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関屋記念 展望Ⅱ

先日関屋記念の展望をnoteにしましたが多くのご質問など頂いたので、改めてここでもう少し詳細な事を追記します。

前回ラップタイム分析の結果、なぜソーグリッタリングが好走すると予告したのか。それはまず「過去の関屋記念のラップタイム傾向」にあります。

関屋記念というレースは新潟で行われるマイル重賞。別定と言う点を考えると軽ハンデ馬が逃げ切ったり追い込んだりと言う可能性はかなり低いです。その証明として挙げたいのが過去の関屋記念のラップタイム。

これが過去5年の関屋記念。
例外なく上がり1F、つまりラスト1ハロン(L1)は時計の掛かる傾向。
またこの傾向に一点付け加えるとすると、上りの中でL2が全て「ミニマムタイム」となる事。
上がり1Fが+という事だけでなくその1F前のL2にミニマムラップが存在するという点。ここがこのレースの大きな特徴なのです。
このラップがほぼ確実に刻まれる事が分かって迎える今回、となります。

新潟芝1600m、そして重賞となるとコース形態から逆算するとこのラップにしかならないと言うことですよね。
つまりは逃げてもダメ、極端な追い込みも届かない。

また基本「W字」が多く存在するラップタイムの法則として言えるのはスローにはならないという点です。正しく言うとすれば「極端なスローにならないからこそW字になる」という事でもあります。

もっとも馬券になる脚質や位置取りとして可能性が高いのは
・中段から好位で流れに乗る
・小回りコーナーに対応できること
・L1に対応できる最後のスタミナを残せる事
この3つが関屋記念、いや新潟芝1600mの好走条件となります。

ラスト4FをL4,L3,L2,L1と表記した場合、
L4→L3(-ラップ)→L2(-ラップ)→L1(+ラップ)
このラップで対応できてきた馬、良績を残してきた馬が好走するはずです。

その有力候補ですが
1:ソーグリッタリング
2:ハーレムライン
3:オールフォーラヴ
この3頭がこれに大きく当てはまります。

なかでも人気的にかなり期待を寄せるのがハーレムライン、前走の谷川岳Sの勝ち馬です。
このレース自体が新潟マイルのオープンでしたので全く同条件。重賞で無い事もあって人気にはならないと思いますがこの時のSPは113、これはミッキーグローリーがマイルCSにて出した自己最高値の111を超えるもの。
今回ハーレムラインは前走と完全同条件、しかも斤量も同量の54kgなので非常に妙のある馬だと思っています。当然谷川岳Sのレース波形は過去の関屋記念同様の波形にての勝利。期待は膨らみます。

そしてこちらも面白い馬、オールフォーラヴ。
錦S、米子Sと経てここへ。どちらもレース波形的にはL3にミニマムラップがあるものの、2・3番手にて競馬が出来ればこの関屋記念でのラップでも残れるのではと推測している。特に錦Sで出したSP115はかなり優秀。


現時点で武田優駿が関屋記念に印を打つならこうなる。

◎ ソーグリッタリング
〇 ハーレムライン
▲ オールフォーラヴ
△ ミッキーグローリー
△ ミエノサクシード

とこの5頭。

また今回人気サイドで切ろうと思っているのが二頭でサラキアとロードクエスト。どちらも逃げ・追い込みといった極端な脚質、これは新潟芝1600でのラップ波形からすると非常に考え辛い。
W字波形の多いこのコース形態、極端なハイペースもスローも結果的にはならない溜めである。

その他ミサノエクシードは切るに切れない馬。コース取り一つで勝ち負けまで持ち込める末脚がある。道中の位置取りがどうなるかだけ。
また人気のミッキーグローリー、今回馬券としてどう考えるかだが人気を考えると切っても良いかなとも。NF天栄仕上げでルメール騎乗で一番人気は間違いなさそうだが、ルメールが日曜新潟に来る理由は藤沢厩舎の新馬。
それのレースでの確認が一番の仕事。ミッキーグローリーは妙としては低くなる。

馬券的には◎ソーグリッタリング、〇ハーレムライン、▲オールフォーラヴ、△ミエノサクシードと、この4頭で3連単マルチを考えている。





サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。