールの弾を銃に装填する。

泥だらけになりながら遊んだのは何年ぶりだろう。何年経っても全力で遊びたいな。

44.グランピング
酒クズの女4人で集まれば考えることは同じ。

「自然の中で外飲みがしたい!」

るり渓は比較的安価にグランピングを楽しめる施設で、はやる気持ちを抑えながら京都へ向かった。

グランピング場に併設の温水プール・温泉・岩盤浴があった。そんなもん「20代の女子が大好きセット」やないか。
レンタルで○年ぶりにスクール水着を履くと、少しだけ居た堪れない気持ちになった。

夕食はお肉類がセットで渡され、野菜は取り放題だった。鶏がまるまる1羽おるがな。海賊?

「さんさん〜に〜に〜いちいち〜!」と唱えながらスパークリングを開ける。
全員で腕を絡めながら「我ら生まれし時は違えど、死ぬ時は同じ!」と三国志式乾杯。
酒を飲み、踊り、酒を飲む。

薪のセットに課金して、焚き火のパチパチ音を聞く。老後だ……ワシはこの老後にする……。

グランピングバージン最高の卒業でした。

次は「キャンプ〜折り畳み傘も畳めない私がテント!?〜」編でお会いしましょう。

45.スキー
前回の【お出かけ編】で一部書いたが、父の影響でスキー教室に通っていた。

父は卓球ではシェークハンドではなくペンホルダーを選び、ウィンタースポーツはスノボではなくスキーを選んだ。
60代になってもテニスを続けているし、サッカー観戦のために長野まで運転するアクティブさはあまり受け継がなかった。

会社の先輩にスノボ・スキー旅行に誘ってもらって、10年ぶりくらいにスキー板を履いた。

大学生の頃は、今までやったことがないスノーボードに憧れがあったのでボードをレンタルしていた。頭からこけるので鞭打ちになること山の如し。

ブランクのあるスキーは本当に恐ろしくて、傾斜が厳しいコースは「え、崖?」と感じられるほどだった。
足を引っ張ってすみません……。柱周りの網に突っ込んだ私を助けてくれてありがとう。

快晴

運動好きな方なのに、運動音痴で困ったもんだ。
賑やかしでいいのでまた呼んでください。
夜の飲み会で頑張ります。

46.ハイキング
社内資格としてハイキングに行かなければならない。他社からしたら何それである。

でも午後過ぎに終わるので、「半休みたいなもんじゃん!」と思って気楽に出席登録をしてみた。
しかし、インドア派にアウトドア服などない。カバンも靴もない。あるのは己のみ。

登山好きの父に泣きついて一式貸してくれと頼むと、気を利かせてリュックを買ってくれていた。
メタリックブルーの。

父ちゃんアタシのこと中学生男子やとおもとる?
家庭科のエプロンはドラゴンにして、旅先のサービスエリアで十字架の剣買うタイプの?

自分は黒なのにどうして……。
「黒の方が良かったか……?」と不安げに聞くので、ありがたく貰った。

当日は関西のそんなにきつくない山に登って、イケおじの講師の話を聞きつつ包帯巻いたら一日が終わった。

存外ピカピカのままのトレッキングシューズが靴箱に眠っている。いい夢を。

47.洞窟探検
47都道府県を制覇したいと考えているが、未だに東北と九州は未踏の地が多い。

お盆前に折角なら遠出してみるか、と鹿児島に訪れてみた。
どうせなら仕事で行けないところに行きたい。
霧島市のインスタ映えスポットで出てきたのが「熊襲の穴(くまそのあな)」だった。

激キツ階段を荒地の魔女さながらに上ると、おどろおどろしい草に覆われた岩がある。
鳥居の下にわずかな隙間があるが、ここが洞窟の入り口らしい。パワースポットだが、人もいないので神秘的な空気を纏っている。

ダンジョンの入り口

恐る恐る中腰でくぐり抜けると、色鮮やかな壁画が出迎えてくれた。中は外より10℃くらい涼しいため、真夏でも肌寒いくらいだ。

洞窟内のアート

穴の外でライトをつけるのだが、これって途中でライトが消えたらどうなっちゃうの……と気が気でなかった。
24時間入れそうだが、夜にチャレンジする猛者はいるのだろうか。
おばけはガチこわいので遠慮したい。


48.ドライブ
「下手の横好き」は運動以外にもある。
運転だ。

大学2年生の頃、バイクが欲しくて親に内緒で中型免許を取った。
購入のタイミングでバレて、「頼むからバイクにだけは乗るな」と言われたのでしぶしぶ中古車を買うことになる。

「モコ田」と名付けた愛車のモコ・ショコラティエは、初乗りの時点でうっすら女の声がする奇妙な車だった。
怖くなって調べると、前の持ち主が焼き増ししたKiroroのCDが入ったままだった。且つ、運転席側のポケットには女性のツーショットが残されていた。中古車屋!

