記録

尊敬する 竹内延彦 さん(こどもの育ちと学び研究所)をお招きし、尾道、福山、三原、庄原の若者支援に携わるコアなメンバーと語り明かした二日間。

弟子のように一緒に動かせて頂く中で、移動中も含めてあまりに沢山のことを学ばせて頂いたので、まだまだ言葉に出来ないことが沢山あるのですが、記憶が薄れる前に一度言葉にしておくために投稿します。

間も無く4月1日に施行される「こども基本法」についての解説
や自然保育認証制度の創設や風越学園やISAKなどの教育先進事例が生まれている長野県をはじめ、島根県津和野町や吉賀町、大阪大東市の特区申請などの他県の事例など、竹内さんの視点からの教育行政に関する最新の知見や大切にされている想いを学ばせて頂きました。

《1日目》
@iti setouchi シェアオフィス tovio

学習支援ヴァパウスの 木村 素子 さんと若者活動スペースちゃんくすの 西上 忠臣 さんのお話は、お二人とも実際に様々な若者と向き合い続けて来られた経験から生まれてくる言葉が心に沁み入りました。もちろん美談だけでなく活動の中のもどかしさや難しさも語られるのですが、決して悲観的ではなく、ユーモアを交えながら話して頂き、福祉の世界をとても身近に感じることが出来ました。

イベント企画に関わられたiti neighbors メンバーは沢山居られて全員はご紹介出来ませんが、まちサポセンター長 中尾 圭 ちゃん、私設図書館さんさん舎 瀬戸 房子 さん、 みやうち冒険あそび場 Teramoto Koji さん、ヒュッゲな森の学校 桒田 嵩平 くん他、皆さんがそれぞれ面白い活動をされています。

《2日目》
@庄原北自治振興センター

庄原北自治振興区では、廃校となった小学校に新たに私立小学校を立ち上げるために活動されている発起人 中岡さん、暮らし宿 お古 菱 千尋 さん、自給自足の暮らしをされながら木工教室などを開催されている後藤夫妻との話の中では、長野県伊那市の事例から「小学校の選択肢が増えることで移住者が増え、一般の学校の生徒も増える相乗効果が生まれた」事例や長野県では小学校、中学校の先生が幼児教育の先生との学び合いを行われていることなどが印象に残りました。

学んだことを挙げたらキリがないのですが、僕が今回学んだ一番大きなことは竹内さんの誰とでも、どんな時も「問い」に真正面から向き合って下さるパッションだったのかもしれません。

教育や子育ては全ての人に関わるものなので、誰でも自分の意見を述べて良いし、理想の選択をして良いのだと思うので、こうして誰とでも語り合って下さる姿勢こそ、竹内さんが教育長の時代に制定された長野県池田町の教育大綱に込められた想いの中心にあるものなのだと感じました。

池田町教育大綱
https://www.ikedamachi.net/0000000535.html

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子どもの幸せをまず第一に考える
子どもが未来
教育もまちづくりもこの視点を前提に議論を始める

幼児教育、小学校、中学校、それぞれの年齢期の育ちや学びが大事。小学校は中学校の準備段階ではないし、幼児教育は小学校の準備段階ではない。

自分の人生と人の人生を比べない
人の幸せに干渉しない

子どもをもっと外に
子どもは自分で決められる
本来、子どもは考える力も自分の希望や想いも持っている

地域づくりは人づくり
1人でも本心で関われる大人がいれば大丈夫

不登校でも学びたくない訳ではなく、意欲はある。
発達障害と言っても障害ではなく個性や特性と言えるケースも多い。

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《竹内さんプロフィール》

1967年長野県東御市生まれ。 大学及び大学院にて臨床心理学を学んだ後、フリースクール、企業、NPO、行政と立場を変えながらも一貫して子ども若者支援に取り組み、子育て支援や保育・幼児教育の充実から、発達障がい・不登校・高校中退・ニートひきこもり等の支援まで幅広く携わる。
2011年4月からの約8年間は、阿部知事の下で長野県の子ども若者支援や「信州型自然保育(信州やまほいく)認定制度」の創設と普及推進に取り組み、2019年1月からの3年間は北安曇郡池田町の教育長を務める。海外の幼児教育や学校教育にも詳しく、30有余年にわたる子ども教育分野での様々な経験を活かして「子どもがまんなか」の学校と地域づくりに挑戦中。
共著「学校を変えれば社会が変わる」(東京書籍)ほか、執筆や講演等多数。現在、以下の各アドバイザー等も務める。

竹内さんのnote
https://note.com/kodomogamannaka/

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