スクリーンショット__13_

ノンストップ・ストーリー 24通の手紙を添えて

2020年1月24日、東京・豊洲。何か月も待ちわびたこの場所は、私たちを夢へと連れて行ってくれた。

私は24通の手紙を添えて、会場へと向かっていった。

24通も書こうと思ったのは2週間前の話だ。急にそうしようと思い、急いで封筒と便箋を買い、1週間もかけてひたすら書き続けた。負担を考えると一人当たりに書ける量は限界があるので、その限界の中で、どう伝えるかを大切にしながら書いていった。

ステージ開始30分前近くだったろうか。何とか会場に入ることができた。

レターボックスに24通の手紙を入れて、私の任務はひとまず終わった。さて、ここからは彼女たちの夢舞台を盛り上げる番だ。気合を入れて会場に入っていく。3000人のファンが今か今かと待ちわびるそこは、期待と不安の入り混じるところだった。

19時を少し過ぎたところで、暗転。アイドルになった彼女たちがステージへ上がっていく。夢の時間がスタートした。

ここからはセットリストに合わせて、一曲ずつ感想と手紙に込めた思いを書いていきたいと思う。

1曲目は、ホロライブ全体曲のSSS(Shiny Smily Story)から始まった。去年の夏ごろから始まった曲だが、聞いた瞬間会場のテンションは一気にMAXになった。推しのためと全力でペンライトを振る姿はまさに彼女たちの目指したかったものなのだと思っていた。

夢の時間はここから一気に加速していく。とまらない。とまれない。とまらせない。

ソロパート紹介

2曲目は、夏色まつりの「ファンサ」。彼女が事前にガチ恋させるからと気合を入れていたが、まさにその気合に合っている曲選びかつその思いが届いていた。あの時はお姫様のようだった。手紙には、お姫様を目指すならもうちょっと冷静になってほしいという願いをお灸をすえる形で送った。だが、その心配はあまりしないで済みそうでよかった。

3曲目は、兎田ぺこらの「fancy baby doll」。彼女の中にある情熱が垣間見えた瞬間だった。盛り上げたいという思いをきちんと引き継いで、次へとつなげていった。手紙には、ぺこらの愛される力はすごいんだということを書いた。この瞬間もこれからも、彼女は愛されるだろう。さすがだと思うばかりだ。

スクリーンショット (51)

4曲目は、癒月ちょこの「おじゃま虫」。実は私自信が彼女のことを苦手としており、この場は冷静な目で見たいと判断して、ゆっくり見ていた。その結果は彼女の魅了したいという思いが曲にも歌い方にも出ていた。さすがだなと思った。手紙にはあえて内面に触れ、彼女に自分以外にも目を向けてほしいという願いを送った。誰でも変われるという願いを込めた。きっと彼女もわかってくれると信じたい。

5曲目は、ロボ子さんの「はなびら」。彼女の歌い方は非常に癒しの力を持っており、この時も上がりすぎたテンションを一度落ち着かせてくれた。彼女の願いらしい選曲だったと言える。手紙には、加入時からのこちらの思いを提示し、これからも長く頑張ってほしいという願いを送った。これからも多くの人に癒しを届けてほしい。

6曲目は、大神ミオの「夜もすがら君想ふ」。緑に染まった会場に彼女は出てきた。その中で彼女は華麗に歌い上げた。会場も盛り上がってきた。一度落ち着いた空気にともしびをつけた。手紙には、彼女のお母さんのような安心感が周りに影響していることを書いた。ゲーマーズとしての実力発揮桃っとしてほしい。そう思うとこれからが楽しみだ。

7曲目は、湊あくあの「♡桃色片思い♡」。いつも感じている感謝の思いをこの曲に添えて送ってくれたのかもしれない。こちらもそれに応えたくなるような雰囲気になった。手紙には、彼女のそのような優しい心がすごく好きだということを伝えた。これからも優しい彼女であってほしい。

スクリーンショット (52)

8曲目は、戌神ころねの「こちら、幸福安心委員会」。彼女らしい選曲だと思ったし、まさにこのタイミングでないといけないような気もしている。さすがころねだと思った。手紙には、そのような不思議なぐらいに感じる彼女の人間性が、周りに愛されている力なのだということを伝えた。やっぱりつかみどころのない彼女だ。そこがいいのだろうけど。

9曲目は、潤羽るしあの「13」。彼女の澄んだ声が会場に響かせながら、テンションはどんどん上がっていく。やはり、るしあはいい子だと思うのだった。手紙に書いたのは、彼女の二面性にふれてもいたのだが、そこがあっての彼女だが、るしあはこういう子なんだと思えば、愛されやすくなるように思う。元気にいてほしい。

