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U.S. and European Markets Topics

マーケット概況

各市場動向

米国株式市場
ほぼ横ばい、雇用統計の金利見通しへの影響見極め
ダウ:31338.15(前日比-46.40、-0.15%)
NASDAQ:11621.35(前日比+13.96、+0.12%)
S&P500:3899.38(前日比-3.24、-0.08)

米国債券市場
利回り上昇、堅調な雇用統計受け
米国10年債利回り3.0803%、米国2年債利回り3.1217%

NY原油先物
続伸、WTI8月限の終値は前営業日比2.06ドル高の1バレル=104.79ドル

NY金先物市場
続伸、8月限は前営業日比2.6ドル高の1トロイオンス=1742.3ドル

NY外国為替市場
DXY横ばい106.93、ドル円136.07(0.1%高)、ユーロドル1.0176(0.1%高)
選挙演説中に銃で撃たれた安倍元首相が8日夕に死去 したことを受け、安全通貨としての需要の高まりから円が一時上昇

VIX 
VIX指数低下、24.60と前営業日の清算値26.08から1.48ポイント低い水準

CFTC(7/5現在)
円 ショート拡大 ユーロもショート拡大

経済指標

※()内は前回発表値、改は改定値
米国 6月失業率:3.6%(3.6%)
米国 6月非農業部門雇用者数変化:37.2万人(38.4万人・改)
米国 6月平均時給(前月比):0.3%(0.4%・改)
米国 6月平均時給(前年比):5.1%(5.3%・改)
米国 5月米卸売売上高(前月比):0.8%(0.8%・改)
米国 5月米消費者信用残高:223.5億ドル(367.6億ドル・改)

要人発言

ビスコ・イタリア中銀総裁

  • 7月の欧州中央銀行(ECB)理事会で金利は0.25%引き上げられる見込み

  • インフレ率は今年上昇するものの、2024年には2%程度まで低下する見込み

  • ロシア産天然ガス価格の供給が途絶えれば、イタリアはリセッション(景気後退)に陥る

ボスティック・アトランタ連銀総裁

  • 7月の0.75%利上げを全面的に支持

  • 雇用者数は減速のわずかな兆しを示している

  • 景気は減速し始めている、労働市場の勢いはまだある

ウィリアムズNY連銀総裁

  • 7月FOMCは50bpないし75bpが議論される

  • 米国の実質GDP(国内総生産)成長率については、今年は1%未満になると現在予想

  • 今後の利上げペースや、どの水準まで引き上げるかの判断においては、経済が金融環境の引き締まりにどう反応するか、またインフレとインフレ期待、経済見通しがどう変化するかを注視していく

  • 政策へのアプローチにおいてデータに基づく姿勢を取り、機敏になる

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁

  • FRBは物価抑制で完全に団結している

  • 景気後退に突入するかは不明、供給サイドでプラスの動向があるかにかかっている

ニュースヘッドライン

安倍元首相が死去と報道、演説中に銃撃-アベノミクスで金融緩和-BBG
ウォール街の強気派急先鋒、 S&P500種指数の年末予想4800に下方修正-BBG
米雇用者数、6月は予想上回る伸び-失業率は50年ぶり低水準付近-BBG
米卸売在庫、5月は1.8%増 速報値から下方改定-Reuters
米雇用統計、7月の「75bp利上げを確実なものに」-ブラックロック
米住宅価格高騰、供給不足ではなく旺盛な需要がけん引-FRB調査
米経済成長率、今年は1%下回る見込み=NY連銀総裁-Reuters
FRBの7月75bp利上げを「完全に」支持=アトランタ連銀総裁-Reuters

概況

6月雇用統計は経済の好調さを再確認し、FRBにインフレ対策に積極的であり続けるよう促す結果となり、雇用者数が緩やかに増加したことは、FRBがソフトランディングを目指す上で明るい兆しと見なされました。

ハト派と見られているボスティック・アトランタ連銀総裁は、7月のFOMCで75bpの利上げの支持を表明し、ウィリアムズNY連銀総裁は、FF金利が年末に3.5%に達する見通しを示し、経済成長率に関しては1%を下回る見込みを示しています。

米国株式市場は、終日方向感が定まらない不安定な値動きとなり、ほぼ横ばいで引けています。ナスダック総合は5連騰となり、主要3指数とも週を通じて堅調に推移しています。

米国債券市場では、6月米雇用統計が堅調な内容だったため、FRBが7月FOMCで75bpの利上げを行うとの観測が強まり、国債利回りが上昇。
10年債利回りは、雇用統計前は2.989%近辺を推移していましたが、一時3.10%付近まで上昇しています。
2年債と10年債のイールドカーブは4日連続で反転したままとなっています。

外為市場では、週末を控えドル指数はほぼ横ばいの動きとなり、序盤の取引では、ユーロ圏のリセッション(景気後退)入りが懸念される中、ドルがユーロに対して上昇し、一時107.78と20年ぶりの高値を更新しています。
選挙演説中に銃で撃たれた安倍元首相が8日夕に死去したことを受け、安全通貨としての需要の高まりから円が一時上昇しました。

市場の動きは依然として神経質で、新たな経済指標やFRB当局者のコメントをにらみつつ、利上げペースにどのような影響が及ぶかを注視しています。
今週は、米国の雇用の堅調さが確認されましたが、7月FOMCまでに、来週水曜日の消費者物価指数、金曜日のミシガン大消費者信頼感調査(期待インフレ率)に注目が集まります。


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