都立西・国立高校【推薦入試 作文・小論文】対策徹底解説!


国立高校 推薦入試 小論文(国語)対策のコツ

・国立高校の推薦入試小論文は、一般入試の現代文のような形式で、意見を書くものではありません。したがって、読解力・要約力を強化する必要がります。的外れ、ひとりよがりな文章を書かないようにしていきましょう。

そのためには、とにかく題材を用意して練習するしかありません。

→どのようにトレーニングをすれば良いか?

・まずは、国立高校推薦入試の過去問を解くことです。国立高校HPに過去問がありますから、それを使用しましょう。
・過去問が終わってしまったら、二周目を解きましょう。

過去問を早い時期から使いたくないという受験生は、読解・要約・文章比較のまとめを練習できる問題を類題として解くことをおすすめします。
都立小石川中等教育学校の適性検査1がトレーニングに使用できます(都立中の最難関校です)
・都立小石川中等教育学校の適性検査1は、2つの文章を比較するタイプの問題です。
設問にはありませんが、小石川の問題文を使い、それぞれの文章を正確に要約し、共通点はなにか書き出す。また、それぞれの文章に小見出しをつけるトレーニングをすることをおすすめします。
※頭ではなんとなくわかっていても、文字化できない(単語が出てこない)ケースが非常に多いです。とにかく多くの題材を扱って、自分なりにまとめ、文字に書く練習をしましょう。

都立西高校 推薦入試 作文のコツ

→西高校 推薦入試作文では何が問われているか?

西高校の推薦入試の作文は、名言やことわざについて作文を書く形式です。
他に例を見ないタイプの問題のため、どのように対策すればよいか、そもそも何を書けば良いかわからない受験生が大半だと思います。中には、本番で例えば知らないことわざが出たとき、頭が真っ白になってしまう受験生もいます。

しかし、ここで重要なのは、「ことわざや名言の知識を問われている問題ではない」ということです。
重要なのは、仮にそのことわざを知らなくても、「どのように自分で解釈し、説得力ある理由とともに持論を展開することができるのか」です。

教え子の中には、対策をし始めたばかりの時、「まずは言葉の辞書的な意味を教えて下さい」と言う受験生もいます。しかし、そういうことではない、ということです。

→ではどのように学習を進めれば良いか?

結論:とにかく過去問を解こう!

当日、どんな言葉が出るかはわかりません。よって、自分なりの解釈・具体・考えをまとめて打ち勝てるように、とにかく過去問でトレーニングをするということになります。
過去問のネタがなくなったら、格言集からお題を自分で選び、「この場合は?この場合は?」とどのようなことを600字で書くのか、ネタ出しのトレーニングをしていくのも良いでしょう。問題文は変わらないので、何パターンでも作り出せると思います。

とにかく数をこなしてきたという自信、メンタルも受験会場では非常にプラスにはたらきます。

西高校の過去問(令和2年~平成15年)は、下記の通りです。

それぞれ、
・問題文は「次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを六百字以内で述べなさい。」
・時間制限は50分
となっています。

ただ、解答例や解説は公開されておらず、独学で学習を進めるのがなかなか難しいと思います。そこで、R2・H30・H21・H24の解答例や解説をご用意しました。各年度の問題の下に、リンクを掲載しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

過去問一覧

令和2年 
「わかりやすさ」の罠(わな)にはまらないようにするためには、やはり私たち社会を構成するひとりひとりが、「知る力」をもっと鍛えなければなりません。

池上彰

平成31年
数について何かを発見するためには、数を転がして、ころころと手のひらで弄ぶことが一番重要なんです。

藤原正彦

平成30年
問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。

岡潔

平成29年
世界は『のっぺらぼう』である。

西江雅之

平成28年
人生には二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。

アインシュタイン

平成27年
自分では前を見ているつもりでも、実際はバックミラーを見ている。

マクルーハン

平成26年
私たちはしばしば、できないものを見つけることによって、できることを発見する。

サミュエル・スマイルズ

平成25年
人間はその人の直面している条件に支配されてなどいない。むしろ逆に、その条件のほうにこそ、人間の決断いかんに支配されているのである。

V.E.フランクル

平成24年
単純であることは、究極の洗練である。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

平成23年
発見とは識別であり選択である。

ポアンカレ

平成22年
生きるということは徐々に生まれることである。

サン=テグジュペリ

平成21年
海のほか何も見えないときに、陸地がないと考えるのは、けっしてすぐれた探検家ではない。

ベーコン

平成20年
人間はただ個体として存在しているだけではない。人間には、人と人のあいだ、自分と世界のあいだで生きる以外の生きかたはない。

木村敏

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