【君はもういない】

配役1人~2人

・竹田 麻友(たけだ まゆ)
明るくいつも笑顔な女性、食いしん坊で負けず嫌い

・橘 奏太(たちばな かなた)
優しく、面白いいつもみんなを笑わせてる

※これ(N)はナレーション

--------------------------↓物語の始まり↓---------------------------
(N麻友)
今日は7月24日、私の30回目の誕生日、母からお誕生日おめでとうとメールが来ていた。私はそのメールを潮風にあたりながら読んでいた。ちょうど1ヶ月後は、親友である奏太の誕生日だった。彼との出会いは小学1年生の頃だった。

奏太:お前!いきなり危ないだろ?本を読みながら歩くなんて!

麻友:ごめんなさい!!これは今日返さなくちゃいけなくて、まだ読めてないの!だから許して!

奏太:仕方ないなぁ…って言うか!とりあえず読むときは歩くなよ転んだりしたら本が傷つくだろそしたら読めないぞ

麻友:う…うん元気だね

奏太:お前1年?名前は?

麻友:竹田麻友1年2組…君は?

奏太:俺は、1年4組の橘奏太だ!とりあえずながら歩きは、危ないからやめとけよ

(N麻友)
それが彼との出会いだった。彼はいつも私と遊んでくれた。毎日が楽しくてこんな日々がずっと続くのかと思ってた。だけど中学生が終わる3月のこと

麻友:奏太のこと好きなのだから付き合ってほしい

奏太:…ごめんなお前を傷付けたくない

麻友:あ…あぁ~奏太ったら…あははは…今のは忘れて私たちは、今まで通り友達…っじゃあね!

(N麻友
)私はフラれた…本当に大好きだった。好き…だった。それから私と奏太は、しばらく疎遠になった。月日が流れて行き社会人になった。私と奏太は、また連絡を取るようになった。

奏太:なぁ…あの時の告白ごめん

麻友:えっ!?なにいきなり!

奏太:お前との関係が変わるのが怖かっただから断ったんだ…でもあとから考えたらそんなことで俺たちの時間は変わらないって気付いたんだ!だから俺…お前こと好きだ!

麻友:ごめんね…奏太とは付き合えない…親友のままがいい…


奏太:そうだよな…ごめん

(N 奏太)
俺は、親友として麻友の傍に居ることにした。
それからしばらくして麻友から連絡がきた。

麻友:もしもし?奏太私ね結婚して今妊婦さんなんだよ!

奏太:あぁそうか…よかったな麻友もしお前が離婚したくなったら俺がお前も子供もを養ってやるから安心しろよ?だからしんどくなったらいつでもいってこい!

麻友:奏太ったらなにいってるのよ…でもありがとう!

(N奏太)
麻友は、産後離婚したらしい
それでも麻友とは連絡はとれなかった。
もう2度と話すことも声を聞くこともなかった。

麻友:奏太元気にしてるかな?メッセージも既読にならないし電話も繋がらないなんて…あっ!奏太のSNS発見!…あれ?奏太…し…死んじゃったの?

奏太:麻友…

麻友:私が子供を産んだ年に亡くなったの?…うぅ…なんで…自殺?突然死?どうしてよ!

奏太:麻友…ごめんな

麻友:とりあえず奏太を知ってる人に聞いてみなきゃ…うぅ…突然死だった…だってまだ23歳だよ?また逢える…そう思ってた

奏太:ごめん…傍に居てやれなくて

麻友:奏太…人生どうだった?幸せだった?

奏太:幸せだったお前と出会ってからは特に

麻友:奏太…あのね…告白されたときに私もすきだったよだけどフラれるのが怖くて前に進めなかった

奏太:ごめん…あの時は俺も余裕がなかった

麻友:もし生まれ変わってもまた出逢えたら親友でいたい…

奏太:もちろんだ…俺はお前を好きにさせてみせるから

麻友:奏太…出逢ってくれてありがとう

奏太:俺こそありがとう…もう行かなきゃ

(N麻友)
それが奏太と私の思い出だ
彼が死んでしまったときは、悲しくて辛かった。
今日は私の誕生日
奏太が好きだった海を見ながらお酒とケーキをつまんで、今日という日を過ごす



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