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サンムーンシリーズカード紹介「SM1~SM2⁺]編

 こんにちは。
「TEAM TOKIWA」の会長です。


 2016年12月に発売された「コレクションサン」「コレクションムーン」から始まったサンムーンシリーズは、先日発売されたダブルブレイズでナンバリングがSM10まで来ました。
途中からは販売ペースが月1回以上となり、前シリーズのXYシリーズと比べ、かなり多くのパックが発売されております。その為レギュレーション内で使えるカードの枚数がとても多く、最近始められた方にとってはカードを覚えるだけでも一苦労されているかと思います。


 今回の記事では、サンムーンシリーズ序盤のSM1~SM2⁺に収録されたカードの中で使用頻度が高いカードや最近注目されているカードをいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。
最近カードを始められた方にとっては、再録されているカードもあるので目にした事があるカードも多いかもしれないですが、「こんなカードもあるのか~」という緩い目線で見ていただければと思います。



〇コレクションサン(SM1S)
・オニシズクモ


 特性「すいほう」を持ち、炎ポケモンからの攻撃をシャットアウト出来るカードです。
ダブルブレイズで強化され、環境トップクラスになった炎タイプのデッキに対して刺さるカードです。炎タイプ以外の攻撃出来るポケモン【カプ・テテフGX】等の対策札がないデッキの場合、このカードだけで完封することも可能で最近注目されている一枚です。



・ククイ博士


 サポートでワザのダメージを増やせるカードです。
カードを引くのがメインのサポートというよりは、ダメージを上げる事を目的として使うサポートで、相手の計算を崩す事が出来ます。
対戦中は【こだわりハチマキ】等の加点プラスこのカードで加点される可能性がある事を頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。
※与えるダメージが増えるのはバトル場のみです。「かいてんひこう」等のベンチにもダメージを与えるワザに関してはバトル場のダメージのみ+20されます。



〇コレクションムーン(SM1M)
・アローラベトベトン


 たねポケモンの特性を封じてしまう強力な特性「かがくのちから」を持ったポケモンです。
【ジラーチ】や【カプ・テテフGX】、【デデンネGX】等のよく使われているたねポケモンの強力な特性を封じることが出来ます。
進化前の【アローラベトベター】のHPも高く、他の進化ポケモンの置物(基本的にワザを使わず特性でサポートするポケモン)と比べ、たねの状態ですぐに倒され難いのも強いポイントです。
※【アローラベトベター】や【メタモンプリズムスター】からは進化出来ますが、【ベトベター(SM9)】からは進化出来ないので注意が必要です。


・イーブイ


 コレクションサンにも収録されている特性「エナジー進化」を持った強力なカードです。
基本的に進化ポケモンはHPが低いたねポケモンの状態で1ターンを過ごさなければいけなくて、【グズマ】等を使われてすぐに倒されて進化出来ないという事が多々あります。このカードはエネルギーカードをつけることでタイムラグがなく進化することが出来ます。しかも、進化系のほとんどが一枚のエネルギーで攻撃出来るので、進化してすぐ攻撃しやすいというのも強みの一つです。
進化先が増えるほど強くなるカードなので、このカードより強い「イーブイ」が出ない限りは今後も「ブイズ」(イーブイを含めた進化系の総称)を使うデッキではよく使われると思います。
※「エナジー進化」は「基本エネルギーカード」でしか使えないので、【レインボーエネルギー】等の特殊エネルギーでは進化する事が出来ないので注意が必要です。



・リーリエ


 様々なデッキで良く使われている基本的なカードを引く為のサポートです。
最初のターンで使うと手札が8枚になるように引ける恩恵は大きく、その為にデッキに4枚入れている構築も多いです。【カプ・テテフGX】を使って初ターンで優先的に持ってきたい一枚でもあります。
出来るだけ手札の枚数を減らした方がより多く引けるカードなので、【ハイパーボール】等の手札の枚数を減らせるカードを上手に使うように意識させてくれるプレイングの基本を学べるカードでもあります。



〇サン&ムーン(SM1⁺)
・こだわりハチマキ


 カードの効果はシンプルで、つけているポケモンのGXポケモンに対するワザのダメージを+30するだけですが、対象がGXポケモンの為、このカードを前提にダメージをデザインされているカードが多く、このカードをつける事でGXポケモンを一撃で倒せるようになるというケースは非常に多いです。
一撃で倒せない場合でも例えば、3回ワザを使わないと倒せない相手をこのカードをつけて2回で倒せるようになることもあります。(1ターン早く倒せるのはとても大きいです。)
基本的なカードの一枚で様々なデッキで良く使われているカードです。
自分がGXポケモン主体のデッキを使う時は必ず相手がつけてきた時のことを考えましょう。
※ダメージを上げる効果全般に言えることですが、先ほど紹介した【イーブイ】のワザ「クイックドロー」のように元々ダメージがないワザに関しては、ダメージを上げる効果が付与されても相手のポケモンにダメージを与えることは出来ません。



