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仕事のこと『主婦期』 (noteでおしゃべり)

・SAKAMO と ばたち で同じテーマについて話す『noteでおしゃべり』
・『弱い(全5回)』『好き(全5回)』『家族(全5回)』『仕事(全5回)』
・4つのテーマで全20回でお届けするシリーズとなっています。
・よろしければ、それぞれのnoteを覗きにきてくださいね。

主婦が一番辛い仕事だったと言うと、悪く思われるだろうか。
主婦の仕事に報われない感覚があるのは私だけだろうか。

出産前から娘を保育園に預けるまでの2年間、私は専業主婦をしていた。
世間は、主婦を仕事として捉えないのかもしれないが、仕事と思わなければやっていられない。
(と言っても、その時は、自分自身を、お金を生まない無職の女だと自認していたのだけれど。)

ここで書いているのは、あくまでも私の経験だ。
世の中の主婦がみんな同じことを思っているわけではない。
私の戯言だと思って聞いてもらうくらいが丁度いいと思う。

主婦には給料がない。だけど、責任がある。
主婦には勤務時間がない。だけど、休みもない。
主婦には査定がない。だけど、評価もされない。

主婦を自由な時間ばかりある人だと思われているが、そんなことはないと思う。

私は専業主婦だった時、ずっと心の中で、
旦那の金で飯を食わせてもらって楽をしている人=主婦
と思われているという被害妄想を感じていた。

勝手な妄想だけならまだしも、自分で自分のことをそう思っていた。

旦那の金で、美容院なんか行っては行けない。
旦那の金で、化粧品なんか買っちゃいけない。
旦那の金で、遊びになんていっちゃいけない。
旦那は働いているのだから、休んじゃいけない。

自分で心の中いっぱいに鎖をかけまくって、がんじがらめにした。

今なら分かる。これは幻想なんだって。
私が脳内で勝手につくりあげていただけのものだって。

でも、私が主婦をしていた当時(20年前)は、育児もワンオペがあたりまえで、どこか女性の人権はないがしろにされやすい時代でもあって、主婦の悩みも育児の悩みも口に出せなくて苦しかった。

私にとって何が一番辛かったかって、主婦の時は、私という一人の人間として見てもらえる場所がなかったことだった。

「◯◯ちゃんのお母さん」と、「◯◯さんの奥さん」としての私しかいなくて、私をちゃんと見てくれる人がいない状況だったことが辛かった。

まあ、これは単に、私の性格が主婦に向いてないだけだったとも思う。

私は今、フリーランスとして仕事をさせてもらっている。
私にとって、仕事をさせてもらっていることが、何よりも幸せなことだ。

主婦を経験して、主婦の抱える辛さを私なりに知った。
月並みな答えになるが、主婦がもっと自分らしく生きられる世の中になればいいなと思っている。

そのために、今、私はフリーランスとして生きているのかもしれない。

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