教員採用試験で地元以外を受けるときに気をつけること


例えば出身が岐阜で,名古屋の大学に行った場合,

「岐阜だけ受ける」こともあるが,日程によっては2,3の自治体を受けることもあるはずだ。その際に,「東京,大阪,岐阜,名古屋」などを受けることになる。

名古屋市で「なんで受けたの?」とはならないと思うけれど,東京や大阪では?当然のように「なんで? 滑り止めでしょ?」となる。もちろん滑り止めなわけだ。

あるあるは「彼氏(彼女)がこっちの人で結婚を考えている」と言うやつである。

はっきり言って他に手はない。

私たちの若い世代では結婚なぁ,ってなるけれど教員の世界は超のつく保守層で,「単身赴任?なにそれ美味しいの?」の状態である。 

MARCHとかすら知らなくて,私立=私立であって,国立は東大でも駅弁でMO全て「国立大」と言う扱いだったりする(既にほとんどの国公立よりMARCHの方が難関だが,地方の教員はそんなものは知らないし,知ろうともしない)。結婚しないなんて選択肢もない(けどしてない人も多い,この場合は,してない,でなく出来ない,と言う見方しか存在しない)。だから民間では,志望動機としては???のこのトークは教員採用試験では鉄板である。部活トーク(教育大ではサークルというのが基本的に存在せずに,部活に入ることが多い)と並んで結婚トークは盛んである。

民間では既にかなり前からハラスメントの問題から,そもそも話題に挙げることすらしないが,教員の世界ではいまだに「結婚してますか?」「子供はいますか?」はよくやる挨拶である。面接では気をつけて控えることはあるものの,双方,その手の会話は平気でする。

他に親戚がいるとか,○が好き(沖縄や京都,北海道などに多い)もある。その辺も大体ウソだってのは向こうもわかってる。だから基本的には地元の人間が有利だ。けれど馬鹿な奴を取るよりは,他自治体の優秀なやつも確保しておきたい,はずである。だからこの辺は「出来レース」である。

つまり最低限のとこをクリアしておけばいい。

では最低限とは何か?

オススメは旅行である。今やネットや郵送で募集要項は請求できる。しかしできれば県庁に直接行って,そこで貰うといい。旅行ついででいいのだ。その際に,その県や市役所,区役所のパンフを貰うといい。結構色々とまとまったものがあるからだ。

そこに書かれてることはまとまってるし,言わば「おらが村の誇り」である。

地元の人間なら当然知ってる(けど県外の人はほぼ知らないような情報)がてんこ盛りである。もちろん,面接で必ずしもそう言うコアな質問がくるわけではない。しかし「単に日程が空いてたから,倍率が低めだから」受けた人と,その県への旅行1回でも行ったことがあるとか,県庁にあったパンフを見て何となく「掴んでる」のでは,「そういう空気の差」と言うのは多少でる。

もちろん県や教育委員会のHPのチェックは欠かせない。しかし「ネットで見ただけ」と「観光であれ,いくつか県内を見て回った」では割と差が出るわけだ。

また夏は忙しいので,

できれば12月ー4月ぐらいにやっておきたい,これは友人や恋人とゆるーく行けばいいのだ。それだけで20%は合格率は増すものと思われる。


わかってない人が多いが,配点的には面接と模擬授業(場面指導)で合否はほぼ決まる。筆記や実技は簡単だし,そもそも配点は低い。学歴も関係ない。

すごく重要なはずの面接は,「ノリ」でごまかすのは無理がある。それよりは根拠(今回に関してはその県への旅行,他にボランティアとか教師塾とかなど)を増やす方がエピソードトークとしてはずっといいと思う。

基本的には合否を分ける面接での決裁権はオジサンが握ってるわけで,本番までにオジサン(現場の管理職とか引退した校長先生とか)と多く接しておく方がいいと思う。

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