二葉の強さ 青のフラッグ3巻

トーマが足の骨折って入院した。
太一みてると、自分への接し方がそのまま他人への接し方に反映されるんやなとメチャ思う。コイツはまず己に向き合わないといけないんや。自分を愛さなきゃ他人も愛せないってけいおんでも言ってたしな、、でもそのために他人が必要だよね。自分だけじゃ変われないよね。そこでトーマと二葉ですよ。特に二葉は強かった。前巻の体育祭のときの太一への恩がその後の二葉の行動に繋いでますね。

トーマもまだスタンスが確立されてないから太一に対しての態度が中途半端になっちゃう。「お前より大事なものなんてあるか」は本心だったと思うけど、結局本当の自分を知られるのが怖いっていうのが勝つからいまいち的外れな言葉で誤魔化した。「親友だろ?」はトーマが自分を守るために被せた言葉だからその前の本心の台詞の意味がぼやかされてしまう。「親友だから」じゃなくて、具体的にどうして太一がそんなに大切な存在なのかっていうの伝える方がこの時期の太一には響いたと思う。実際太一はこのトーマの台詞の意味が全くわかってなくて読めるか読めないかギリギリの書き文字で「俺にそんな価値ねえよ」だからな。しかもそれトーマは聞き取れてないし、言い返したっていうより自分に言ってる。「お前にはそんな価値ない」太一、目が死んでる。

二葉、、、、もう3巻までの主人公はお前だ、、、、第1話の「変わるって決めたから」からお前はずっとブレないよな。ここまで思わされるくらいのキャラが主人公についてんの、ヤベー激アツやな、、、、トーマも不安定ななかでお前と真澄ちゃんはマジで強いよ。やっぱまっすぐな人間って能力に関わらず惹かれちゃうよなあ。


トーマと太一が一緒に病室で野球の試合を観るシーン。
太一、二葉に寄り添ってもらってメンタルがだいぶ立て直されてる。トーマに対してなにか声をかけてあげたい、て色々考えてるのがとてもよかった。罪悪感もあるだろうけど目は死んでなかった、自分のためじゃなくてトーマのためになにか、、ていう顔だよな、わかるぜ 二葉にしてもらったみたいに自分も良い人間になりたいよな、、、、そういえばこのへんのモノローグそういうかんじだったわ!!ヒャー
(どうして俺の周りの人間はこんなにも、、俺も返したい)
あのときトーマの手握りながら泣きながら言った太一の「ごめん」には何が含まれてたんだろな、、。少なくとも「俺にそんな価値ねえよ」からはまた別のとこにいるよな。綺麗な涙だった。きっとまた前を向いていけそうな泣き顔だった。ここまでが太一the beginning ですね。それまでの自分を抜け出すっていう覚悟を決めるために一回全部流すんだね。流すべき涙。洗い流すべきものたち。恩を受けた人間に行動で恩返ししていく、ていう目標ができて、それに向かってこれからこいつは生きていくわけで、こいつの中に自分以外のいろんなひとがこれから生きていくんやな、、そりゃ強くなるよ。独りよがりじゃなくなる。二葉も太一もトーマも、行動原理のひとつとして「してもらったから」がデカいんだよね。みんなもともと己にクソデカコンプレックス抱いてきたから他人からの承認とか優しさがすごいクるんだろうな、、。

なんかさっきっから書く順番がごっちゃになっちゃってんだけど、この巻太一の己への認識がグチャグチャになる中学時代のことも丁寧に描かれてますよね。自分と同じだと思ってたやつが自分の知らない世界でキャッキャしてるのを見てなんだかたまらなく自分が孤独なような気がして、自分は何も持っていないみたいな気持ちになること、あるよな、、私もあったよ、、。でも太一はトーマとは友達だからさトーマと一緒にいるんだけどそうすると必然的にトーマと自分を比べずにいられないんだよね。トーマはさ華やかだから、、でかいし、明るいし、よく笑うから、みんなトーマのこと好きになっちゃうんだよな。みんなトーマのこと選ぶんだよな。太一はずっと「自分は選ばれない」を思い知ってきてそれで自己肯定感がグチャグチャになったんだね 内心望むのにギブもテイクもできない 最後に捨てたそのクマのマスコット、お前自身だよな 好きな人のために頑張ったって記憶と、もしかしたらこの人は自分をみてくれるかもしれない、ていう期待とほんのちょっとみえた光 捨てたね自分で 打ちのめされてるから頑張れない 周りがおかしい、から、自分に価値がないから選ばれない、て思考に切り替わった こうやってみてみると太一がグチャグチャになるきっかけ、確かにトーマではあるんだけど本人は全くなにもしてないやん、、あくまでも太一自身の問題だから太一が自分で決断するしか、、ない、、、、、、そりゃ二葉は光だよな太一にとって、、、、。

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