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Mayerlingから思うこと

ロイヤルバレエのマイヤリングを観てきた。
もう、なんだかすごい。マイヤリング自体は以前シネマで、NHKで、DVDで、と4キャスト目。
これまでと全く違うルドルフで、マリーで。

そのまま、だった。ふたりとも。きっと。
平野さんの眼や顔や手の動きが、そうとしかないようで。
オシポワのマリーは正直どうなの?だったのだけど、勢いがエネルギーが、
平野さんいうところの「しっちゃかめっちゃか」で、これか!と。
これまで観たマリーと違うのだ。

1幕のフランキー演じるステファニーの心情が怖いほど伝わり、息を詰めて観ていた。いつ、どこでケガしてもおかしくないパドドゥで。
Youtubeで観てもゾクゾクする。この平野さんの眼が、怖くて悲しくて。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwj3vbOqm_77AhX7g1YBHeUpBTcQwqsBegQIDRAF&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3D29d-b0HAET0&usg=AOvVaw2xRTEaHWdVE1UkWGDgZJ9e

幕間インタビューで印象に残った言葉
・マクミランの振付は好き。お姫様を演じるのではなく、自然に演じられる(オシポワ)
・ケネスは映画のようにバレエを演出していた。拍手で演出を遮られるのがイヤで、それを避けるために人物は演技をしながら登場する(デボラ夫人)
・初演時はルドルフを踊ることができるのは3人しかいなかった(デボラ夫人)
・エドと自分とでは演じようとしているルドルフは違う(平野さん)
・幕間のエドがとってもシックでかっこいい
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwj3vbOqm_77AhX7g1YBHeUpBTcQwqsBegQIDBAF&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DMz9WcpkyUcs&usg=AOvVaw2Ss6KzBsg10-u6TS_yJYZD

エリザベス女王への追悼と国歌斉唱で始まった舞台。
国歌を聴いて、あぁ、ロンドン行きたい!と思い、
前回のマイヤリングでは初日の舞台に立った平野さんのニュースを見て、次に平野さんが全幕舞台に立つときはロンドンに観に行こうと思い、実行。
今回は、次にマイヤリングを上演する時には観に行くことに決めた。

どうして私はこんなにロイヤルバレエが好きなんだろう。
幕間には平野さんとオシポワのインタビュー映像があり、どちらも英語はネイティブではない。
ロイヤルで好きなダンサーにマルセリーノ・サンベ、ジョセフ・シセンズがいる。
ポルトガル出身のサンベは以前ロイヤルを選んだ理由を、自由に踊れるから、と話していた。
ジョセフはくるみ割り人形でのインタビューで、王子役を踊れるのがとてもうれしいと。自分の前の黒人ダンサーたちがいたから自分がここにいると話していた。

こういうところ、なのだ。

パリオペラ座にいた二山治雄さんが正規団員になれないのは身長が理由だと本人が新聞記事で話していた。
平野さんは身長が高く、しばらく役が付かなかったと。
見た目では、二山さんと同じくらいと思われる身長の人はロイヤルにはいる。

今日のマイヤリングは主役の2人が英語圏の人でない。周りもそう。
日本人キャストに目が行くが、アクリ瑠嘉さん、前田紗江さん、佐々木万璃子さん、佐々木須弥奈さん、五十嵐大地さん、と多くの日本人ダンサーが出演しており、別の日にはプリンシパルの高田茜さん、金子芙生さんも出演している。

現芸術監督のケヴィン・オヘアになってから顕著なのだけど、この傾向は以前から。熊川哲也さんや吉田都さんもそうで。

そういうことを調べてみたいと何年か思っている。
ロイヤルと新国の違い。運営、ダンサーの育成、演目…
なぜ私はこんなにもロイヤルが好きなのだろうか