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エルムS レース展望

夏真っ盛り。
今日も全国的に暑さ全開と言ったところでしょうか。
みなさんこんにちは、武田優駿です。

これだけ暑いと外には出たくない、と言うか出ちゃダメって感じ。
屋外での作業などされて居る方は本当に要注意ですね。
おそらく競馬場での観戦も同じ。
人も馬も、みんな暑さ対策しっかりと行い万全の態勢で。

さて今週の重賞の一つ、札幌で行われるエルムステークス。
さっそく過去4年のデータから。

例年同じような傾向の「逆S字」のラップ。
1角の入りによってペースは若干の差があるものの、基本はみなこの波形を示すのがエルムステークス。特にラスト1Fは時計が掛かる傾向ですね。
これは前開催の函館ダートとは少し違う波形。
函館ダートはもう少しフラットな波形、つまり比較的ラスト1Fだけ時計が掛かる事は無かったですね。
おそらくこのラスト2F→1Fへの変化差が今回のエルムステークスでの大きな分かれ目になると感じています。

それでは各有力馬のステップレースを見てみましょう。

さきほど函館と札幌のダートでの違いを話しましたが、マリーンSや大沼Sのラップ比較を見ればわかりますが、最後の1F止まらないのが函館。それに比べて例年の札幌エルムSは確実にラスト1Fは時計が掛かります。

過去4年のエルムSでのL2→L1の変化を見ると
・2015 +1.0
・2016 +0.6
・2017 +0.5
・2018 +1.3
とラスト1Fは確実に時計のかかる傾向になる。

ではこの波形に近いステップレースとなると、しいて言えばこの3つ
・アンタレスS
・マーチS
・欅S

今回の一番人気と思われるグリム。
常に中段から好位にて前を確実に差し切る脚をもち、いかにもこのエルムステークス向きの脚質。人気でも切る事は出来ない。

モズアトラクション、 リアンヴェリテの二頭の函館組。
今回人気になるようであれば思い切って消したい二頭。過去のエルムステークスでのラップとは大きく異なるレースにて好走した両馬、人気ほど着が追い付かないのではないかと懸念している。

逆に狙って面白いと考えるのがサトノティターンとドリームキラリ。
サトノティターンは自在性も高いし終い確実にいい脚を使える。
これはエルム向きで馬券からは切り離せない。
また今回一番妙の高い馬だと思っているのがドリームキラリだ。
7歳でどれだけ人気になるかは分からないが、この馬の凄さは「上がりの掛かるレース展開で逃げて勝つ」と言う点。

本来エルムステークスのようなラップタイムが出るレース、逃げ残りなどはあまり無い。それはナハや番手でこういったペースで走った場合、大抵はラスト1Fで急激に止まることが殆ど。

しかしこのドリームキラリだけは特殊。
前走の欅S、距離は1400であるがこれもラップ波形は典型的「逆S字」でここをハナで勝ってきた。また昨年・一昨年とこのエルムステークスに出走しているが、昨年2着・一昨年3着と、当たり前だがこのレースでは好走している。今回も鞍上は酒井、人気にならず。馬券の妙は高いと感じる。

今回強い馬が一頭居るが、今のところグリム・キラリ・ティターンの3頭でいいのではないかと思っている。


サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。