都会にいったら自動車は必要ないか、と二束三文で手放してしまったが、結構運転が好きなので機会があればレンタカーを借りている。
社会人になってからはマシな(当社比)ドライブができるようになったので安心してください。

ただ阪神高速と首都高速に言いたい。
車線が多すぎる。

左だけじゃなく右からも車が合流してくるし、カーナビの「銀座方面」ってどっちだよ。頼むから左右で言ってくれ!

49.野球観戦
ここに住むからには阪神戦を見なければ。

使命感に駆られてブリーズシートを取ったが、ナイターが昼には中止になるほどの雨が降った。
高らかに「早上がりやめます!」を宣言して、悲しみの労働。

その話を居酒屋で出会った知らない社長にしたら、「俺年間指定席持ってるからあげるよ」と2枚チケットをいただいた。
阪神VS巨人のグリーンシート!?天命だ。

ワクワクしながら、退社後に甲子園球場へ。

たまたまウル虎の夏の日だったので、ギラギラのユニフォームと黄色のタオルも付いてきた。
アゲだ。どこからどう見ても阪神ファンに見えるはずだ。
広島カープファンの同行者に無理やりユニフォームを着せる。

仕事が押して、2回表からの参戦となったが、外で聞いている間に既にタイガースが3点を入れていた。幸先が良い。

席に着くと、ファンの熱気を感じる。こんなに野球って座席が埋まるもんなのか。
グラウンドが近い。7月なのに意外と涼しい。

ビールが飲めないので、売り子から買わずに屋台をうろうろする。

「甲子園ハイボールって何ですか」と尋ねると、若いお姉ちゃんが「ハイボールはウィスキーをソーダで割ったドリンクです」と答えてくれた。
教えてくれてありがとう。甲子園部分が気になっちゃった。

知らなかったが、打席に入る前などは電光掲示板で選手紹介がされるらしい。

でかでかと選手名が表示され、テーマソングが流れる。
こんなんライブか、パチンコの確定演出やん。楽しすぎる。
マルテの「Soldado」のパーティー感エグい。皆もサブスクで聴いてね。

結果として、13-0で阪神が勝った。
小学生のときの修学旅行以来の野球観戦だが、こんなに点取れるのってくらい取ってた。

輝くビクトリー

本当に面白かった。
せっかくなら、今度はオリックスも見てみたい。

50.天体観測
満点の空に君の声が
響いてもいいような綺麗な夜

ポエムったわけじゃないです。
星 のことを思い浮かべるときに、毎回RADWIMPSの「トレモロ」が一緒に思い出される。

中崎町のバーで天体に詳しい男の子がいて、私物の天体望遠鏡で空を見せてくれる運びとなった。

飲みにきていたメンバーひとりひとり望遠鏡を覗かせてもらって、私の番が来る。

ビーズくらいのサイズの木星が映った。確かにガスに包まれているように見える。
土星が見えたときは完全にヴィヴィアン・ウエストウッドだった。

都会ではなかなか星が見えない。

18歳まで暮らしていた今治市は、高い建物が少なく、店仕舞いが早い。
先月、1年ぶりに地元に帰った。
友人宅前で夜空を見上げると、宝石みたいな星達が散りばめられている。

難波は治安が悪くて、汚くて、夜も騒がしいでしょ、とよく言われる。

でも星なんか見えなくたって、大阪が好きだ。
死にたいくらいに憧れた、花の都。

深夜4時、マンションの屋上で、星ばかり見ていた。
当時のお前に見せてやりたいぜ。

無加工の道頓堀 俺の100万ドル


世の中がハロウィンで賑わう中、年末のおせちのことを考え始めている。
料理研究家リュウジの酒飲み用おせちが食べたいが、29,800円。
将来の夢は3万を気兼ねなく出せる大人になることにします。

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