ビジネスモデルの進化系統(リバースエンジニアリング)
利益を出すためには、「①収益を得ること」と、「②費用を抑えること」を満たせばよい。これを「③継続させること」ができればビジネスとなる。
① 収益を得る
①-1. バラバラを集めて揃えて価値を高める
◯労働者を揃える
(例)労働集約型産業全般:
一人ずつでは何もできない人々を集め、徹底的に訓練し、分担させ、組織として価値を創造する。
◯商品を揃える
(例)アイドルグループ:
一人ずつでは出演させてもらえないアイドルを集めて、グループとして華やかさを創造する。
◯空間を揃える
(例)六本木ヒルズ:
1区画ずつでは戸建てしか建てられない土地を集めて、高層ビルを建てることで上に空いていた空間も使えるようにした。
◯顧客の意識をを揃える
(例)高須クリニックの包茎手術:
広告で「包茎が恥ずかしい」という価値観を植え付け、不安を煽り、包茎手術のニーズを高めた。
⇔わざと揃えず競争させる
(例)シリコンバレーのiPhone:
ガラケーは、通信キャリアがメーカに仕様を統一させたせいでガラパゴス化したが、シリコンバレーでは健全な競争によりiPhoneが生まれた。
①-2. 手軽な分量に分けて価値を高める
◯商品を分ける
(例)寿司屋:
(例)ETF:
◯消費行動を分ける
(例)LINE
メールの冗長な部分を排除し、感情をまとめて1つで表現できるスタンプを導入し、細切れなコミュニケーションが可能な場を創造した。
(例)twitter
(例)TikTok
② 費用を抑える
②-1. 売り手に負担してもらう
(例)ガリバー
(例)ビザスク
(例)俺のフレンチ
②-2. 買い手に負担してもらう
(例)焼肉
焼く作業を消費者にさせることで人件費を抑えた。
(例)IKEA
組立てを消費者にさせることで人件費を抑えた。
③継続させる
消費者心理には限界効用逓減がある。これを乗り越えるための工夫が必要となる。
③-1. 本能的欲求を刺激する
(例)SNS:
友達申請と「いいね」ボタンで、承認欲求をくすぐる。
(例)ガチャ:
射幸心をくすぐる。
(例)スイーツ:
砂糖・小麦粉・油を入れて、依存性を高める。
(例)AV:
性欲をくすぐる。
③-2. 権威になる
権威になるというのは、つまり「自分で考えることをやめさせる」ということである。
・漢検
・M1グランプリ
・野菜ソムリエ検定・講座
・食べログ
・オンラインサロン
・宗教や占い
・結婚式や葬式
⇔権威を壊す
・1000円カット
・ユニクロ
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