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現役私立の高校教師がバレずに稼げた秘密の副業バイトを2つ暴露することにした

私が働くのは私立の高校、教師と言えども給料を頂いて働くサラリーマン、手取り40万円では子供を育てるのは大変。


私が働く高校は商業施設が少ない郊外にあるため、仕事終わりに同僚らと酒を飲みに行くのは年に1度あるかないか。


うちの高校では全面禁煙、禁煙になっても生徒は隠れてタバコを吸っている、それを見付けて教師はタバコを取り上げる。


悪いのは校則を守らない生徒であって、取り上げたタバコには罪が無いため、代わりに教職員が吸ってあげる。


タバコを吸いたい教職員が向かうのは体育館の裏、そこだけは今も治外法権が続いている。

レンタカーのバイトは全然バレない

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タバコを吸っている時に紹介されたアルバイトが、レンタカー屋での洗車作業、ノルマ制のため1台洗うと千円から1万円が報酬として頂ける。


千円の報酬で終わるのは、レンタカーが禁煙車の場合。禁煙車だとタバコの匂いや吸い殻が残らないため、掃除機で足マットなどを吸い、あとは水拭きをして終了。


禁煙車でも、子供を乗せるとスナック菓子が落ちていたり、酔っぱらいが車内で嘔吐してシートなどを汚す場合があり、その場合の報酬は若干高くなります。


雨が降った時に使ったレンタカーは洗車が大変、足マットは泥を洗い流さなくてはならず手間が掛かる、濡らして洗った場合には乾燥させるのに時間を要する。


雨より大変なのは雪が降った場合、作業は大変でも報酬は同じ、そのため梅雨や冬の時期は誰も洗車をやりたがらない。


やりたがらなければ需要はあるため、教師でも務まる。


雨や雪が降れば部活は無くなり生徒は早く学校を出る、そうすれば教師はアルバイトが出来る。予約が入っていれば、雨や雪が降っていようが洗車はしなくてはならない、客が使うのだから。


教師の労働環境を理解してくれているため、出勤するのが遅くなっても文句は言われない。


レンタカー屋の営業時間は終わっても、洗車なら駐車場で出来る、誰もいない駐車場で黙々と洗車をするのは案外気持ちが良い、体力を使うのはストレス発散にもなる。


授業では立ちっぱなしのため足腰には自信がある、大学生の時にガソリンスタンドで働いた経験があり、洗車はお手の物。


1台1万円の報酬が頂けるのは、レンタカーとして使っていた車両を中古車として販売する時。


1万円の報酬は滅多に無いのだが、買い替えの時期(2月・3月)には1日に何台も洗車をしたことがある。


学校での仕事は夕方5時には終わる、部活を任されている教師だと学校を出るのは夜の8時過ぎになるのだが、現在は専門家が部活を指導しているため、定時に学校を出られる教師は少なくない。


しかし、一般企業で働く者と同じで、急な用事が入るのは教師も同じ。
教師にとっての急用は、たいていは生徒が問題を起こした時。


クラスの生徒が問題を起こしたら担任としては知らぬは通じない、学校かアルバイトどちらが大事と聞かれれば学校、生徒に決まっている。


系列のレンタカー屋だと、レンタカーの名義は他店もしくは本部の場合があり、その場合は早くレンタカーを返してあげなくてはならないだろうが、私がアルバイトしていたレンタカー屋さんは、フランチャイズ加盟店ではあるが独立した車の中古屋さんでもあり、洗車の仕事は融通が利いた。


急用で洗車をするのが遅くなっても、営業が始まるまでに間に合えば問題はない。


夜中や早朝の洗車でも、音が発生する洗車機を使わなければ近隣から苦情が入ることはない。掃除機は音がするが、窓とドアを締めて行えば問題はない。


レンタカーでも夜中に盗まれることがあり、防犯目的のために駐車場は照明が付いており、夜中は照明の明かりで洗車を行う。


駐車場の奥のほうで洗車をしているとドロボウと勘違いされるため、極力、洗車は道路に近いところで行う。


道路に近いと知り合いにバレるリスクは高まるが、レンタカー屋は車の需要がある、つまり、交通量の多い道路にレンタカー屋はあるため、車を運転しているドライバーが洗車をしている私を気にする余裕はない。


