ターコイズSTP

ターコイズステークス 最終見解

みなさんこんばんは、武田です。
師走となり忘年会シーズン、いつもよりお酒を飲む時間も量も増えてしまうのがこの季節。とは言えこれが深夜まで及ぶと、翌日の競馬に差し支えるというのが本音(笑)

まだ枠も決まらぬ木曜日の夜。
月曜からずっと確勝と思っていた馬がいるのだ。そのレースこそ、このターコイズステークス。

しかしどうしても土曜日は中山に行けない。であれば現地でのパドックは見ずに買うしかない。
そうであれば今すぐにnoteに最終見解書く。こうなった以上これも運。

さて今年のターコイズS、例年同様に多種多様のあらゆる路線からこのターコイズSへ出走してきます。昨年一昨年とフロンティアクイーンが2年連続の馬券内。果たして今年はどういう決着となるか。

ズバリ武田優駿の本命◎はトロワゼトワルです。

レース展望にも書いた通りですが、このターコイズSは過去のラップタイムがほぼ通用しないと感じています。過去5年を見ただけでも、その年によってラップ推移もテンの流れも大きく違う。
当然これだけラップ推移に違いがあればレースの流れも各年によって区々になっています。

ターコイズ過去5年

単純比較ですがターコイズSの2018年と2015年を比較してもこれだけの差が。この青い矢印の幅だけでも1.5秒の差があります。
これが何ハロンも連続して続いたのは事実で、これだけの大きな差があれば展開を読み違えたらそれで全て終わるほど大きな意味を持ちます。

ただこの過去平均を見てわかることは「前傾ラップ~平均ラップ」は間違いない事。間違っても極端な後傾ラップになる事は無さそう。それは中山芝1600mのコースから考えれば当然の事なのかもしれませんが。

ではなぜターコイズSはこれだけラップ推移が区々なのか。
その答えはそんなに難しくは無いと思います。
「ここに向かう各馬の路線が様々だから」です。

3歳のクラッシック路線組は秋華賞から向かうにはちょうどいいし、古馬のマイル路線組は1200~1400のスプリント路線も居れば1800~2000といった中距離より長めの路線も多い。

つまりありとあらゆる路線が集結してしまうのがこの時期のターコイズSになる訳です。各馬の戦歴が区々ではあるものの、時期としては丁度12月中旬。このタイミングでの牝馬のマイル重賞となると、このように各路線の馬が集結してしまう時期にあたるのでしょうね。

その結果、各年でレース展開も違う。
当然流れも各年で異なる。
ですので過去5年の平均値でどうこう言えるようなレースでは無く、今年は今年の馬場とメンバーで考えるしかないというのが、最も正解に近づく基本となると感じます。

2017年2着・20818年4着のフロンティアクイーン。
本来1800~2000mがベストと思われるこの馬、2017年の2着時は比較的フラットな平均ペースを中段から抜けて2着。そして2018年は完全なるハイラップを中段で追走するも流れとしては随時脚を使う展開で4着。
この両レースは今回のターコイズSを見る上で非常に良い基準になるかと思います。

そして人気の3歳クラッシック組。
当然クラッシックを戦ってきた馬なのでネームバリューも高いしファンも多い。このあたりの馬が牝馬G3戦となれば「勝てるのでは!」と感じる人も多いのも事実。

しかし改めて冒頭の各馬のラップタイムグラフを見て頂きたいのだが、この中の波形でダントツに優秀なラップを刻んだレースが有る。
これが9月の京王杯AH。
この波形は基本スプリント戦に出る波形で、いわゆる息の入りようがないスピードの持続型ラップ。

例えばボールを遠くに投げた時に、そのボールは徐々に放物線を描き速度が落ちて地面につきます。これは物理的な運動法則からすれば、これ以上は減速しようのない、最小限の形なのです。

これは競馬にも当てはまるのですが、1000mや1200mと言ったスプリントレースにて良く見かけるレースラップ。短い距離だからこそ描けるこの波形。

しかし京王杯AHにてこれを1600mという距離で成し遂げたのがトロワゼトワルなのです。

このようなラップタイム波形を描いた場合、当然ハナを切ってのもので通過するコースはインベタの最短。距離としても最少距離ともなる。
しかしそれ以上に有利なのは他馬の展開に一切左右され無い事。
もちろんトロワゼトワル以上にテンを行ける馬が存在し、尚且つこれに競りかける馬が居れば話は別です。しかしトロワゼトワルのスピードについてこれる馬はこのメンバーには居ません。

ある意味トロワゼトワルが京成杯AHで成し遂げた攻法は、スピード競馬をする上で最も有利な形です。前回初めて「逃げ」を打ってきたトロワゼトワル横山典、あのラップで後ろを引き離しても終いはあれだけの脚を使ってきた。他馬を圧倒するこの攻法、いわゆる横山典騎手が良く言う「馬とのレースの中での対話」にての産物だと思います。

とにかく京成杯AHでトロワゼトワルの凄まじかった理由はミニマムラップである10.4秒を「3ハロン目に出した」という事。
2ハロン目でさえ10.6秒とかなりの速さなのに、それを3F目での上回る10.6秒。こうなるとどんな馬も付いていけません。
そして驚くのはこのラップを出しながら最後までガクンと減速しないでゴールできたこと。これこそが横山典騎手の「馬との対話」であり、まだ余力として充分残れると悟っての競馬だったのでしょう。

トロワゼトワル。
今回京成杯AH以来の出走となります。
過去に掲示板を外したことも無いこの馬、逃げての競馬は前回が初めてでした。もちろん好位に控えての競馬もできるでしょうが、やはり前走の逃げに関してはマイル路線では国内最高峰のスピード。
アエロリットのヴィクトリアマイル(この時も横山典騎乗)でさえ、
12.3 10.6 10.8 11.1 11.3 11.2 11.5 11.7
3F目は10.8でしたから。
これを中山コースで
12.3 10.6 10.4 10.9 11.2 11.4 11.5 12.0 
レースレベルとしたらヴィクトリアマイル以上にハイレベルなラップ波形。

ターコイズ 例2

前走同様にハナを切ってスピードを活かして押し切るはず。
もう牝馬ではこれに勝てるマイラーは居ないのではと感じますし、ましてやG3の牝馬限定戦であれば楽勝するのではないかと予感しています。

今回のターコイズS。
武田は単勝一本勝負です。
それだけ力が抜けている。


3歳クラッシック組や古馬の実績馬が人気になってくれるはず。
ここからの次走、このオッズでは買えない馬。
買うならここしかない。ここで儲けるしかないんです。

今回でかく行きます。
自分の理論が確かならばここで負ける訳がないと、何度も何度も自問自答してきた。
だからこの馬に賭ける。

プライドを賭け勝負します。
単勝一点勝負。金は集めるだけ集める。
それほどまでに自信あります、今回。

本来であれば単勝1.5倍でもおかしくないのがトロワゼトワル。
自分の答えは唯一無二。
これで勝負します。

自分が生きていく為の証。
必ず見せます。

俺にとっての有馬記念は、ここなんだからさ。

サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。