戯言_vol.102

今日は帝王賞ですか。
早いもんですよね~。
でもよく考えてみれば宝塚記念が終わった直後、毎年この時期に行われる訳でね。笑

春競馬が終わりを告げる時期、宝塚記念を終えると思うのが、あぁ夏が始まるんだなぁと言う想い。夏競馬で本領発揮できると思うと毎年この時期はワクワクしたり。

と、いつもこのタイミングで来るのが帝王賞。
忘れてるわけじゃ無いんですが、芝のG1が続いてきたためどうしてもここを忘れやすくなる。中央だと春にダートG1が無いため、何となく存在を忘れやすくなりがち。

今年の帝王賞、馬場としては良馬場。
先日の大井の時計をくまなく見てみたが、いつも以上に時計はかかっていると言う印象。パワーの必要な時計の掛かる馬場である事は間違いなさそう。

そしてまた今回の帝王賞のメンバーを見て強く思うのが右回り左回りの得手不得手がハッキリしているように感じる事。
有力勢に左回り巧者が多いと言う印象が強く、結果として一筋縄には収まらない感覚だけがハッキリ有る。

またそれと同時に感じるのが各馬のこの先のローテ。
特に中央勢はここを皮切りに今シーズンの秋を考える馬も多く、それプラス海外組も多数いるため比較的難解なメンバー構成。

過去実績と言う意味でこの大井の馬場で結果を残してきたテーオーケインズやメイショウハリオ、今回へ向けどんな仕上がりで迎えたか。根本の地力はかなりのものが有り、おそらくこの二頭が人気上位を占めるのでは無いだろうか。

伏兵も多い。
常に日本では馬券内に好走するクラウンプライド。
底の見えない上り馬、プロミスウォリア。
条件としてはベストと思えるハギノアレグリアス。
左回りで実績あるジュンライトボルト。

正直勝負になるのはここまでの6頭、あとは力量としては厳しくなる。
東京大賞典で2着したノットゥルノは当時の斤量55kgが効いた感覚。
今回57kgとなれば力は足りない印象。

深い砂。
いつも以上に時計は掛かる。
最後は自力勝負。

もしテーオーケインズが100%の仕上がりで有るなら、これが勝つ可能性は高いと感じる。右回りの深い砂であれば、ちょっとものが違う感じ。
近走左回りを使われてきたが、本来はどうみても右回り巧者でありラスト左手前で圧倒的な強さを発揮できるタイプ。問題はドバイ遠征後ここへ向けてどれだけ本気度が有るかと言う部分でしょうか。

このケインズ同様、これに近いと感じるのがメイショウハリオ。
こちらも本来は深い砂の右回り巧者。
4戦連続で左回りを使われてきたが、昨年のこのレースの覇者でもある。
実際ラストは右手前の方が圧倒的にいいタイプで有り、この大井コースが合っているのはケインアズ同様です。

これに対し実績は一段落ちるものの、大井コースが絶対的に合うと感じるのがハギノアレグリアス。
長い事ケガでブランクは有ったが、昨年からようやく競馬を使えるようになった。
2020年の白川郷Sを勝った時、この馬は完全に重賞級だと確信したあの強さを鮮明に覚えている。その後長期のケガに泣いたものの、復帰してからは左右の周りを問わず好走するだけの力量が有る。
今回一線級にどこまで歯が立つのか見てみたい。

そしてまた今回非常に注目している馬、ジュンライトボルト。
左回りは滅法走る。
芝からダート路線へ変更したのが昨年の夏からなのでまだ一年と経っていない。とにかく注目してるのはラストの切れ味で、左回りコースの最後の直線を掛け抜ける強烈な右手前は一級品。
ただ今回は大井コース右回り、そこでは最後左手前になるためあの豪脚が見れない可能性の方が強いと感じたり。

今回の帝王賞。
右回り左回りの甲乙で考えるのであれば、やはりここはケインズとハリオ。
特にケインズの右回り適正はズバ抜けていると自分は思いますが、海外遠征も有ってどこまで仕上げられているかは謎も多い。

これだと言う決め手の無い帝王賞2023、ここから先は各位の想像で勝負して欲しいと思います。

自分が一番注目しているのは。
ジュンライトボルトが逆手前でどこまで弾けるか。
ここに興味だけは有ります。

馬券ですか。
買わないと思います。
謎が大きい割に買いたい馬が1.2番人気と妙味も薄いわりに、そこまでの期待値は無くリスクの方が大きいと判断してます。

各位よく考えて。
判断されたし。

それではまた。


サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。