教師をしている時の私は、休日のサラリーマンと同じような格好をしているため、洗車のために防水用のエプロンと長靴、薬剤から手を守るゴム製手袋、ホコリを吸わないためのマスクをしていたら、私と気付く者は皆無。


学校が休みの日にレンタカー屋さんで洗車をしていたら、卒業生がレンタカーを借りに来たことはあるが、客を対応するのはスタッフさんで裏方の私には興味すら示さなかった。


レンタカーの洗車で重要なのは、車の下回りをチェックすること。洗車のためのチェックではなく、客が事故を起こさなかったか調べるため。


レンタカーを貸し出す際は、客にレンタカーのチェックをしてもらい傷や故障の確認をしてもらう、返却された時に傷が増えていれば、客が事故を起こしたことになる。


リフトを使えば車は簡単に持ち上がるのだが、夜中に使えば近隣に騒音で迷惑を掛けるため、ジャッキを使って下回りの確認を行う。


キレイに洗車をするのも大事だが、レンタカー屋だと整備を行う際に発生する騒音で近隣トラブルを抱えているため、近隣から苦情が入らないよう配慮することも重要。


自転車通学をしていた生徒が、レンタカーを借りられるようになり、そのレンタカーが無事に返却され、しかも、キレイなまま帰って来ると教師としては感無量。


洗車で体が汚れることはないのだが、下回りをチェックすると油が体に付く場合がある。


洗車のアルバイトを終え、油で汚れた私を見て子供はどう思うだろう?
長年教師として働いているが、汚れたまま家に帰ったことは1度もない。

その私が、子供の学費を稼ぐために洗車のアルバイトをしているのだから、言葉で言うより子供には通じるものがあるらしく、親に反抗することは減った。


教師と生徒の間柄は親子と同じ、生徒は教師の背中を見て育つ。


学校では生徒にエラそうなことを言っていても、学校から出れば教師もイチ社会人に過ぎない。


教壇に立つと隠し事をしている生徒は目に付くように、隠れてアルバイトをするからバレる。


学校の許可を得ているなら堂々と働けば良い、その姿を生徒に見せてあげる、それも教育。

コールセンターのバイトもバレなかった

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コロナ禍に始めたのがコールセンター(サポートセンター)のアルバイト。
コロナウィルスに感染しないよう、殆どの学校は1学期が潰れた。


ウィルスの除染作業は専門の業者さんが行うため、生徒と教職員は自宅待機。


大学を出てスグに先生と呼ばれる立場になったが、勉強を教える以外に取り柄がない、このまま自宅待機が続けば解雇されるかもしれない。

その焦りがある時に学校事務員さんから紹介されアルバイトが時給1500円のコールセンター。


自分が大学生だった頃と物価はさほど変わっておらず、時給1500円なら高時給と思い飛び付いた。


学校事務員さんに連れて行かれたのは、駅から徒歩10分ほどにある雑居ビル。


築年数の古い雑居ビルでしかもエレベーターは付いていない、私が勤める学校にもエレベーターは付いていないため、4階までなら階段は苦ではない。


扉を開けると、学校の玄関にもある大きな靴棚があり、そこでスリッパに履き替えた。


学校事務員、「こちらが、うちの学校で理科を教えているA先生です」
私、「はじめましてAです」


対応をしてくれたのはコールセンターで一番偉い男性(年齢は30代後半)、男性の肩書きはセンター長だが親会社からの出向社員さん。


センター長、「B(紹介してくれた学校事務員)さんの御紹介なら問題はないでしょう」


私の履歴書は事前に送ってあるため、教師のキャリアに問題はなし。


私が大学生だった時はコールセンターでアルバイトをするのは女性ばかりだったが、コールセンターでどんなことをするかは女友達から聞かされ知っていた。


まずは、どんな商品を扱っているかの説明、その後は基本的な電話応対、対応に苦慮した場合の対応、業務で知り得たことの守秘義務などの説明は、いずれも動画で学び時間にすると3時間ほど。


