Fランは嫌な奴が多いのか?


これも質問にあったので答えます。国立教育大を含めて,最近は,教育大や教育学部は人気がなく,偏差値が30,40台のところもありますよね。いわゆるFランや,それに近い大学もあるわけです。

私は「そう言う大学でもいい大学がある」と言ってるので「そんなわけない」とか「それならおすすめの大学は具体的にどこか?」という意見もあるようです。

そこで「良い大学,悪い大学」をちょっと考えてみたいと思います。

その前にわかりやすい一例を挙げたいと思います。

2015年の電通自殺を考えてみればいいと思います。これは東大卒の優秀な新卒女性だったそうですが酷いパワハラや長時間残業の上に,過労うつ自殺しました。国会でも討議されましたし,ニュースにもなりましたよね。

でも「ちょっと待てよ」となりませんか?

なんせ,過労死や長時間残業,うつ自殺なんかは毎年,何十人,何百人とあるわけです。この事件「だけ」がこれだけ批判されたのは「東大」「電通」と言う「日本を代表する」学校や会社での事件だったからでしょう。

そう言う意味では有名大学,企業に勤める人やOBは,特権もあるけれどそれ相応の責任を持たされてると言えそうです。

つまり有名校では,イジメや盗難が発生した時には自発的に「そんなことやめろよ」と言うような「自浄作用」が起こりやすいように思います。これは「良い学校」だと言えそうです。反して,いわゆるFランであれば,学校に対しての愛校心が薄かったりして,イジメや盗難が起こりやすいかもしれません。

確かにバイト先などでも「意識高い系」はしんどいこともありますよね。必ずしも有名大学や有名企業(教員の世界なら,教育委員会勤務や国立附属学校位勤務)がいいとも言えません。

ただどちらかというと「意識の高い人たち」の方が人間的には立派であり,周りに対しても親切である傾向にあるかなと思います。嫌な奴だと「東大はこれだから」「電通はこれだから」と叩かれやすいと思いますし,注目度は高いからこそ,頑張ると思います(教員の世界でも,若手教員よりは教頭や校長,あるいは教育委員会の役職の方の方が注目度が高い分,その方の意識は高く,人間性や行動力で優れてると感じます)。

確かに,そう言う人たちは努力家が多いから,どちらかと言うと有名大に多いかなとも感じます。

教員の世界でも,教育困難校と呼ばれるところがありますが,そう言うところは「このままではいけない」と言う高い意識の先生が多いです。だから「頑張らない」と言う選択肢が無いです。ギリギリでやってることが多いので,校長先生も若手に対しては,公務員的には珍しく「up or out」と言う意識だと思います。そう言うところの先生は人間的にも,能力的にも優れていると感じます。給与面では同じですが,自然とこういうところの先生は長時間労働です。結果的に,こう言うところの先生の方がその後,出世してるように感じます。

反して「自宅から近いから」「子供の面倒を見なければならない」のように,消極的な理由で職場を選んでるような教師の多い学校では,悪く言うと「でもしか先生」であり,「最低限のことしかしない」「クレームがなければOK」みたいな先生は多いかもしれません。

面倒事になった時に,頑張ろうとせず,周りのせいにしてさっさと辞めればいいやみたいに責任感のない人もいます(結婚してる女性教諭にたまにいます)。これは大学でも同様のことが言えるような気がします。

このように総合的に見ると,高偏差値とか,有名大に行くメリットもまたありそうです。

もちろんハードだったり,長時間労働だったりは労働環境としてはいいとは言えないのですけれど,ある程度は,学生なら「よく学ぶ」,教員なら「よく働く」人の方が意識は高く,優秀である可能性は高いようにも思います。

その辺のバランスが良い大学がいいんじゃないかなと思います。



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