2021年女性声優歌唱曲はこれが良かったよね

はじめに

どうもです。今年もやらせてください。まず去年、キャラソン部門も書くとかいって結局書かず仕舞いでしたことお詫び申し上げます。
今年も多分まとまらないのでアーティスト名義の曲のみで選定しました。毎度申しておりますように、私てつROWが聴いて「お、めっちゃええやんこれ」ってなった曲を備忘録的に書いていくだけです。偏りもあるかもですがその分魅力をたっぷり紹介できたらなと。
『この曲選ばんとかニワカやな』とかやめてね、泣いちゃうので。この先もどんどん吸収していく気はありますのでよろしくです。
去年同様好きな歌詞も引っ張ったりします!早速行ってみましょう。例のごとく思いついた順です!

声優アーティスト楽曲大賞2021

1.クラクトリトルプライド / 夏川椎菜

作詞 : 夏川椎菜 作曲:田淵智也 編曲 : HAMA-kgn
SG『クラクトリトルプライド』M01

一発目からヤベーのが出たじゃん。この曲は先行配信があったので2020リリースにするか2021リリースにするかで軽く戦争になるかなと思ったんですけどシングルとして出たのが1月の頭だったので2021年の曲です。

『オタクはオタクに優しいギャルと過去曲のフレーズ引用が好き』と古事記にも書かれておりますがこの曲はラストで綺麗に回収してくれます。

どんな無茶振りも「最高」って
飛び込んじゃえば、過程です!
悔しいのも
楽しいのも
ほら目を見て話すように
それじゃ、受け取って

『ほら目を見て話すように』のところ、初めて聞いた時ビビり散らかして椅子とか破壊しそうになったんですけどね。
目を見て話すように歌ってくださりありがとうございます。パレイドから一歩、そしてファーストプロットからまたさらに一歩と進んでいる夏川さんから目が離せませんけども。アルバムも楽しみですね!

2.ソールに花びら / 田所あずさ

作詞:大木貢祐 作曲・編曲:神田ジョン
AL『Waver』M03

お次はこちら。今年の1月に声優楽曲ファンをあっと言わせた名盤Waverから3曲めの『ソールに花びら』です

前のトラックにあたる『レイドバックガール』と『ちっちゃな怪獣』は如何せん悲壮感強めのサウンドでしたが急に陽の光があたったような印象をうけますこちらの楽曲。あまりにもイントロが綺麗すぎる。歌声も綺麗すぎる。とは裏腹に結構歌詞がアレなのがまたいいですね。ぜひその辺の陰影もお楽しみいただければと思います。イントロがほんと耳に入って来やすいので大変おすすめの一曲です。ほんとに、Waverはアルバムとして、田所あずささんの人生の一編として完成しきっているので是非お聞きいただきたい。

3. Tuesday / 和氣あず未

作詞:大西洋平 作曲・編曲:Justin Moretz & Kotaro Egami
AL『超革命的恋する日常』Side B  M07

和氣さん待望のフルアルバム『超革命的恋する日常』よりTuesdayです。
このアルバムはSide AとSide Bに分かれておりまして、Aのほうは青春チックでジュブナイルな、文化祭みたいな曲が5曲収録されています。通称はキューピッドサイド。Bのほうは超絶オトナな雰囲気全開のかな〜り色気のある5曲が入った通称デビルサイドという構成です。で、このTuesdayはBの2曲目です。つまりかなり大人っぽい。

2ndSG収録の『Touch the moon』で鮮烈な印象を刻みつけていったJustin Moretz & Kotaro Egamiですが今回は作詞に大西洋平さんが参加して作られた楽曲。びっくりするほど渋いイントロに、平行線上の二人の人物を描く失恋を題材にした歌詞、それをオトナな雰囲気全開で歌い上げる和氣さんは本当に最高。歌詞にも音楽用語が散りばめられていて面白いです。
そして去年のこの記事で「大西洋平さんはすぐに女の髪切りたがるよね」みたいなこと書いたと思うんですけど、嬉しいことにこの曲も髪切ります。
月曜日に。

金曜の午後 空いてるか聞けない
土曜日の朝 あなたから言ってよ
日曜の夜 もう答え分かってる
月曜日に髪をきった

月曜日は定休日の美容室が多いと言う事実が奇しくもシーンとマッチして、自分で断髪したんだなって想像できるのが面白いですね。大西さんそこまで考えてたか知らんけど。BPMも歌詞にある通り96なので夜ゆっくりしたい時とか火曜日とかにぜひお聞きください。