私以外にも動画での説明を受けた者は数人、動画を見終えると「質問はありますか?」と聞かれたのだが、簡単な動画のため誰も質問はしなかった。


動画での説明が終わったあとは、実際に働くコールセンターへ行き、電話応対の実践練習。


電話を掛けて来るのは指導係のスタッフ、その指導係がコールセンターに常駐しており、分からないことは全て対応をしてくれます。


電話応対は全てマニュアル化されており、誰が対応しても結果は同じ、対応するスタッフで結果が異なれば電話を掛けて来た者は混乱してしまいクレームに変わってしまいます。


教師の私でも務まったのは、扱う商品が主に教育関連の教材だから。


電話を掛けて来るのは、扱っている商品で勉強をしている子供もしくはその保護者、教師の私からすれば教えるのは簡単なこと、長年教師をしていると、子供がどこでつまずいているのかも分かるため適切なアドバイスが出来ます。


ただし、唯一ネックだったのが、マニュアルに沿った対応をしなくてはならないこと。


扱っている商品のサポートをするのだから、商品と違うことを言うと、「そんなこと書いてないじゃない」とクレームが入る。


考えるより暗記したほうが良い場合でも、マニュアルに反するアドバイスをすると指導係から注意を受ける。


教師をしていると研修に出たり参考書を読むことは多いが、サポートセンターにある教材のマニュアルは非常に分かり易い、それを見せたほうが子供の成績は良くなると思うのだが、それは企業秘密。

何だかんだ高校教師のバイトは可能

私が働く高校は生徒のアルバイトは原則認めていないが、学校に認められれば例外的にアルバイトは可能。


アルバイトが認められるのは、保護者の収入が少なく授業料の支払いが困難、学業に支障が出ないよう毎月の稼ぎは5万円ほどまで、本校の生徒に相応しい仕事であることなどの条件がある。


例外的にアルバイトが認められるのは教職員も同じ、教職員の中には校長も含まれ、うちの学校の校長は毎年秋、農家で収穫のアルバイトをしている。


校長がアルバイトをしているのは教職員は皆知っており、教師がアルバイトをすることに校長は反対をしない、むしろ社会勉強になると推奨している。


校長は推奨しているが、事務長は教職員のアルバイト(副業)を快く思っていない、なぜなら、学校に寄せられる苦情を最終的に対応するのは事務長だから。


校長は名誉職、つまりお飾り的な存在、良いことは校長の手柄になるのだが、生徒が問題を起こしたなど学校にとって都合が悪いことは事務長もしくは教頭(副校長)の責任になる。


かつて社会問題になったが学校はモンスターペアレントに苦慮した時期があった。

その経験がトラウマとして残っているため、現在の学校は世間の評判をすごく気にする。


生徒がSNSに妙な書き込みをしていないかのチェックは頻繁に行っており、うちの学校ではそのチェックを教職員が行っている。


中には生徒にアルバイトをネットに暴露された教職員もいるが、暴露された教職員は「それがどうした?」と開き直る、なぜなら、学校の許可を得てアルバイトをしているから。


私が働く学校の生徒で、学校の許可を得てアルバイトをしているのは極わずか、大半は許可を得ずアルバイトをしている。


教師は許可なく生徒がアルバイトをしていても見て見ぬ振りをする、なぜなら、アルバイトは成長に役立つと分かっているから。


このことは生徒も同じ、教師が汗水垂らしアルバイトをしていれば、目撃しても生徒は黙っていてくれる。


もし、生徒が誰かに話すのであれば、それは教師と生徒との間に信頼関係が無い証。


生きることは先生だって大変なんだ、大変な思いをして子供を育てるのを生徒に見せられれば、教育者が行うアルバイトは恥じることではありません。


私が働いたコールセンターは複数のテナントが入る雑居ビルの中にあり、働くと決める前にはテナントの中にいかがわしい店はないかはチェックしました。


いかがわしい店が入るビルに、教師が出入りしているのを見られるのは、さすがにマズイ。


ビルに限らず、誤解を招きそうな場所(歓楽街)でアルバイトをするのは、保護者の目もあり避けたほうが良い。

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