10曲目は、星街すいせいの「天球、彗星は夜を跨いで」。すいせいの綺麗でかっこいいボイスがまさにベストマッチしたすばらしい歌いっぷりだった。これがすいせいの真骨頂と言えるだろう。手紙には、彼女のアイドルになりたい思いを叶えてほしいというそれを願い続けたいという思いをつづった。きっと、彼女はトップアイドルになれるだろう。

11曲目は、赤井はあとの「私、アイドル宣言」。かわいらしい彼女にとって、元気になれる曲であり、これからのアイドルとしてついていきたくなるようなステージだった。手紙には、彼女が世界を知ろうとする力は、誰にも負けない、大きな原動力になっていくと伝えた。日本にとどまらず、世界に広まっていくアイドルになってほしいものだ。

スクリーンショット (53)

12曲目は、猫又おかゆの「惑星ループ」。曲特性のゆったりさが、彼女自身のゆったりさにもマッチしていて、非常に良かった。ここで外さないのも彼女の良いところなのだと思う。あと、ペンライトぐるぐるは楽しかった。手紙には、ころねとのコンビ愛を書き、それが永く続いてほしいという願いを書いた。まさにベストコンビだと思う二人だ。

13曲目は、大空スバルの「金曜日のおはよう」まさに、スバルが目指していたアイドルになった瞬間だった。どこか恥ずかしがり屋な彼女が夢のような世界へ羽ばたいていった瞬間だった。手紙には、そんな彼女が成長してきた姿をめぐるように書いていった。潜在的な力を見れば、彼女の成長はまだまだこれからなんだと思わせてくれた。


スクリーンショット (54)

数曲ごとの間にはトークパートもあり、何人かのライバーたちがコールアンドレスポンスをやっていた。それぞれにちなんだコールがほとんどだった。一部谷郷社長を呼ぶようなコールがあったとか。

スクリーンショット (56)

なんでそれをやったのかは現地民としてもよくわかっていない。


14曲目は、AZKiの「without U」。ときのそらを越える澄んだ声をもちながらも得意とする曲の違いで個性を発揮してくるので、非常にかっこかわいいステージとなった。ある意味ではときのそらに目指してほしい姿でもある。手紙にはその大きな可能性に触れ、まだまだ上を目指してほしいという願いを込めた。私はこの声をいつまでも聞いていたい。

15曲目は、百鬼あやめの「千本桜」。和風な彼女に合ったロックな曲で攻めてきてくれたのが非常にうれしかった。そして、やはり彼女も歌うのが上手だ。これはまさにお嬢と呼ばれるゆえんだと思った。手紙には、普段のちょっと不思議な感じがいい意味で彼女を引き立てていることを伝えた。いつかは完璧美人になるのかもしれない。

16曲目は、宝鐘マリンの「Lost my music」。盛り上げ上手かと思いきや、ちょっとクラシックな感じのする選曲でもあり、懐かしさも感じるような曲だった。そこがある意味では海賊の趣味なのかもしれない。そんな航海なら、ぜひついていきたいものだ。手紙には、そんな個性的な彼女の良さが程よく続いてほしい思いをつづった。船出は始まったばかりだ。

17曲目は、アキロゼの「シャ・ル・イース」。上がりまくった空気を一瞬で静まり返すほどの綺麗な歌唱だった。これほどの統率力はなかなか見られないので、私としては彼女の持つ力なのだと思った。手紙には、彼女は様々な苦労をしながらも自分のペースで頑張ってきていることを書き、彼女が描く道まで頑張ってほしい。

18曲目は、白銀ノエルの「太陽系デスコ」。そら先輩と比較されれば、かなり頑張ったと言えた、いや、彼女の魅力が十分に発揮された太陽系デスコだった。本当に頑張ったと思う。ゆっくり休んでほしい。手紙には、そんな彼女の癒し系なところがよいと伝えた。騎士団の団長として、皆を導けるような騎士になっていってほしい。

スクリーンショット (55)

19曲目は、白上フブキの「Say!ファンファーレ!」。彼女のオリジナル曲ということもあり、彼女の魅力が詰め込まれた曲だった。コールはこれから他の曲で勉強してほしいとも思った。タイミングがちょっと不思議に感じることもあった。手紙には彼女が人気になれる要因がどこにあったのかに触れ、そこに慢心することなく、頑張ってほしい思いを伝えた。

