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戦いの行く末に

これまで、完全に観るタイミングを逃し続けていた映画の一つが「STAR WARS」。

忘れた頃に金曜ロードショーで放送され、途中途中だけ何度も目に入ってしまい、妙なシーンばかりが記憶に残っていました。一番最初に公開されたというエピソードⅣなんて、ダストシュートに逃げてピンチに陥るシーンだけをなぜか3回くらいは観てしまっていて…そのおかげで、私の中でSTAR WARSは「ダストシュートに逃げ込む主人公御一行、その中で、くさいのをやたら嫌がる雪男みたいなモサモサのやつが出てくる映画」というイメージだったのです。ファンの方、本当ごめんなさい。

なぜそんなところから、今更になってなぜ観ようと思ったかというと少しずつ「ユング心理学でいうところのシャドウ」について勉強しようとしたら「STAR WARSでいうダークサイドのようなものだ」という話を聞いたから。

気になって検索してみたら、「ユング スペース STAR WARS」でいくつもの記事がヒット。

なんてこった!これはダストシュートとか言ってる場合ではない。一度観て、自分の目で判断しよう!となった次第です。

そして、観ました。まずはエピソードⅣ。

やはり、今観ることに意味がありました。というか、学生の頃だったら最後まで見れていなかったかも。SFモノがそこまで好きではなく、戦闘シーンは心臓に悪いから避けがちという、なんでわさわざ人が傷つき争う物語を見る?という、SFアクションの醍醐味に全く魅力を感じないタイプだったので…。人生それなりの年月を過ごして、色々なエンタメを楽しめる幅が広がったんだなぁと感慨深くもなりました。あと、ダースベーダーってシュコ〜シュコ〜のイメージが強くて喋らないキャラなのかと思ったら、普通に喋ってて驚きました。

ただ、エピソードⅣを見たところでダークサイドについては全くわからない。ダークサイドって単語出てきたっけ?レベル。おそらくは、シリーズを追っていかないと全っ然な雰囲気だと思うので、これを良い機会にぼちぼち見ていこうと思います。

ちなみに、バナー画像はカナダのアラスカにほど近い町、ホワイトホースの空港の中にあるシカの剥製です。戦い、といえば、私にとってはこの景色が印象深く浮かんできます。

彼らはツノの大きさと強さで雄としての上位戦いをするのですが、戦ううちにツノが絡まって取れなくなってしまい、そのまま衰弱死してしまったのだとガイドに聞いたときは衝撃でした。そんな虚しいことがありますか?死因、難易度MAXの知恵の輪。

この令和の時代の日本に住むひとりとしては、ルークたちのように帝国軍と戦わねばならないことも、シカたちのように戦いそびれて命を失うことも、今すぐのところは無さそうです。一言で「戦う」といっても様々な規模の、様々な種類の戦いがありますが、戦いの行く末には何が残るのか?もしくは残らないのか。はたまた新たな何かがうまれるのか?そんな思いを馳せながら、次のエピソードⅤを楽しみにしています。