子供の頃から続く闘いとその本音

子供の頃からずっと父親が「公務員になれ」と言っていた。
理由は単純。一つは「収入が安定していて休みもある」
もう一つは父親の自慢話から私の勝手に導きだした結論だが「なろうとしていた自分がなれなかったから」らしい。

そこまで聞けば、ある程度は納得できるかもしれないが…実際はそれ以上の負荷があった。

小学生の頃、やりもしないのに有名な複数の中学の過去の入試問題が載ったの問題集を買ってきて「これをやれ」と叩きつけるように強いられた。

勉強自体は嫌いではなかったし、他の教科も勉強させてくるのかと思えば算数(数学)のみ。
やらなければ怒られたし、解けなくても怒られた。
正座して説教というのが近い表現になる。

それから私の反抗という名の勉強嫌いが始まった。

それからと言うもの…成績は中の上だの、部活は文化部は論外だの、子供の目線からしたら拷問のような文言ばかりが発せられるようになった。

それから数年、高3の夏に就職の道を選んだ事と受けようと思っている企業の話をしなければならなかったので話してみたら…案の定、全否定。

自分の意に反する事が気に入らないのか、めっちゃ喰い付いてきて事あるごとにガミガミ言われる。
それを押し切って就職して安心したのも束の間、言われた一言が「反抗したんだから、資格を取れ」

それも「簿記」限定。
ぶっちゃけ言うと自分の職業には程遠い資格だし、それ限定って何?って勿論、反抗。
反抗していたら方向性を変えてきて「国家資格を取れ」と言ってきた。

だから調理の仕事をしている自分にとって一番いい国家資格である「調理師免許」を取った。しかも独学で。

約束通り報告をしたら

「こんなの資格とは言わねぇ」

言った本人は忘れてるかもしれないが、そう言い放ったのは今でも忘れない。


褒めるまでには行かなくても、せめてちゃんとやったんだな。くらい言ってくれてもよかったはず。

当時、朝が早くて夜も遅い仕事していた私にとって身を削って取った努力が一瞬で玉砕した。

それから現在に至るまで、資格(絶対的な国家資格)を取れとうるさい。

資格に匹敵するくらいの知識があれば良いとは思うけど、父親は自分が納得するもの限定で資格を取らせなければ気がすまないらしい。
私がどんなに仕事を頑張っても全力で否定される。
父親が大好きな「外食」を作る側の飲食業だとしても。

別に認めてくれとは言わないけど、「自分がやってること(自分の職業或いはそれに近しい業種)はスゴい。けどそれ以外は別物」みたいな壁を作っている父親がどうしても許せない。

休みの日にイベントやライブに行くと「遊んでるって事はちゃんと資格取れるんだよな?」とか「遊んでる暇があるんだな。勉強したとこ見た事ねぇけど。」
の言葉が飛ぶ。

調理師免許の時もそうだけど、試験勉強していた時、私の部屋の前を通っても見向きもしなかった奴(父親)の言う「勉強してる」の着眼点は異常だと私は思っているし、別に見せたくてやってる訳ではないわけで。

それが今現在も続いてる状態で極力、父親を避けて過ごしている。

幸いにも妹や母は分かってくれているので多少なりとも救いはあるけど、まだまだ攻防戦は終わらない。

今の私が言えるのは「結果より過程を大切にする」事を大事にしたいし、やった事に対して否定するような人間にはなりたくない、と言う事。

早くこの重荷から開放される事を祈る…。

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