4. I tie U / 高野麻里佳

作詞・作曲・編曲:鈴木裕明
SG『夢みたい、でも夢じゃない』M02

ついにアーティストデビューを飾った高野麻里佳さんの1stシングルのB面を選びました。表題曲とは打って変わって随分キャラの濃い楽曲だと思うんですけどタイトルからしてなんかもういいですよね。んでもってめっちゃ神社が見えてきそうな曲調。和風って下手こくと寺と神社がごっちゃになるパターン多いんですけどかなり神社ですねこれ。明確に神社。鈴木さんのツイッター投稿の製作エピソードのイメージボード見たら鳥居とかあったのでしっかり表現されてるんだなあと痛感。ツイートリンク貼ると本末転倒なので気になった方は見てみてね。
まりんかのこういう歌い方も新鮮で良き。

聴いていると押し寄せてくる「神隠しにでも遭っているんじゃないか?」と思うような若干の不安感と浮遊感がたまらんですよ。個人的にはラスサビの『恋泡沫ぱっと〜』のあたりがクライマックス感あって好きです。
そして日本コロムビア声優楽曲B面最強伝説がまた確固たるものとなった。

5. ストロボメモリー / 内田真礼

作詞・作曲・編曲:RIRIKO
SG『ストロボメモリー』M01

めっちゃ夕方みたいな曲きた!とテンション上がってしまったのですが僕の勝手なイメージでした。にしてもほんと綺麗な曲なんですよね。

驚きの連続な作り。ギターソロの後に卒業式みたいなピアノ(哀愁感じるピアノパートのことをそう呼んでいます)にが鳴って大サビで終わりかと思いきや『南南西に〜…』とDメロが湧いて出てきて聴いてる人間の情緒を完全に支配したかと思えば最後はサビ終わりのこれまでと同じフレーズを持ってきて締めるという鬼ヤバエモ展開。初めて聴いた時は何があって最後のフレーズに繋がったのか処理が追いつかなくてそこだけループしてしまいました。RIRIKOさんやっぱり天才じゃん。

6. ハッピーアイスクリーム / サンドリオン

作詞:八城雄太 作編曲:Junky
SG『ハッピーアイスクリーム』M01

結局可愛めダンスポップには抗えないというお話。マジで可愛いよのこの曲。景色が想像しやすい歌詞もグー!Dメロが好き。

曲の作りはだいたいブルー・フィールドと同じです(笑)
ゆえに聴きやすいということを突きつけられます。
なんやかんやこの夏はめちゃくちゃヘビロテしました。来年の夏もこれ聴きながら車流したいですね。
サンドリオンはまあ色々あって1月からまた新たな一歩という形になりますが今後も注目し続けたいですね。おれは在宅なので何も言えませんが、余裕があったらイベントにも足を伸ばしたいです。本当に。

7. 気づかない?気づきたくない? / 伊藤美来

作詞・作曲:竹内アンナ 編曲:名村 武
SG『No.6』M02

みっくのアニタイのB面はエグいって憲法にも書いてあるんですけどこれはそれの極みですね。いや『No.6』も相当好きなんですけどね。A面で本気ジャズやった後にB面で本気ネオシティポップってどうかしてるこのシングル盤(褒めてます)。

https://open.spotify.com/track/4FYmPG78oQEZUeCybWdJQX?si=8f8e4183d00d418f

ラップパート偉すぎ。俺は気づかないか気づきたくないかで言えば気づきたいですね伊藤さん。古き良き的なポップスの要素を捉えつつ先進的な曲調、癖になります。かっこよすぎます。
ラップパートが始まる前になんかようわからんけどエッグイ楽器の音が聞こえるのたまらんですよホント。リリースされた日の0時に聴いて大きい声出しすぎて警察呼ばれました。これは嘘ですが。

8. Poème en prose/scapesheep /上田麗奈

作詞・作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
AL『Nebula』M03/M04

「二曲じゃん!」と怒られてしまうのも致し方ないですがこれは本当にセットでご案内させてください。なんならNebulaをそのまま選んでしまいたいような気持ちですけど。このアルバムはそもそも、希望→挫折→克服 というような構成が成されておりますがちょうどこの二曲は挫折パートのピークくらいですかね。故にドープでノイジーでちょっと怖いような雰囲気があります。上田さんのアルバムは幕間にインストトラックを持ってくるのが定番になったようですがこの二曲はあまりにも互いを強調させあっているのでぜひセットで聴いてください。