・まんたんのくすり


 グッズでHPを全回復するのは非常に強く、相手を一撃で倒せない中打点のデッキにとっては悪夢のようなカードです。
デメリットはあるものの、エネルギーが少ないLOデッキ(山札を削って勝利するのをメインにしているデッキ)や少ない枚数のエネルギーで攻撃出来「フェローチェ&マッシブーンGX」のような高耐久デッキに関してはデメリットがあってないようなものなので積極的に採用されるカードです。
※エネルギーがついていないポケモンのHPを回復することは出来ますが、HPがまんたんのポケモンのエネルギーをトラッシュする為に使用する事は出来ません。



〇キミを待つ島々(SM2K)
・アローラロコン


 エネルギーを使わず山札から好きなポケモンを2枚まで持ってこられるワザ「みちしるべ」が強力なカードです。
エネルギーを使わなくてもワザが使えるので、ベンチのポケモンにエネルギーを付けつつ、次のターンの準備をしながらベンチに用意したたねポケモンから進化するポケモン等を持ってこられる為、非常に強力です。
【アローラキュウコンGX(SM7b)】と一緒に2進化デッキで使われる構築から、ポケモンをサーチする為だけにこのカードだけが入っている構築があるほどです。



・カプ・コケコGX


 パワーインフレが進み、この辺りのパックのGXポケモンが第一線で戦うのはやや環境的に厳しくなってきたのですが、「カプサンダーGX」でTAG TEAMポケモンまで一撃で倒せる可能性があるのでインフレにもなんとかついていけているカードです。
特性の「エアロトレイル」は奇襲性が高く【カプ・コケコプリズムスター】の「せんじんのまい」と手札からエネルギーを付けることで自分の場にエネルギーがないところからすぐにワザを使えるので非常に強力です。



・フィールドブロアー


 場のポケモンのどうぐとスタジアムを合計2枚までトラッシュ出来る便利なカードです。
相手の【ねがいのバトン】や【のろいのおふだ】等のキーカードをトラッシュすることで相手のプランを崩す事が出来ます。また、【こだわりハチマキ】や【喰いつくされた原野】等、次の相手ターンで影響のあるカードを壊しておくことでこちらの被害を抑えることが出来ます。
細かいテクニックですが、既にポケモンについている自分のポケモンのどうぐをトラッシュすることで他のポケモンのどうぐをつけなおせることは覚えておいたほうが良いかもしれません。


〇アローラの月光(SM2L)
・ダストダス

 
 1枚のエネルギーで使える相手のトラッシュのグッズの枚数分ワザのダメージが上がる強力なワザ「ごみなだれ」を持っている強力な1進化ポケモンです。
このカードが場にいることで疑似的にグッズの使用に制約がかかります。グッズを使ってガンガン展開していき「ごみなだれ」のダメージを上げてしまうか、極力グッズの使用を控えて展開を鈍くするかという二択を常に迫ることが出来ます。
現在のカードプールでは、グッズをトラッシュから戻す手段は非常に限られていて一度枚数が増えてしまった場合、ダメージを減らす事は非常に困難です。



・カプ・テテフGX


 手札からベンチに出した時に山札から好きなサポートを持ってこられる「ワンダータッチ」に加えて、「エナジードライブ」で場に出た後もアタッカーになる非常に器用で使い勝手の良いハイスペックカードです。その強さから登場から現在まで常に使われ続けているカードです。
好きなサポートをピンポイントで山札から持ってこられるので【リーリエ】等の使うタイミングを選ぶことで強さが変わるカードとは相性がとても良いです。また、【ククイ博士】や【アセロラ】等の通常のデッキには採用枚数が少ないけど、良いタイミングで使いたいというサポートをベストなタイミング使えるようにしてくれるカードです。
※手札からベンチに出した時にしか「ワンダータッチ」は使えないので、【ネストボール】で山札から直接ベンチに出した時には使えないので注意が必要です。



