シリウスS_ステップ

シリウスS 最終見解 それでも魂の騎乗あり!

みなさんこんにちは、武田です。
シリウスSの枠順確定し、最終見解となります。

狙いのマッスルビーチ、和田竜二騎手ではなく松岡正海騎手へ決まりました。この乗り変わりいろいろ推測しましたが、おそらく下記のように考えます。

本来であれば鈴木孝厩舎であれば和田騎手というのは定番。
今回の騎乗依頼を和田騎手としても受けたかったことは間違いない。
しかし50kgに騎乗するとなると当日の他馬への騎乗を断る形をとらなければ体が持たないというのが本音だと思います。

ただ和田騎手の立場上、断れない厩舎・馬主関係者が多数なのだと思います。減量の大変さもあるにせよ、それ以上に厩舎・馬主関係者との今後を考えた場合今回の騎乗を断るしかなかったというのが現実なのでしょう。

そこで鈴木孝厩舎、依頼したのは・・・なんと関東の騎手である松岡正海騎手。たしかに松岡、先日ウインブライトで国際G1も制したたジョッキー。それなりに大舞台での経験もあって、今回のG3位であれば動揺する事もなく乗ることは可能だと推測する。

最近の松岡、関東ではそれなりに騎乗依頼はあるが、年々乗鞍や・勝ち星も減りつつあるのは間違いない。そんな松岡、おそらく今週土曜も何頭かは中山でも騎乗予定はあっただろう。
だがそれを全て調整し、断っての阪神入り。これは非常に興味深い。

おそらく鈴木孝厩舎の馬に騎乗するのも初めてで、馬主の岡浩二氏の馬に騎乗するのも初めて。何の縁も無かった松岡にとっては急に迷い込んだ大きなチャンスでもあるが、依頼する側としてもそれなりのジョッキーを確保するのに相当の苦労をしたのだろうとは推測している。

また松岡の通常体重、おそらく福永・和田とほぼ変わらない。
福永・和田は他馬への騎乗が何鞍も確定していたりで、減量の反動など考えて今回の騎乗は出来なくなった訳だが、松岡はいい意味で違った。

それなりの腕があって、なおかつかなりの減量を覚悟してくれるジョッキー。しかしまさか関東の騎手とは夢にも思っていなかったが、これはちょっと面白い組み合わせとなった。

前置きは長くなったが。
マッスルビーチを今回本命にする理由は前回述べさせてもらった通り。
本来日曜の自己条件レースが組まれているにも関わらず、2勝馬がこのシリウスSへ登録・出走してきた理由は前走・前々走を見て頂ければ納得するはず。

とにかくキレ味は半端じゃない。
そして今回50kgでの出走。
まず負けないと思える時計・上がり・コース適性と考える。
もし条件馬という事で人気を落としているようなら、自分としては願ってもない事だ。

ではこのシリウスS、マッスルビーチ以外の馬で何が良いのか。
自分的には非常に簡単だと思っている。

モズアトラクション
これしかいないと考える。

シリウスS ステップ

ここへ向けて各有力馬のステップレースと過去のシリウスSの平均ラップの比較。

今回阪神D2,000m、良く言われるのが「前半早くならない」という定説。
たしかにその通り、結果論だけ見ればほぼ平均ペース。

だがそう見えるのは平均しちゃうからで、よくシリウスSのラップ推移を見てほしい。2F3Fはものすごく速く4Fにガクンとラップ落ちする。
これは先日もお伝えした通りこれが阪神D2000のコース形態による特徴。

勝負は5F目から。ここから終始加速ラップ。
つまりラスト7F(1400m)が勝負のカギなのだ。
そしてラスト1F(いわゆるL1)の坂越えでガクンと時計が掛かる。

この各ステップレースの中で最もレベルとして評価するのは平安S。
ここに出ていたモズアトラクション・ジョーダンキング。
また平安Sと対象的なラップタイムを刻んだ超ハイペースのエルムS。
ここではモズアトラクション・タイムフライヤー。

JRAでダート馬でかなり上位の実力と見るモズアトラクション。
このメンバーでは力が違う。フライヤー・ジョーダンキングとは力差はハッキリしていると俺は見ている。

この2レースは良い比較になる。
全く違うペースだが、どちらもモズアトラクションは好走している。
モズアトラクションは追い込み一辺倒に見えるのだが、どんなペースでもこのいい脚を確実に使えるのが強み。ここは相手候補としては間違いなく筆頭で、マッスルビーチはモズアトラクションだけ見て競馬してもいいと考える。

その理由として今回モズアトラクションの背負う斤量は57.5kg。
これだけ背負う形になると仕掛けるタイミングはやや早めになるのは間違いない。それであればそのタイミングを少し遅らせ、マッスルビーチ松岡が仕掛ければ充分に間に合う切れ味を持つ。

さすがに7.5kgの差は逆転することは無い。

馬券的にはこれしかない。
馬単 10→4 この1点。

松岡よ。
モズアトラクションをブチ抜いてくれ。
そしてJCDに出てほしい。
それくらいの馬と自分は考えている。

松岡よ。
頼むぜ。

サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。