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和紅茶の岩永製茶園さん・宮崎茶房さん・宝箱さんのオンラインお茶会が神回だった件

2020年11月、東京檜原村をコントロールセンターしてオンライン開催された地紅茶サミットをお手伝いさせて頂きました。その後も連続開催されているオンラインお茶会の準レギュラーメンバーとして活動させて頂いています。

作る人と飲む人がつながるオンラインお茶会

どうすれば、和紅茶/地紅茶/国産紅茶が好きな方々が気軽に参加して楽しめるのか、毎回試行錯誤して、最近は話題のClubhouseに同時中継してみたりもしています。(PCのスピーカーの近くにClubhouseが入ったiPadを置いているだけです。)

今日2月6日(土)15時からの会は、3日前までに申し込んだ方にはなんと参加する茶農家さんのお茶を事前にお届けしています。

また、これまでは会が開始してから特にルールなく皆で話していましたが、今回からは各回のテーマを決めて、まずは50分近く、出演される茶の生産者さんにたっぷりお話し頂くことになりました。

今日のテーマは「自慢の品種を教えて!」でした。

ティーインストラクターが生産者さんから学べること

私も日本紅茶協会認定ティーインストラクターを名乗り、紅茶本を読み漁ったり、紅茶を飲み比べたりしてますが、やはり生産者さんから学ぶことが一番多いと思います。

何を一番学ぶかというと、生産者さんから自然にでてくる「美味しさ」や「紅茶愛」の表現の仕方です。

私たちは紅茶のおいしさを「心地よい渋み」とか「コクがある」とか、とおり一辺倒の表現で済ませてしまいます。逆にそれ以上の表現がわからなかったりします。

しかし、生産者さんは日々、紅茶作りに試行錯誤されているので、昨日とは違う今日の紅茶の味を表現する力をもっていらっしゃったりします。

”なるほど、そう伝えればその紅茶は飲んでみたくなるなー”と思わされることが何度もありました。

例えば、ちょっと紅茶に詳しい気でいると、香り高いファーストフラッシュが高級で、セカンドやオータムはそれに見劣りすると思い込んでいます。

しかし、今日の生産者さんのお話しで、夏の太陽の光をたっぷり吸収したセカンドはしっかりとしたコクがある、秋摘みの芽はつぶれやすいので丁寧に揉んでいる といった言葉から、そのシーズンごとの味と背景がわかり、伝え方のヒントを頂きました。

和紅茶の品種はこれからもっと美味しくなる!

今日、参加頂いた生産者さんは岩永製茶園さん、宮崎茶房さん、宝箱さん、それから松ヶ岡茶の生産者で地紅茶サミット世話人でもある高橋さんでしたが、それぞれほんとにたくさんの品種と在来を丁寧に育てていらっしゃいます。

紅茶のお勉強では、紅茶はアッサム種と中国種があるというところで止まりますが、実際にはその二種を祖先としつつも品種改良がどんどん進んでいます。

岩永さんの、在来の中でも特別な香りがする群を別途育てていたら受賞茶に育ったという話はとても興味深かったです。まさにその土地、気候でないと再現できないお茶ということですね。

各地の試験場は、風害に強く、華やかな香りがする発酵茶用の茶葉の研究を進めており、これから和紅茶がどんどん美味しくなっていくそうです。夢のあるお話しでした。

無農薬・有機肥料(or 肥料無し)に潜む苦労

話は終盤、品種の話から、農薬や肥料の話へ。こういった話の発展も、複数の生産者さんが同じグループ内で話しているからこそだと思います。

化学肥料から有機肥料に変えた時、がくんと味が落ちてしまうらしいのです。ですが、丁寧に丁寧に代替肥料で育てていくと、ある時からお茶がその養分に慣れて、ぐっと味が美味しくなっていくのだそうです。

各茶園さんの取り組みが面白くて面白くて、今日はずっと興奮でした。


これからも、オンラインお茶会で聞いた話を少しづつnoteでご紹介してみたいと思います。もちろん、あまり具体的なことは書けませんので、ご興味がある方はぜひオンラインお茶会でご一緒しましょう!

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