M&A・株式譲渡の事例[1]
某飲食チェーンは、都内を中心に好立地、高級感のある内装、高品質サービスで、地域で高いブランドイメージを保持していた。
同社のブランド力を反映し、業績は堅調で、財務も健全な優良企業であった。
同社のオーナー社長は、自身が65歳となり学生時代の友人たちが皆引退して悠々自適の生活を送る姿を目の当たりにし、納得のいくセカンドライフを実現するべく、他社への会社売却を決断した。
買い手企業は、外食業を展開する複合企業で、かねてから同業の買収による規模拡大を検討していた。売り手企業の好立地とブランド力を評価、M&Aのメリットが大きいと判断し、買収を決断した。
手続き面での煩雑な事項もあったが、買い手の柔軟な対応により、順調に手続きが進み、トップ面談から3か月強で、成約に至った。
売リ手の社長は、2か月程度の引き継ぎ期間を経て、念願のセカンドライフを満喫する予定である。
著者:小和田陽市
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