Poème en proseは作中の様々なフレーズをサンプリングしてできている曲なので注目です。ホントにアルバム全部聴いてくれという気持ちしかない。中でも癖が強いのを紹介させていただいたという感じです。

9. Erase Me / 近藤玲奈

作詞・作曲・編曲:hisakuni
AL『11次元のLena』M02

これは変態作曲。激・ノイジー&アッパーな一曲。リズムが意味わからん。

サビまで「7/8 7/8 7/8 8/8」でリズムとっているんですけど正味酔う。酔うけど好き。てかそこが意味わからんくて好き。変態の作る曲じゃん(褒めてます)。hisakuniのHは変態のHですか?(ホントに褒めてます)。
あとMVが好き。
オタクは黒セーラーといリズムのわからない曲が好きなので。

それにしてもhisakuniさんと言えば可愛らしい恋の歌ばかり好きで聴いていましたが(僕は村川梨衣さんのBaby, My First Kissが人生で一番好きな曲なので)、こんな精神的に参ってそうな歌詞も書くんですね、、、という衝撃が勝っています。好きな人の裏の顔見ちゃったみたい〜〜〜!!
それはれいれいに対してもそう。

10. 孤悲 / 駒形友梨

作詞・作曲・編曲:矢野達也
AL 『stella』M09

『こい』と読みます。読むはずです。この単語が某アニメ映画のキャッチフレーズによって世間に浸透したのは記憶に新しいですが、元々は万葉集とかその辺でこの文字が当てられていたそうです。余談ですが万葉集と言えば詠み人がとにかく多様で、後の時代の和歌集みたいに国のオファーとかで貴族が作ったものではないのでリアルな相聞歌(恋を詠んだ歌)とかが多い気がするんですよね。詳しくないので間違っていたらごめんなさい。

https://open.spotify.com/track/3jZyj5yirBZR2hly0duEnS?si=af7caaafc39c4e03

でもってこちらは読んで字の如く『孤独が悲しい別れの歌』でございます。駒形友梨さん、なんで貴女は別れの歌をこんなに綺麗に歌うのですか。
届かないものに焦がれ続ける気持ちを哀しく歌っている曲こそが本当の「恋の歌」とも言えるでしょう。本当に歌声、声の出し方、全てが美しいので是非お聞きいただきたい。

11. 恋する日常 / 和氣あず未

作詞:只野菜摘 作曲・編曲:坂部剛
AL『超革命的恋する日常』Side B  M09

今年一番衝撃を受けた曲です。
イントロからズキズキくる不穏な感じ。あまりにも儚く綺麗なウィスパーボイス。入り乱れる人間の感情が耳に直接迫り来る。
歌詞も特徴的ですね。


叶える叶わぬ 数え続けてた
叶える直前 なぜか怖くなる
野菊の花嫁みたい結ばれる
宴が幸せすぎるかのように

勝手な妄想なんですけど『野菊の花嫁』っていうのは本来結んではいけない恋の象徴ではないかな?と。
というのもですね、かの有名な『花嫁』という曲の歌詞では、主人公は花嫁衣装も持たずに故郷に咲いた野菊の花束持って夜汽車に乗って駆け落ちしてるじゃないですか。
すると『叶える直前なぜか怖くなる』ってのもなんか納得いきますよね。
歌詞が全体的にそんな雰囲気ですし。
この美しくも恐ろしい曲が『恋する日常』という名を冠しているのがいいですね。恋とは常に誠実で理性的ではなく、時に愛情ゆえに歪でむごさすらあるのだということを思い知らせてくれます。
ちょっと怖いくらいがリアルな『恋する日常』なんですよ。

これもアルバム単位で推したい曲なので是非一通り聴いていただければと思います。前半とのギャップが激しすぎて同じアルバム聴いてるのか不安になりますよ。その情緒の乱れこそ『超革命的恋する日常』

まとめ

まだいい曲たくさんあるんですけどやりすぎると収集つかなくなるので本当に聴きまくった曲だけご案内しました。
来年も激アツリリースが多そうなので期待です。みんなのおすすめも聞かせてね。

そしてこの記事を通して女性声優アーティスト曲に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです。

それでは!!!!!良いお年を!!!!!

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