20曲目は、紫咲シオンの「Booo!」。いつもの雰囲気を一変させるような歌唱っぷりを見せてくれた。これがアイドルの効果なのかと思うほどだった。でも、これがライブじゃないと楽しめないから、ライブに行きたくなるんだと思わせてくれる。手紙には、普段の生意気さがいい感じだと伝えた。普段があるから、これが強烈に輝くのだと思う。

21曲目は、不知火フレアの「天ノ弱」。彼女の歌を聴くのは初めてだったのだが、非常に聞いていて力のある歌い方と感じた。手紙には、どう個性を描いていこうかを心配していたが、そんな心配は杞憂だった。この歌唱力をごり押していってほしいぐらいだ。他の歌にも積極的に挑戦してほしい。フレアならきっとできると信じている。聞いた私が保証する。

22曲目は、さくらみこの「マイネームイズエリート」。彼女のオリジナル電波ソングだが、でいどり~む以来のライブだったが、コールはさらに広がり、盛り上がりも大きくなっていた。当日に10万再生を迎えたこともうれしく思うばかりだ。手紙には、過去の頑張りをすごいと思った考えをつたえた。これからも大きなステージに上がっていってほしい。

23曲目は、夜空メルの「ヒバナ」。彼女らしからぬかっこいい曲で攻めてきた。でも、それを完ぺきにこなす彼女はさすがだと思った。ロックな曲ということもあり、ヘッドバンキングを行ったが、ついついあげまくってしまった。手紙には、最大の推しということもあり、これからどうしていきたいのかを聞く形になった。きびしいかもしれないが、彼女がトップアイドルになるための厳しい道のりを乗り越える力になれるなら、この身が滅んでもかまわない。それが推しへの愛の形の一つだと思う。

スクリーンショット (57)

24曲目は、ときのそらの「フレーフレーLOVE」。ソロパートのトリを飾るのは、やはり彼女だ。Dream!で初披露した応援ソング。この場でないと盛り上がらないと思わせてくれるこの瞬間が大好きだ。CDで聞くのと、ライブで聞くのとはあまりに大違いだ。この曲は何度でもライブで聞きたい。手紙にはトップアイドルになっていくことで、距離を感じてしまうさみしさとそれを思わせない彼女の元気さがすごく好きなのだと伝えた。それに加えて、友人Aにも明るく話すことの良さを伝えた。最近は少しずつそうなっているように感じ、一時期より見ていて安心できる。

スクリーンショット (58)

やっと、23通の手紙を伝えることができた。

残りの1通は誰に送ったかーーー。

それは、これからの未来を担ってくれるだろう、4期生の全員に向けて送った。きっと、彼女たちもいつかライブで歌ってくれるだろう。その時を楽しみに待っている。

そして、とまらないステージは終盤へと向かっていく…。夢から目覚めるまであと少しだ。

ユニットパート紹介

彼女たちが事前に紹介していたアイドルスタイルがここから本格的に披露となった。演出してもワクワクし放題だった。

最初は、ときのそらロボ子さんさくらみこ星街すいせいAZKiによる「Dream☆Story」。ときのそらの曲を5人で歌い、コールも交じることで大盛り上がりのスタートとなった。それぞれのはじめましてがあり、とまらないことで見られたステージなのかもしれない。まさに夢物語だ。ちなみにコールが少し変わっていたことに気付かなかったが、コールはあくまで参考であり、最後はノリでどうにかするのがライブだ。

スクリーンショット (59)

次は、1期生(夜空メル白上フブキアキロゼ夏色まつり赤井はあと)による「夢見る空へ」。新曲披露となったが、まさにアイドルの王道を行くような曲調であり、作曲者がアイマス系で楽曲を提供されている方でもあるため、そのような雰囲気も醸し出ていたが、それにマッチするぐらいに5人の歌がよかったと思った。また、アキロゼがセンターだったのは意図的だったと聞いているが、私は誰がセンターだったとしても必ず良いステージになったのだろうなと思っているし、今回はこの形でよかったのだ。

スクリーンショット (60)

3番目は、2期生(大空スバル紫咲シオン湊あくあ百鬼あやめ癒月ちょこ)による「五等分の気持ち」。某アニメのオープニングテーマとのことだが、それぞれが個性的で自らの方向性を示している彼女たちにマッチした選曲だったと言えた。さて、もし彼女たちが五つ子だったとしたら、あなたは誰を選ぶのでしょうか。

スクリーンショット (61)

