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お茶のカジハラさんを訪問しました (和紅茶スタディ2021年2月)

TOKYO TEA BLENDERSのインタビューのため2021年2月にお茶のカジハラさんを訪問しました。詳細はTOKYO TEA BLENDERSサイト内に掲載されています。

和紅茶の生産者さんから、”注目している、頼りにしている”生産者として名前が挙がるのがお茶のカジハラの梶原敏弘さんです。国内の品評会でも毎年のように受賞者リストにあがり、和紅茶ファンから絶大な人気があります。

一方で、2020年7月4日の熊本の自然災害では甚大な被害があったということで心配されていました。

2021年2月に実施した和紅茶スタディツアーでは一番最初に梶原さんを訪問させて頂きました。待ち合わせに指定頂いた道の駅大野温泉はまさに、昨年の自然災害の被害にあった梶原さんの茶園がある場所でした。

災害にあった茶畑にて

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上の写真はもともと幅2メートル程度の人が行き来するための小道だったそうですが、土砂崩れで茶樹ごと流されてしまったそうです。ごろごろと残った岩肌が痛々しいです。

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茶畑の下部に流れ着いたであろう土砂は整備されていましたが、まだ空き地が広がったままの状態です。

茶葉への影響が気になるところですが、もともと厳しい環境にあった方がお茶は美味しくなるといわれるように、2020年の秋摘みでは品種茶は高いクオリティで仕上がったということでした。

苦しい1年を乗り越えて、2021年のファーストフラッシュがどのような味をみせてくれるのか楽しみです。

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梶原さんのご自宅に向かう途中の道路脇でも痛々しい災害の爪痕が残っていました。復旧工事が至るところでみられ、片道車線となっています。

東京でのニュースといえばコロナのことか、3月が近づくにつれて10年前の東日本大震災が取り上げられていますが、大きな自然災害から1年とたっていない地域が日本にあることをあらためて気づかされます。

製茶工場にて

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梶原さんの製茶工場では釜炒り茶の製造工程をご案内頂きました。釜炒りの製法自体が希少性があり、これまでの製茶工場見学ではみたことがない製造器具をご紹介頂きました。

ご自宅にて

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梶原さんのご自宅で、和紅茶をいれて頂きながら茶園の歴史や、生産の変わり目となった出来事、現在の注目の品種など多岐に渡ってお聞かせ頂きました。

ご本人にいれて頂く贅沢な和紅茶の美味しさもさることながら、さすがの茶器がかっこよくて印象的でした。(あと、出して頂いたはっさくのようなフルーツが粒がプリプリと美味しくて、メンバーの間で、あとから、あれはなんであんなに美味しかったのかと話題になりました。)

インタビューの様子は、ウェブ会議システムを通じてTOKYO TEA BLENDERSの関係者に繋いでおり、記録文書として編成しているところです。また、Clubhouseでも同時に共有させて頂いておりました。

番外編

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お昼の待ち合わせでご指定頂いた道の駅大野温泉には、千円以下で食べられるバイキングが!!ほとんどが地域の野菜や果物でできた手料理で、手間暇かけられたものばかり。煮物や野菜の天ぷらなど、今から思い出しても口の中に甘みが広がる美味しさでした。ツアーの最初の食事がこちらでメンバーのテンションが完全に沸点に達しました。

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梶原さんのご紹介で伺った味富家さんも、熊本の海の幸をたっぷりと味わえるお店です。新鮮で美味しいお魚料理がたくさんでてきたのですが、梶原さんのお話が面白くて、もはやメイン料理は写真を撮り忘れてしまっておりました。。。

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梶原さんのご自宅ではご子息が作業をされていました。梶原さんもご子息もそれぞれ10歳は若く見えます。梶原さんの茶畑や製法が伝承される和紅茶界の期待のエースですね。

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