ターコイズ過去5年

ターコイズS レース展望

みなさんこんにちは、武田優駿です。
12も半ばになると本当に寒さが身に染みます。
さてターコイズS、古馬牝馬の中山芝1600m。

過去5年のラップタイムを見ると・・・
これだけの幅が有ります。
青矢印の通りレース中間地点での差が1.5秒近くもある。
これは逃げ先行が引っ張り前が流れるケースと、逆にスローに落としての瞬発力勝負の両方のパターンが混在するレース。

こうなると平均値などとってもあまり参考にならないです。
とりあえず赤太線が過去5年の平均ラップとなりますので、あくまでも目安としての参考値としてください。

ただ傾向として言える事は1つ。
ペースとしては「前傾~平均ペース」しか無く、後傾ラップにはならない。
これは大きな目安となると思います。

では各馬の前哨戦。

ターコイズSTP

今回いろんな路線からここへ参戦する各馬。
この各馬の前哨戦の多さを見て気が付くのは、ターコイズSのレースの位置付けが、この日程で組まれているため3歳クラッシック路線からの組も居れば古馬の各距離の組も多いという事。

これだけ多くの路線があるためペースも大きく違うレースを歩んできた馬が多いのでしょうね。だからこそこのターコイズSの過去5年のラップ推移も毎年のようにいろいろある。
長くラップタイム分析をしてますが、これだけふり幅が大きなラップタイムはこのターコイズSくらいではないでしょうかね。

さて冒頭でグラフに表示したブレ幅。これを各馬の前哨戦のグラフにも当てはめるとこんな感じに。大半のレースはこのブレ幅の中に吸収される形ですが大きくこれを下回る(ラップ推移の早い)レースが有ります。

これは2019.09.08 中山にて行われた京成杯AH。
もちろん秋開幕のスピード馬場、今の中山とは芝の状態にかなりの違いは有るのですが、それにしても全くの同一コースでこの違いが有る事実。

昨年2018年に行われたターコイズSが過去5年で最もハイペースで行われましたが、この時のラップは
12.3 10.8 11.1 11.3 11.5 11.8 11.7 12.2


そして今年の京成杯AHのレースラップは
12.3 10.6 10.4 10.9 11.2 11.4 11.5 12.0

これをラップ比較してみると

ターコイズ 例1

もちろん秋から初冬の中山、当然時計もかかるようになっては来た。
しかし過去のターコイズS(特に2014年の高速決着)と比較しても、まだこれだけの差があるとするならば、この2頭で再度1.2着する可能性も充分に有り得ると思える。

またここからは余談ですが。
ラップタイム分析とはあくまでも1ファクターに過ぎない。
しかしその有効性はかなりあり、非常に大事なことは確か。
しかしラップ分析しかしていない人は、過去のターコイズSの既存ラップにこだわり、似た波形で好走した馬を推奨すると思います。
でもそれは大きな間違いのはず。

冒頭でも記したようにターコイズSの過去平均ラップはほぼ宛にならないです。その理由は出走する馬の過去の路線があまりにも広く、年度によっては全く別の性質を持つからです。
こういった特殊な性質を持つレースに限っては、過去の平均値など何の役にも立たないはず。

であれば今回の出走予定馬の中でもっとも重視するファクターは「中山1600適性+レースレベルの高いところで好走した馬」だと思うのです。

季節や馬場状態は違えども、今回レースの行われる中山芝1600mにて超ハイレベルの京王杯AHを好走したトロワゼトワルとディメンシオンの二騎を自分は推奨したいと思います。

メンバー見渡してもこの二騎のスピード競馬についてこれる馬は居ないと感じます。それだけここでは抜けた存在。
ちなみに京王杯AHでトロワゼトワルの出したSPは119。
秋華賞でのシゲルピンクダイヤが102、コントラチェックのフラワーカップが105。4角競馬の中山1800mの流れは1600mの流れとは全く別物で、ペースがまるで違う。こうなるとコントラチェックがハナに立って競馬できる可能性もほぼ無いと思います。

あとは調教等見てですが、今回はどう考えてもトロワゼトワルとディメンシオンの二騎の力と適正が抜けていると感じてます。

ではまた最終見解で会いましょう。




サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。