4番目は、ホロライブゲーマーズ(戌神ころね猫又おかゆ白上フブキ大神ミオ)による「新宝島」。もはや最初はネタ曲で攻めてきたと思っていたが、ある意味でふさわしい曲だったと言えた。ファンも乗りやすく、楽しめた曲と言える。オフ会の考察ではころねが選曲した説が出ていたのだが、本当だったらとんでもないライバーと思うばかりだ。

スクリーンショット (62)

5番目は、3期生(宝鐘マリン潤羽るしあ兎田ぺこら不知火フレア白銀ノエル)による「Connecting」。どうも、かなり有名な曲だったようだが、私はこの時初めて聞いた曲だったのだが、彼女たちは仲がよく、相互的に仲良くしていることでより親和性の高い曲になっていたと思う。「つながれている。」この輪がもっと大きくなってほしいものだ。

スクリーンショット (63)

6番目は、ときのそら白上フブキ湊あくあによる「気まぐれメルシィ」。この三人はYoutubeでのチャンネル登録者トップ3による特別ユニットだが、恋する女子のジェラシー的な感情を表現した曲だった。それぞれが魅了的な要素があることで、人気になったわけであり、他のライバーも含めて、これからもファンを増やしていってほしい。

スクリーンショット (64)

ここの間にホロぐらの長編(2分半程度)が挟まれたが、やっぱり内容は理解できない。いや、できるようになったら、私が終わりなのかもしれない。あと、いつ谷郷社長は会見してくれますか。


そして終わりに近づき、それぞれのが語られた。あえて、ここでは書くことは控える。どうしても知りたい方は、ぜひ2月9日までにニコニコ動画のホロライブチャンネルでタイムシフト視聴のできるネットチケットを買ってほしい。(リンクはこちら

スクリーンショット (65)

最後の31曲目は、出演者全員による「キラメキ☆ライダー」。こちらは全体の協調が合わないとバラバラになってもおかしくないわけだが、やはりかなりの時間練習してきたということもあり、すごく綺麗なメロディーを奏でていた。全員の動きがばらばらだったのはちょっと面白かったが、それぐらいのほうが個性のあるホロライブだということを示せるのかもしれない。また、歌ってほしい曲だと思う。ぜひ次のライブが楽しみだ。

スクリーンショット (66)


あっという間の時間だった。本当にあっという間であり、完全燃焼の2時間半だった。そして、夢のような時間は終わり、日常に戻っていく。

全体の感想として、私は泣くまではしなかったが、かなりの満足感を感じていた。ライブとしては大成功であり、トラブルも見られたが、ファンの機転により助けられていた。それこそがライブの真骨頂であり、演者も観客も共同してこそ出来上がるものなのだと思う。それが達成できたことが何よりの成果だったと思う。

もし、私が泣くことがあれば、それはきっと喜びの涙でありたいーーー。


さて、一方で課題もいくつか見られた。今後のために簡単に話しておきたい。

1.コール練習が前日だったこと。体調を整えたい前日よりも前からやってほしかった。体調不良者が出なかったのは奇跡だと思う。

2.物販の場当たり的な対応。最終的には事後物販で解決はしたが、長時間の待機列を作ってしまったことは、周囲への迷惑や体調への危険性をはらんでおり、危険だったと言える。

3.ホロライブの人気をカバー株式会社が過小評価していること。もちろん限度はあるとはいえ、人気度をきちんと把握しておくことは必要であり、できる限りニーズに応えられるようなサービスを提供してほしい。


最後になるが、私は非常に満足しており、タイムシフトを見ながらライブを振り返りながらこの記事を書いていた。そして思ったことが一つ。

「またライブに行きたい!!」

飽くなく意欲が皆さんにもあるのではないだろうか。そう思えるのなら、次回のライブにもぜひ足を運び、命の限り叫び続けてほしい。きっと演者はそれに応えてくれるはずだ。

私はそう信じたいーーー。 


2020.1.31 ライター:てばさき

スクリーンショット (67)

スクリーンショット (68)

編集後記

実は数日以内に完成させる予定でしたが、仕事などで忙しくついつい記事を書くのに時間がかかってしまいました。あと、最後のまとめで火を跨いだのはキレそうになりました。

また、画像の質が悪くなっていますが、スクリーンショットということもあるのですが、良すぎるとライブに行く意味が減ってしまうので、ぜひきれいな映像を現地で見ていただきたいです。(権利的な問題もありますが。)

もしよければ、いいねとフォローとTwitterのフォローもよろしくお願いします。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。また違う記事でお会いしましょう。