加藤茶こそ一流芸能人

『芸能人格付けチェック』関連のワードがTwitterのトレンドで挙がってくる。注目度の高さの証だ。

その裏番組で、ドリフが放送されていた。メンバー5人の在りし日のコントだけでなく、今の芸能人がドリフのコントに挑戦したり、メンバーで存命の加藤茶と高木ブーが再びコントをやったりしている。

加藤茶79歳、高木ブー89歳。

もともと高木ブーはセリフが少なく、動きも少ない。今回のコントはむしろセリフが多かったし、よく動いていた方だろう。それでも合唱隊のときはほとんづ座っていた。

その点、加藤茶は全力だった。ドリフがミュージシャンだった頃、ドラムをバシバシ叩いていたし、歌もメインボーカルを張っていた。コントでも志村けんが出るまではオチを担っていた。その位置は今も同じだった。

コントに必要な間。そして演技力。79歳とは思えない。

合唱隊で見せた演奏は、「ミュージシャンだから」とご本人が言ったように、レベルが違っていた。

最後は、お決まりのビバノンロック。「風呂入れ」に続いて、「元気でいろよ」「またお会いしましょう」で締める。このフレーズは(おそらく)台本にないだろう。

「元気でいろよ」「またお会いしましょう」に込められた加藤茶の思い。テレビの向こうの視聴者に向けてのものであり、志村けん、仲本工事が急逝したなかで残った高木ブーと、さらには自分自身にも向けたものでもあろう。

加藤茶はどこまでもエンターテイナーである。

これぞ、真の意味での「一流芸能人」だ。

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