元教員の人がネットには多いけど,その人はあんまり信用できないと言うこと


私自身,A社での社会人経験があるが20代で辞めている。その時はそれなりに一生懸命に働いたし,それなりには業界知識もある。だからと言って「A社とはこう言うもんだ」とか「A業界とはこんなんだ」なんて恐れ多くて言えない。経営者や管理職には別の視点があるし,若手が辞めて言えることはせいぜい「個人的な主観」だと思う。

しかしなぜか教員の世界では数年しか経験してない人や,さらに博士に進んで一秒も教壇に立ってないような人が平気で「学校を語る」をやったりする。説得力は,まあない。現場には現場の都合がある。もっと言えば,群馬県と栃木県という隣県ですらシステムや課題は違うと思う。

この手の「元教員」さんたちは,何故だか学校を日本国一くくりにして語るけど,だいぶ視野が狭いし,それにも気づいてない時点ですごく馬鹿だと私は思う。

これは非常な謎である。現場に立てば済む話なのだが,理由をつけて立たない。立ってもすぐ辞める。話を聞いてると,恐らくこの方々は学校や子供たちが嫌いなのだと思う。こう言うと否定はされるだろうが,実際そのように現場の人間としては思う。

この手の方々の話す学校は「理想のパラダイススクール及びパーフェクトチルドレン」であり,ほとんど「宝くじに当たったら,れば」の話と同じなのだ。こちらは現実の学校と子供達の話をしてるので,会話が成り立たない。

たぶん私立学校とかは理想に近いのだと思うけど,話を見聞きするとそっちはそっちで問題がある。それにこの手の先生は私立学校でも,同じようなトラブルを繰り広げて辞めてくイメージだ。相手のせいにすれば気持ちは楽だけど,学校側や子供たちには大迷惑だ。

無能だろが,有能だろうが現場で何年もやってればノウハウやスキルも身につくし,「A校とB校ではだいぶ違うなあ」「低学年と高学年」「受験学年と非受験学年」では全然違うことに気づけるはずだ。

しかし「元教員」の多くは現場経験がないか,数年しかないのでその視点がないようだ。だから「読書感想文」「ぼく,わたしの理想のがっこう」的だと感じることはある(特にベテランは若くして辞めるような奴に対してはそう感じるんだと思うよ)。

数年で辞める教員は現場で単に「根性がないやつ」「無能」と思われてる。優秀なのに辞めちゃった,もったいないなあという事例もある。でも感覚で1/5ぐらいかなあ(そしてネットの「元教員」の人たちは私,僕はこの優秀な1/5なんです,と思い込めるぐらいに自己肯定感が異様に高い気がする)。

事実,私が見聞きしてもそいつらは能力とか根性がないと思う。ツイッターなどで見ると何故かその手の元教員は「私は優秀です」スタンスで書いていたりする。それがびっくりする。

まず学力的に優秀なのはよほど変人じゃなきゃ教育大には行かねえぞ,と思うし。そして仮に一発で教員採用試験に合格しても(教員採用試験に落ちた講師でもそういう人は結構いるので謎である)若手はしょせん若手である。

人事評価が高かった云々とか書いてる人も謎である。と言うのも公務員査定なんで,多くの人が高評価になるので。言わば「私はゴールド免許です,すごいだろ」みたいな感じであり,全然すごくない。私も査定上は結構高い。でもそれが普通だと思うし,相性の問題も多いわけで,そう言うのにこだわるのは謎である(同期のなかで上位5%以内にずっと入ってましたとかならいいけど,そう言う査定じゃないし)。

恐ろしいのはこれに(こんなもん同期とか,先輩と通常のコミュニケーションを取ってれば気づくものなのだけど)気づいてないことだ。つまり馬鹿であることに気づいてないことがヤバい(だからトラブルを起こして辞めたんだろうなあと推測できるんだけど)。

若手には若手の視野や能力ってものもあるけど,基本的にはベテランの方が能力は高い。校長などは明らかにそう考えているし,システム上もそうなってる。若くて優秀であるよりは,10年20年と役割を果たすことを地域と管理職から求められていて,給料や役職も基本的に年齢に相関する。若くして(最悪な場合は期中で)辞める時点で無能極まりない。

このシステムで数十年間来てるわけで,騙されてブラック企業に来たのなら可哀想だけど,散々見聞きして来ルはずで,そこから後悔してるのだとすれば,物凄い馬鹿だと思う。

そして若手が,「Xさんが苦手です」というのならいいのだけど,「多くのベテランや管理職とはだいたい良いコミュニケーション取れない」のなら,それは単に当事者の若手教員のコミュニケーション能力ややる気が低いんだろ,って話になる。「自分と合わない管理職,保護者,子供達が悪いんだ」ってスタンスは1教師としてどうなのよ? と思う。

だから「俺,私は能力が低くて学校現場では務まりませんでした」というのがおおむねの事実なんだから,

それ認めるだけでいいと思う。(若いんだから,切り替えて別の仕事すればいいだけなのに,なぜか「元教員」の話にばかりしがみついてる気がする)。

要するに,続けなきゃ意味ないよ。てこと。

私は民間企業を辞めてきた。後はない。次もない。他の道もない。考えたこともない。

1年かけて出来なきゃ10年かけてやればいいと思ってる。それでも本当に出来なければやめるしかないけどパワハラやセクハラでなければそれは自己責任だろう。私は,結局辞める辞めないは個人の覚悟とかの問題だと思う。教師も学校の歯車の1つであるし,それは民間でも他の組織でも同じだ。あなた中心の,あなたの理想を,学校や子供たちに押しつけて欲しくはない。10年20年やって「やっぱりおかしいよ」と思ったら声を挙げたらいい。それにその方が説得力もある。

だから私は,数年働いたぐらいの「元教員」が偉そうに語るのが嫌いだ。

自戒も含めて書いてみた。

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