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同時代にいること

K★BALLET STUDIO35周年アニバーサリーコンサートに行ってきました。
新国立劇場バレエ団の小野絢子さんが特別ゲスト。
同じく新国の福岡雄大さん、福田紘也さん、山本隆之さんを輩出しているバレエ団で、この3名のほか、木下嘉人さんもご出演という関西でなかなか観られない新国立劇場バレエ団の方々の舞台ということでとても楽しみにしていました。

演目は『ドン・キホーテ』。小野さんがキトリ、福岡さんがバジル、山本さんがドン・キホーテ、木下さんがエスパーダ。

小野さんは登場の瞬間からそこに花が咲いている圧倒的な存在感にうっとりです。手足、表情、しぐさ、身体全体でキトリ。
大変なことを軽々とやっているように見えるのです。
そして福岡さんは完全に恋しちゃってる。やんちゃで、キトリにやることなすこと見透かされて。
私も飛び込みたいよーと終始感じるバジルでした。

山本隆之さん、観たかったの。コッペリウスがあまりにステキすぎて。ドン・キホーテなので大きな演技はあまりないのだけど、そこに居るという案展感が感じられました。
木下さんのエスパーダ、めっちゃかっこよくて。バジルとのかけあいも絶妙。

生徒さんの発表会も兼ねていて、3歳くらい?の子どもたちの写真もパンフレットにあり、どこで登場するのかと思っていたら、夢のシーンと結婚式のシーン。それが全く違和感なく、1時間半の2幕物にまとめられていました。

小野さんと福岡さんのペアは、私は何年か前にNHKバレエの祭典で偶然拝見したその姿に惚れまして、こんな素敵なバレエダンサーがいるんだと。シンデレラだったとおもうのですが、姫は姫で、王子は王子。これは是非ともこの目で観たい!とそれから時々新国立劇場に通うようになりました。

その時にも感じたのですが、日本にいてくれてありがとう、と。
海外のバレエ団で活躍するのを観るのも楽しくてうれしいのですが、時差のないところで観られるのはとてもうれしい。
そして、同時代で観られることのうれしさ。

新国立劇場バレエ団に関しては、酒井はなさんの舞台は観たことがないし、山本隆之さんも知ったのはコッペリウスという鑑賞歴が浅い私。
その時々で素晴らしい演者がいて、そう考えるといつでもそういう対象の人はいうるのだけど、
昨日の舞台でこの2人をまだきっともうしばらく観られることに大きな喜びを感じ、また新国立劇場へ出かけるぞと思うのでした。