・ルガルガンGX


 特性「ブラッディアイ」、ワザ「ツメできりさく」、GXワザ「デスローグGX」全てが強力なハイスペックカードです。
特性「ブラッディアイ」は、通常のデッキでは相手のベンチのポケモンをバトル場に呼ぶ為には【グズマ】を使い1ターンに一回のサポートを使う権利を消費しないといけないところを、進化するだけで特性が使えるので、【リーリエ】等の山札からカードを引くサポートと一緒に使うことが出来ます。
「ツメできりさく」は今の環境ではややダメージが低いように感じますが、自身が闘タイプなので【ゾロアークGX】、【デデンネGX】等の良く使われているGXポケモンの弱点を突けるので一撃で倒すことが出来ます。また、【ディアンシープリズムスター】をベンチに出しておくことや【こだわりハチマキ】をつけることでTAG TEAMポケモンの中でもよく使われている【ピカチュウ&ゼクロムGX】も弱点を突き一撃で倒すことが出来ます。
「デスローグGX」は相手のベンチポケモンの枚数次第ですが、TAG TEAMポケモンすらも一撃で倒せるだけのダメージが出せます。



・ドンカラス


 ダブルブレイズで【ドンカラスGX】が登場し、【ヤミカラス】から進化先が分岐出来るので注目されているカードです。
どこでもダメージを与えられ、クセがなく使いやすいワザ「だましうち」と、【ドンカラスGX】の「フェザーストーム」と相性の良い「レイブンクロー」を持っている強力なアタッカーです。
非GXポケモンを挟むことで、GXポケモン同士のサイドカードの取り合いになった時に有利になるのが強みですね。



・レスキュータンカ


 トラッシュのポケモンのカードを1枚手札に戻すか、3枚を山札に戻すかを選択出来る便利な回収カードです。
手札に戻す効果はすぐにその場で回収したカードをプレイ出来るので、【カプ・テテフGX】のようなベンチに出た時に効果を発揮するカードの効果を使うことが出来ます。また、既に場に出ているたねポケモンをトラッシュにある進化先のポケモンを持ってくる事ですぐに進化出来ます。
山札に3枚戻す効果も強く、複数の進化ポケモンを一度に回収したい時や、LOデッキに対して山札を回復するのに使うことも出来ます。



〇新たなる試練の向こう(SM2⁺)
・カプ・コケコ


 非GXポケモン、逃げるエネルギー0、相手の場全体にダメカンを乗せることが出来る「かいてんひこう」を持っているハイスペックカードです。
「コケコカウンター」のようなデッキではメインアタッカーとして、他のデッキには逃げる0要員+相手によって「かいてんひこう」を使うといった役割で採用されるケースが多く、無色のエネルギーで「かいてんひこう」使えることもあり、様々なデッキで採用されております。



・カプ・テテフ


 相手の場のダメカンを操作する強力なワザ「マジカルスワップ」を使えるカードです。
主に「コケコカウンター」等のダメカンを沢山場に貯めるデッキのフィニッシャーとして【カウンターエネルギー】などでワザを使います。
締めの場面だけでなく繋ぎで使う事も多く、任意のタイミングでダメカンを動かして相手の場のどこにいるポケモンでも倒す事が出来るのは非常に強力です。



・ねがいのバトン


 バトル場できぜつしてしまったポケモンのエネルギーをベンチのポケモンに託すカードです。
エネルギーを場に多く残したいデッキでは非常に強力なカードで、【レックウザGX】等の場にあるエネルギーを参照するカードとは特に相性が良いです。
最近では、ダブルブレイズで登場した「ズガドーン」デッキでよく使われていて、【溶接工】を無理に引き込まなくても「ひのたまサーカス」を連続で使う事が出来るようになる為、デッキのキーカードの一枚です。



・アセロラ


 ダメカンが乗っている自分のポケモン1匹を手札に戻す強力なサポートです。
ダメージ回復のカードとして使うケースが多く、同じダメージ回復カードの【まんたんのくすり】との大きな違いは、ポケモンを手札に戻すことで、新たにポケモンを出せるスペースが空くという点です。ダメージを受けたポケモンを手札に戻し、新しいポケモンをベンチに出すことでより多くのポケモンが活躍出来るので戦略が広がります。



 サンムーンシリーズ序盤に収録されたカードについて簡単にご紹介させていただきましたが、こうして見ると今の環境でも使われているカードが多いですね。
もちろん今回紹介させていただいたカード以外にも優秀なカードは沢山あるのでどこかの記事で紹介するかもしれません。
次はGXバトルブースト(SM4⁺)あたりまでご紹介したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。サポートいただいたお金は今後の活動に使わせていただきます。