教員採用試験の仕組み




こう言うのはググったらだいぶ出るし,教育大行ってる人や講師は知ってるはずなので,わざわざここで言うことでもないけど一応。

倍率的には小学校の低倍率の自治体は2倍を切り,国語なども3倍を切る。社会でさえ5倍を切る。私立は特に偏差値50以下がおおいから,それ考えると学力的には受験者のレベルは高くはないと思う。しかし多くの自治体の高校,体育,幼稚園,社会は10倍を超えるので,この辺を狙うのなら何年もかけてのんびりやるしかない。それか鞍替えするか。

試験は自治体によって細かくは変わってくるが,

7月の1次:筆記400,集団面接400,論作文

8月の2次:個人面接400,実技100,模擬授業(または場面指導)200   ※9月結果発表  12月講師登録

で決まることが多い。

まず論作文は独特で,数ヶ月は対策が必要になる。ただ足切りなので,B(70点ぐらい)をクリアできればいい。逆に言うとここでCだと,他がいくら良くても不合格にされるので注意だ。

筆記を気にする人が多いけど(特に偏差値の低い大学の人は)この通り配点で見れば明らかにメインは面接及び模擬授業だ。

当然,自己PRにおいては,具体的な教育経験の方がウケが良くて,講師でなければ学校バイトやボランティアなどをやってる方がいい。バイトとかでもいいけどウケない場合もある。

そして,一次の得点は二次まで持ち越せないことが多い。一次を足切りと見て,勝負は二次になる(これは自治体によるので個人で調べてください)。

もしくは一次の得点を1/2に圧縮されて二次への持ち越しになる。

条件によるが原則的に講師は,一次免除され,一次は満点扱いである。だから持ち越しがされる自治体であれば,また模擬授業,実技なども講師に有利な内容と言えるだろう。

だからもし落ちて講師をやる場合なら,一次免除(一次の得点が満点で持ち越される)自治体を選ぶのも手だ。しかしデータ等で見る限り,講師が特別に合格率が高いわけでもないので,受かる人は受かる,落ちる人は落ちると言う感じだろうか。この辺は大学受験の現役と浪人の違いみたいなものだろうか。

これとは別に加点がある。英検や社会人経験,司書資格など。これも受験自治体について事前に調べておくといい。

普通,平均Bあれば受かる感じで,Cが1つでもあると落ちる感じになる。ただA,Bが満遍なくあっても落ちる時は落ちる(周囲でAメインの人が多かった場合)。

ちなみに教育委員会が若手を嫌がる1番の理由はすぐ辞めるからだそうだ(メンタルケアとか休業中の給与保証とかが大変らしい)。中には管理職に訴訟沙汰を仕掛ける親子もいるらしく,そう言うのが1番面倒なので「まともそうな人」を選んでるようだ。

面接内容も大事だが,なんとなくの雰囲気とか,エピソードで選んでるっぽい感じもあるので,気をつけるといい。部活なりバイトなりの行動をメインにした「根性」「継続する姿勢」を示せる方がいいかなと思う。高校は知らないが「研究者崩れ」みたいなのは嫌われると思う。

そしてエリート然とした人は嫌われる。それよりは若手なんて5年ぐらいはずっと下仕事なんで,それを好んでできる人が良い。

パワハラになるので明確には言わないが,管理職などは,内心は若手には運動会などの行事,また陸上記録会やバスケ,野球などの部活指導を頼みたいと考えていると思う。研究者崩れが好むようなハイレベルな教科指導は期待されてないことが多いと思う。やるとしても「今の仕事をしっかりとこなしてれば,自然と数年後には頼むことになりますので今の目の前の仕事をしっかりやり遂げてくださいよ」が本音だと思う。

そう言う突っ込んだ話は面接ではされないので,学習指導要領や教育法規などの知識,昨今の教育問題の知識及び模範解答(ユニークな答えはあまり求められてない)を問いながら,雰囲気で現場で使えるかどうかをイメージして決めているようだ。

近年はリラックス型面接が多い。逆に言うとそう言うゆるい面接で,緊張せずにそれなりのコミュニケーションが取れなければ,保護者対応などはとても無理だろうという推測も立つ。

しょせんは水物の面接試験である。頑張って対策さえしていれば,落ちても気にしなくていい。頑張ってれば2,3年以内にはきっと受かるはずだ。

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