2024EWC第2戦スパ8時間決勝 6月8日レポート

2024年6月16日 11:40

2024年06月08日

SSTクラス6位で、目標の完走を達成。BMWチームでは首位の結果に！！

6月8日（土）に開催された2024年シーズンのFIM世界耐久選手権（EWC）の第2戦スパ8時間耐久ロードレースの決勝。Team Étoile / チーム・エトワールは前日にSSTクラスのポールポジションを獲得しており、総合10番手からレースを開始した。

スタートは少し出遅れたが、渡辺一樹がSSTクラスのトップ争いに加わって周回していき、大久保光に交代。大久保のスティントの最後にガス欠の症状が出て、最終的にピットロードで止まってしまったために、押してピットまでマシンを戻した。

約5分のタイムロスで総合26番手、SSTクラス14番手までポジションを落としたが、亀井に交代してレースを進めていく。渡辺、大久保、亀井のルーティンをスタートから計3回繰り返し、最後に燃料のみ補給して亀井がダブルスティントをこなしてフィニッシュ。

まずはチームとして目標としていた完走ができて、SSTクラスのポールポジションから6位を獲得。総合としては10番手スタートから13番手でレースを終えた。

日本から多くの応援をしていただきありがとうございます。次戦はホームレースとなる鈴鹿8時間。さらに上位を目指しますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

ライダー亀井雄大

「チームで設定していたタイムで3スティントとも走れて、目標は達成できたので良かったです。SSTクラスの優勝争いに絡めるペースがあったので、悔しいですが、前戦はリタイアだったことを考えると、トラブルがあるなかで追い上げながら完走できたのは、すごく良かったと思います」

「チェッカーライダーを任せてもらえると思っていなかったので、最後にフィニッシュを切れて嬉しかったです」

ライダー大久保光

「まだ新規チームなのでトラブルはつきものですし、今後の対策がとれてその後はトラブルなくガス欠の症状もなく、走り切れたことは良かったです。もちろんガス欠がなければ表彰台の可能性もありましたが、まずは完走を素直に喜んで次戦の鈴鹿8耐に繋げられれば良いと思います」

ライダー渡辺一樹

「チームにとっては、前戦のル・マンでは半分のタイミングで終えているので、8時間の短いレースですが、みんなで組み立てたレースを形にすることができたのはマイルストーンと言えると思います。チーム側で今回出てきた課題と対策をしますが、自分も精度が上がるようにコメントをしたいと思います」

「鈴鹿8耐では別のチームで走るため、次戦はボルドール24時間になります。最終戦は8時間と24時間の差と難しさを再び感じることになるので、それをしっかり乗り越えて結果に繋げられるようにライダーとしてできることをして、チームとして望む結果に繋がれば良いなと思います」

「良い意味で1年目のチームのポテンシャルではないと思います。結果的に6位でしたが、トップ3が狙えるポテンシャルが確実にあり、予選ではポールポジションを獲ったのは、チームの力以外何物でもないので、最終戦のボルドール、そしてもっと長いスパンで見た時にも楽しみなチームだと思います」

チーム代表市川貴志

「前回のル・マン24時間は残念ながら途中でリタイアになってしまいましたので、第2戦スパ8時間はまずは完走することをチーム内の目標としていました。それが達成できてスタート地点に立てたことは非常に良かったです」

「ガス欠で約5分程度のタイムロスをしてしまったので、あと2周〜3周は走れました。そうなると表彰台を狙えたと思います。耐久レースにおいて燃料の戦略は醍醐味の1つですが、今回うまくいかなかったところをしっかり次回に向けて改善した上で、鈴鹿8耐にうまく繋げていきたいと思っています」

「パーマネントチームでヨーロッパから日本に来るチームは少なく、その中で日本のチームとして応援していただけるというのは非常に嬉しいです。まだ1年目なので認知はそれほどされていないところからのスタートですが、SNSなどの情報発信で徐々に認知されてきたと思っています。去年まで全日本ロードを走っていたり、世界を走っているライダーが鈴鹿でも8時間を走りますので、皆さん応援をよろしくお願いいたします」

EWC 2024 シーズンレーススケジュール

第1戦：ルマン24時間レース（フランス、ルマン）： 4月18～21日
第2戦：スパ8時間耐久レース（ベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキット） 6月6～8日
第3戦："コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会（日本、鈴鹿サーキット）：7月18～21日
第4戦：ボルドール24時間レース（フランス、ポール・リカール・サーキット） 9月12～15日