戯言_vol.103

函館競馬。あと2週となりました。
6週あるうちの4週が過ぎた現在、快心の当たりを函館で出せていない悔しさは誰よりも有ります。

こんな話題をTEAMのリアルメンバーで話したのが先週。
何故今年の函館で結果を残せないのかと言うテーマ。
狙いどころが確実にズレてる感覚、これがどこなのかをみんなで話し合った。

徹底して調べた函館ダートの今年の傾向、これは昨年までとは確実に違うバイアス。時計面全体で言えば大きな差は殆ど無いが、脚質的な部分で言うと確実に昨年までとは別物。

簡単に言えば逃げ残れない。
これに尽きます。

未勝利レベルで有れば地力の差で逃げ切れる馬も居る。
しかし1勝クラス以上となるとそれなりのテンからの流れも有り誤魔化しが効かなくなる。

逃げ切り勝ちがゼロ。
こんな函館も珍しいと言うか、過去には無い。
1勝クラス以上になると1,000だろうが1,700だろうが逃げ切る事が不可能な馬場。とにかくラチをしっかり先行してハナを叩き、そのままゴールできないのが今年の函館ダートコースなのだ。

こんな話をしている中でTEAM武田の的中率ナンバーワンのストロング駒形が今年と昨年の函館ダート1勝クラス以上の平均ラップの違いを出してくれた。

確実に違うのは「L1」のラップ。
ラスト1ハロンのラップが昨年までとは別物。
昨年まではL3.L2.L1とラスト3ハロンの中でL1だけが時計が掛かる状況。
それに比べ今年はどのレースにおいてもラスト3ハロンが均一。

いつもの函館で有ればL1がL3.L2と比較して確実に「+0.5秒」であった。
これどういうことかと言いと、逃げ先行馬を後続が捉えに行っても捕まえられない状況と言う事。

しかし今年は上りが「かならない」という現実、つまり差し追い込みが決まるからですよね。

簡単に説明するならば。
例年なら逃げ馬が「上り38.0」でも逃げ切れた。
しかし今年は上りが「37.5」と通年より「0.5早い結果」になっているため、逃げ馬が勝つには「37.5以内」で駆け抜けないと勝てないと言う事。

たった0.5程度であればどうにかなるんじゃないかと感じる方も多いかもしれませんが、1700となればさらに話は大きく変わる。このカラクリがどこに有るのか。

これはTwitterのOFFICIALアカウントのスペースでお話し致しましたが、今年の函館ダートコースは内ラチ沿いが全く伸びません。
と言うよりは昨年以前と今年の全体時計から見る限り大きな差は無いため、どちらかと言えば中・外が軽い状況。

ラチ沿いが時計が掛かると言う表現よりは、外がとにかく砂質が軽い。
逃げ先行馬は例年並みのラップ推移で競馬が行われていのだが、それでも後方から外の軽い馬場を利用して差されてしまうと言う事。

特にそれを露骨に感じるのが1,700m、これは勝負所であるスタートとゴール前の接戦を二度通過、つまり内は倍になり、外は半減が二回あると言う事であり、この差は破格に大きいと感じます。

昨年とここまで違いが有る馬場状況。
これにあまり気が付かず、4週も過ごしてしまった自分が情けないなと。

実は函館の開幕週、TEAMのみんなで函館のダートの傾向を話し有った時、話題にもなっていた。未勝利はともかくとしても(能力の絶対差があるので)1勝クラス以上は前がタレるよねと。。
ただ一週だけなのでまだ何ともと感じつつ、ここまで4週を経過してしまった感じでした。

ただ函館はあと二週ある。
ここまでの分を必ずヤリ返したい。
逃げたら最内、この時点で終わる。
残せない。

狙うなら徹底して差し追い込み。
ここまでバイアスが外有利なら、これに見合う馬をで行くだけ。

後二週。
しっかり勝ち抜きたい。

サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。